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牝3歳
調教師:西村真幸(栗東)
今春の桜花賞で3着に好走。前走のオークスでも5着に入り、牝馬クラシック路線を引っ張ってきた。約3か月半の休み明けだが、本レースに照準を合わせて調整過程はすこぶる順調。秋のGⅠに向け、負けられない一戦だ。
2走前の桜花賞はスタートで後手を踏み、レース序盤はポツンと離れた最後方を追走。3コーナー過ぎから外を回って押し上げ、直線半ばではアルマヴェローチェ(2着)と併せるように脚を伸ばして見せ場を作った。早めスパートのぶん最後は脚色が鈍ったが、初の1600メートル戦で3着なら評価は高い。前走のオークスは、脚をためて後方待機策。良馬場ながら前日の雨の影響が残った馬場コンディションに脚を取られるシーンはあったものの、3コーナー手前からジワッとポジションを上げ、直線もしぶとく脚を伸ばして5着に健闘した。3歳世代の牝馬ではトップクラスの実力を誇り、ここでは主役の座は譲れない。
牝3歳
調教師:田島俊明(美浦)
休み明けだった前走では13着に敗れたが、2歳時は萩S(リステッド・京都・芝1800メートル)を快勝し、阪神ジュベナイルフィリーズでも3着に好走した。今年2戦目で状態面の上積みが見込めるはず。本領発揮を期待したい。
2走前の阪神ジュベナイルフィリーズは中団のインを追走し、4コーナーで馬群の中からスムーズに押し上げると、直線半ばでは先頭に並びかけて見せ場は十分。上位2頭の瞬発力に屈したが、最後までしぶとく脚を伸ばして3着に好走した。骨折で約8か月の休み明けとなった前走の3勝クラス・STV賞(札幌・芝2000メートル)は、先行集団の直後で折り合いに専念。直線の伸びを欠いて13着に敗れたが、久々に加えて他世代との初対戦だったことを思えば、参考外とみていいだろう。地力の高さは折り紙つきで、改めて注目したい。
牝3歳
調教師:鹿戸雄一(美浦)
2021年の皐月賞、天皇賞(秋)、有馬記念を制して同年度のJRA賞年度代表馬を受賞したエフフォーリアの全妹。本馬もデビュー2戦目のフラワーCで4着に入って素質の片りんを示しており、今後のさらなる飛躍が期待できる一頭だ。
2走前のフラワーCは、中団を進み、向正面半ばで外に出して徐々に進出を開始。早め先頭の1着レーゼドラマに突き放されたが、直線でもしぶとく脚を伸ばし、キャリア2戦目の重賞挑戦で4着に入った。前走の1勝クラス・カーネーションC(東京・芝1800メートル)は、スッと控えて後方待機策。落ち着いた流れで直線の瞬発力勝負になったが、メンバー中最速となる上がり3ハロン33秒5(推定)の末脚で豪快に突き抜け、1分45秒4の好タイムで2勝目をマークした。夏場を休養に充て、帰厩後の調教ではパワーアップを感じさせる動きを見せており、先々まで目が離せない存在だ。
牝3歳
調教師:高柳瑞樹(美浦)
重賞で再三の好走歴(フェアリーS3着、クイーンC3着、フローラS4着)があり、能力の高さは証明済み。前走の1勝クラス・中郷特別(新潟・芝1800メートル)を好タイムで勝ち上がり、勢いに乗って重賞制覇を狙う。
3走前のフローラSは、レース序盤こそ中団に控えたが、スローペースと見るや向正面で一気に動いてハナを奪取。そこからはマイペースに持ち込み、ラスト100メートルまで先頭を死守して見せ場十分の4着に入った。2走前の1勝クラス・カーネーションC(東京・芝1800メートル)は3着に敗れたが、スローペースで勝ち馬ジョスランとは位置取りの差もあっただけに、悲観するレース内容ではない。前走の1勝クラス・中郷特別はスタートで出遅れて最後方追走となるも、直線で豪快に突き抜けて3馬身差の快勝。今回は200メートルの距離延長で折り合いが鍵になるが、ここでも能力は互角以上だ。
牝3歳
調教師:田中克典(栗東)
サンライズジパング(父キズナ、ダートグレードレース3勝)の半妹で、春は忘れな草賞(リステッド・阪神・芝2000メートル)を優勝。オークスは17着に敗れたが、全2勝を挙げる2000メートルで真価が問われる一戦になりそうだ。
2走前の忘れな草賞(リステッド)は、出脚を利かせて2番手をキープ。稍重のタフな馬場状態だったが、手応え良く直線を向き、残り200メートル付近で先頭に立つと、追いすがるサタデーサンライズを力強く振り切って1馬身1/4差で快勝した。前走のオークスは好位を進むが、直線の粘りを欠いて17着に敗退。手綱を取った北村友一騎手は「口向きが難しく、もう少し1、2コーナーをリラックスして入りたかったです。力みっぱなしで最後は余力がなくなってしまいました」と振り返ったように、敗因は明白だ。約3か月半の休養を挟み、帰厩後の調教では好調時と遜色のない動きを披露。力を出せる態勢が整っていそうだ。
牝3歳
調教師:橋口慎介(栗東)
メイクデビュー京都(芝1600メートル)でショウナンザナドゥ(フィリーズレビュー勝ち)を退けて、将来を嘱望された素質馬。その後の2戦は不本意な結果だったが、前走の1勝クラス(小倉・芝1800メートル)を勝ち上がり、復調を示している。
脚部不安で約8か月の休み明けとなった3走前のエルフィンS(リステッド・京都・芝1600メートル)は5着、2走前の忘れな草賞(リステッド・阪神・芝2000メートル)は瞬発力をそがれる稍重の馬場が合わなかったのか4着に敗れた。約3か月の休養で立て直した前走の1勝クラスでは、20キログラム増と馬体がひと回り大きくなり、操縦性もグンとアップ。2番手追走から直線で先頭に立ち、最後は後続を突き放して2馬身差で快勝した。もともと高い潜在能力を秘めていたが、ひと夏を越えて心身ともに成長しており、重賞をあっさり勝っても不思議はない。
牝3歳
調教師:加藤征弘(美浦)
デビュー2戦目の未勝利(東京・芝1800メートル)で、同週の東京スポーツ杯2歳S(クロワデュノール・1分46秒8)を上回る1分45秒9の勝ち時計をマークした。スピードの絶対値はここでも互角以上。開幕週で時計勝負になるのは歓迎材料だ。
2走前のフローラSは、好スタートを決めて一度はハナを奪ったが、途中からエストゥペンダ(4着)に譲って2番手を追走。最後は脚色が鈍り6着に後退したが、残り200メートルまで2番手で食い下がり、勝ち馬カムニャックから0秒5差ならレース内容は悪くなかった。前走の1勝クラス(函館・芝1800メートル)は、イリスレーン(8着)が大逃げを打ち、離れた2番手をキープ。直線で先頭に躍り出ると、1分46秒6の好タイムで2勝目をマークした。前走後も函館競馬場で熱心な調教を積み、美浦トレーニング・センターに帰厩。好調を維持している様子で、展開の鍵を握る本馬の動向に注目が集まる。
(京増 真臣)
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