今週の注目レース

ホープフルステークス(GⅠ)

中山競馬場 2000メートル(芝)馬齢 牡・牝 2歳オープン

データ分析

未来への希望にあふれた2歳GⅠ

12月の最終週に行われる中山・芝2000メートルの2歳GⅠ。2017年にGⅠに昇格し、後にクラシック三冠制覇を果たした2019年の優勝馬コントレイルを筆頭に、クラシックだけでなく古馬になってからもGⅠで活躍する馬を輩出している。ここではGⅡ時代を含めた過去10年のデータから傾向を探っていく。

1番人気の勝率が高い

過去10年では1番人気が7勝を挙げて連対率は80.0%。2番人気も3着内率が60.0%と、上位人気馬の成績が上々だ。2022年に14番人気のドゥラエレーデが勝利して、3連単246万馬券となった大波乱もあったが、基本的には上位人気が強いGⅠだと考えていい。〔表1〕

〔表1〕単勝人気別成績(過去10年)
単勝人気 成績 勝率 連対率 3着内率
1番人気 7-1-0-2 70.0% 80.0% 80.0%
2番人気 1-2-3-4 10.0% 30.0% 60.0%
3番人気 1-2-1-6 10.0% 30.0% 40.0%
4番人気 0-2-1-7 0% 20.0% 30.0%
5番人気 0-0-0-10 0% 0% 0%
6番人気以下 1-3-5-92 1.0% 4.0% 8.9%

1月、2月生まれの馬に注目

早い時期に生まれた馬が有利と言われる2歳戦。ホープフルSにもその傾向が出ていて、1月生まれの馬の好走率が群を抜いて高い。続いて3着内率が高いのが2月生まれ。一方、5月生まれの馬は13頭が出走して1頭も馬券に絡んでいない。〔表2〕

〔表2〕誕生月別成績(過去10年)
誕生月 成績 勝率 連対率 3着内率
1月 3-2-0-6 27.3% 45.5% 45.5%
2月 2-1-6-31 5.0% 7.5% 22.5%
3月 2-3-3-38 4.3% 10.9% 17.4%
4月 3-4-1-33 7.3% 17.1% 19.5%
5月 0-0-0-13 0% 0% 0%

2勝以上の実績がものをいう

過去10年の出走馬のJRAでの実績を調べてみると、成績が良いのはJRAで2勝以上を挙げていた馬。過去10年の全ての年で2勝以上馬が2着以内に入っている。1勝以下の馬が通用していないわけではないが、軸馬は2勝以上の馬から選ぶのがよさそうだ。〔表3〕

〔表3〕JRAでの通算勝利数別成績(過去10年)
通算勝利数 成績 勝率 連対率 3着内率
2勝以上 6-8-6-37 10.5% 24.6% 35.1%
1勝以下 4-2-4-84 4.3% 6.4% 10.6%

前走2着以内が目安

過去10年の3着以内馬の多くは前走で2着以内に入っていた。5着以下に敗れていた馬が巻き返すケースはかなり少ないので、前走の着順はチェックしておきたい。〔表4〕

〔表4〕前走の着順別成績(過去10年)
前走の着順 成績 勝率 連対率 3着内率
1着 6-8-9-74 6.2% 14.4% 23.7%
2着 2-2-0-9 15.4% 30.8% 30.8%
3、4着 2-0-0-18 10.0% 10.0% 10.0%
5着以下 0-0-1-20 0% 0% 4.8%
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早期デビュー馬が活躍

GⅠ昇格後に優勝した8頭のうち7頭は夏競馬期間中にデビューしており、最も遅いデビューでも9月だった。また、8頭中7頭はデビュー戦が芝1800メートルだったのも特徴だ。夏競馬期間中に芝1800メートルの新馬戦でキャリアをスタートさせた馬に注目したい。〔表5〕

(姫園 淀仁)

〔表5〕優勝馬のデビュー戦での成績(過去8年)
年度 優勝馬 デビュー戦での成績
2017年 タイムフライヤー 8月新潟芝1800m2着
2018年 サートゥルナーリア 6月阪神芝1600m1着
2019年 コントレイル 9月阪神芝1800m1着
2020年 ダノンザキッド 6月阪神芝1800m1着
2021年 キラーアビリティ 6月阪神芝1800m5着
2022年 ドゥラエレーデ 6月阪神芝1800m5着
2023年 レガレイラ 7月函館芝1800m1着
2024年 クロワデュノール 6月東京芝1800m1着

ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。

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