今週の注目レース

福島記念(GⅢ)

福島競馬場 2000メートル(芝)ハンデ 3歳以上オープン

データ分析

秋の福島で行われる唯一の重賞競走

ハンデキャップ重賞らしく、当レースでは過去10年で7頭が重賞初勝利を挙げているが、そのうち6頭にはこれまでに重賞で3着以内に入った経験があった。また、負担重量が53キログラム以下だった馬は〔0・2・1・27〕と振るっておらず、重賞実績のない軽ハンデ馬が激走する、といったケースは少ないようだ。他にはどのような特徴があるのか、過去10年の結果から調べてみた。

上位人気中心も波乱含み

過去10年の3着以内馬延べ30頭中22頭は単勝5番人気以内と、上位人気馬中心の傾向にあるようだ。ただ、2022年は10番人気のユニコーンライオンが1着、2023年は12番人気のダンディズムが2着と近年は2桁人気馬の連対も見られるので、伏兵の台頭も警戒しておくに越したことはないだろう。〔表1〕

〔表1〕単勝人気別成績(過去10年)
単勝人気 成績 勝率 連対率 3着内率
1番人気 1-3-3-3 10.0% 40.0% 70.0%
2番人気 4-0-1-5 40.0% 40.0% 50.0%
3番人気 1-3-2-4 10.0% 40.0% 60.0%
4番人気 0-0-2-8 0% 0% 20.0%
5番人気 1-0-1-8 10.0% 10.0% 20.0%
6〜9番人気 2-3-0-35 5.0% 12.5% 12.5%
10番人気以下 1-1-1-66 1.4% 2.9% 4.3%

近年は6歳以上馬の活躍が顕著

過去10年の年齢別成績では4歳以下の若い馬に分があるが、2023年に7歳で2着となったダンディズムは、8歳となった翌年も3着に好走。2024年の勝ち馬アラタは7歳、2023年優勝のホウオウエミーズと2022年優勝のユニコーンライオンは6歳と、近年の傾向からは6歳以上の馬も軽視禁物と言えそうだ。〔表2〕

〔表2〕年齢別成績(過去10年)
年齢 成績 勝率 連対率 3着内率
3歳 2-1-1-10 14.3% 21.4% 28.6%
4歳 3-4-1-15 13.0% 30.4% 34.8%
5歳 2-1-3-39 4.4% 6.7% 13.3%
6歳 2-2-2-33 5.1% 10.3% 15.4%
7歳以上 1-2-3-32 2.6% 7.9% 15.8%

前走GⅡ組とオープン特別組が中心

過去10年の前走別成績を見ていくと、3着以内馬延べ30頭中14頭は前走がGⅡ、10頭は前走がオープン特別だった。GⅡ組は前走で5着以内に入っていた馬が〔1・3・3・3〕と高確率で3着以内に入っていて、2桁着順だった馬が2勝と大敗からの巻き返しもあった。オープン特別組は前走で2桁着順に敗れていた馬の好走例はないが、3着以内だった馬は〔2・3・3・14〕(3着内率36.4%)となっている。〔表3〕

〔表3〕前走別成績(過去10年)
前走 成績 勝率 連対率 3着内率
GⅠ 0-0-1-2 0% 0% 33.3%
GⅡ 4-6-4-26 10.0% 25.0% 35.0%
GⅢ 2-0-1-35 5.3% 5.3% 7.9%
オープン特別 3-3-4-58 4.4% 8.8% 14.7%
3勝クラス 1-1-0-8 10.0% 20.0% 20.0%
  • 注記:リステッドはオープン特別に含む

前走との間隔と馬番に注目

昨年こそ約3か月ぶりの出走だったアラタが勝利を収めたが、過去10年の優勝馬のうちアラタを除く9頭は中6週以内での出走だった。また、2019年のクレッシェンドラヴを除く9頭は馬番が1番から8番だった。中6週以内で出走してきた馬の中でも、馬番が真ん中より内側となった馬に注目したい。〔表4〕

(高那実 マヤ)

〔表4〕優勝馬の前走との間隔および馬番(過去10年)
年度 優勝馬 前走との間隔 馬番
2015年 ヤマカツエース 中2週 1番
2016年 マルターズアポジー 中5週 3番
2017年 ウインブライト 中4週 3番
2018年 スティッフェリオ 中3週 2番
2019年 クレッシェンドラヴ 中6週 10番
2020年 バイオスパーク 中4週 3番
2021年 パンサラッサ 中3週 8番
2022年 ユニコーンライオン 中4週 2番
2023年 ホウオウエミーズ 中2週 6番
2024年 アラタ 中17週 6番
  • 注記:15頭立てだった2017年以外は全て16頭立て

ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。

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