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【PROFILE】松田 壮平(まつだ そうへい)
1971年東京生まれ。イラストレーター、漫画家。
各種媒体で、イラストエッセイや漫画を執筆。無類の競馬好き(パドック党)で、雑誌「優駿」に「ウマのハナムケ」を、レーシングプログラムに「ハナムケ君のGIスクラップブック」を連載中。

 ひとくちに競馬好き、といっても予想の仕方にはいろいろなタイプがある。血統重視、データ派、ジョッキー買い、調教分析、消去法・・・などなど。かくいう僕は、パドック党。パドックで馬を見て、気配を感じ、周回するうちに、走るで〜やったるで〜、と全身で語りかけてくる馬を見つけるのが(人気薄ならなおよし!)、僕のしあわせな競馬だ。
 GIのパドックともなると、ピカピカに仕上がった馬が出揃い圧巻だ。見ているだけで満足、なんてのはウソで、ぜひとも自分(だけの)の馬券にしたいと、内心は欲望のハラグロ。
 パドックを見て、ああ、このレースはこの馬で決まりだな、と確信できるときがある。一頭だけ抜きん出て気配がよく、毛づや、脚の踏み込み、目つき、全てが勝利という一点に集中し、「勝つ!」という言葉が音楽のように響いてくる。馬は物を言う生き物なのだと知る瞬間だ。
 はてさて、この春のクラシックは、難しかった!ハッキリ言って僕、全敗である。だからウハウハの思い出話はないけれど、ダービーパドックのディープスカイはとても印象に残っている。大きな馬体をさらに大きく見せ、旗を掲げた選手団長のようだった。馬番が「1」だからではない、ここが先頭だという強い自信、強い意思表示を感じる。
 堂々たるディープスカイを見ているうちに、’04年のダービーパドックでの、キングカメハメハを思い出した。あのときのカメハメハも「勝ちます!」と馬が語り、輝く馬体が他を圧倒していた。あのカメさんと同じステップで、NHKマイルからの直行。ディープスカイのダービー制覇、固い、と確信した。
 パドックでそんなひらめきが降ってきて、それが的中すれば、誰だって天にも昇る気持ちになるはず。だのに!僕の馬券はブラックシェルが相手最有力、ヒモからスマイルジャックが抜けてしまった・・・馬券ってホントむずかしい。

 それにしてもディープスカイは強かった。僕は強いダービー馬の誕生がなによりうれしい。カメハメハも為し得なかった秋天制覇はもちろん、さらなる高みへ、飛躍して欲しい。
 あ、でも待てよ、もしディープスカイと、ぼくの「わたうま」が対決したらどうしよう?僕の「わたうま」は勝てるのか・・・いかんいかん、オーナーたるもの、信じなければ!
 マイ「わたうま」は、全8勝のうち中山で6勝(うち4勝が重賞!)という、超個性派。そのコミカルな名前のせいか、ディフェンディンググランプリ馬なのに、いまひとつセレブの扱いをうけていない“お祭り男”。「わた騎手」エビショーとのコンビで、秋にはきっと「ホントに強いや!」とみんなに言わせたい!楽しみだね、マツリダゴッホ!

第8回 井崎脩五郎
(08/12/18)
第7回 鈴木 淑子
(08/11/7)
第6回 宮川 一朗太
(08/9/19)
第5回 津田 照之
(08/8/29)
第4回 細江 純子
(08/8/8)
第3回 辻 三蔵
(08/7/10)
第2回 松田 壮平
(08/6/18)
第1回 岡部 玲子
(08/5/23)