第9回 中山グランドジャンプ
 

貫禄の走りで日本勢を完封! オーストラリアのカラジが3連覇達成
 マルカラスカル、スプリングゲント、コウエイトライといった障害のスターホースを故障などのために欠いたものの、春のハードル王決定戦・中山グランドジャンプ(J・GI)には、前哨戦であるペガサスジャンプSの勝ち馬メルシーエイタイム、同2着のアグネスハット、障害入り後4戦3勝のリワードプレザン、阪神スプリングジャンプを制したスリーオペレーターなど、次代の主役候補たちが顔をそろえました。

 しかし、実際に主役となったのはオーストラリアのカラジ。このレースを連覇している実績から1番人気に支持され、その期待に応えて日本勢を撃破、見事に3連覇を達成しています。過去2年のレースでカラジが見せた鋭く無駄のない飛越は今年も健在、加えて鞍上のスコット騎手も3度目の挑戦とあってコースや仕掛けどころを熟知。このコンビの落ち着きがひと際目立つレースだったといえるでしょう。

 先頭がストームセイコー、マウントフォンテン、スリーオペレーター、メルシーエイタイムと入れ替わる目まぐるしい展開。その中でカラジは、当初は中団にじっくりと控え、終始インコースをキープしながらジワリと進出、レース半ば、大いけ垣を超えたところで2番手まで押し上げます。最終コーナーでは余裕たっぷりに先頭へ踊り出ると、最終障害はやや着地で危ないところを見せながらもクリア。最後は猛然と差を詰めてきたリワードプレザンを4分の3馬身振り切ってのゴールとなりました。

 中山大障害が4月と12月の年2回開催だった当時、フジノオーやグランドマーチスが4連覇を達成していますが、「3年連続」となると1977年から1979年にかけてバローネターフが秋のレースを3連覇した例があるのみ。もちろん中山グランドジャンプでは初めてのこととなります。外国からの遠征、今年12歳の高齢ということを考えても、カラジが成し遂げたことは歴史に残る大仕事といえるはずです。

 来年もまた元気に来日を果たし、前人未到の4連覇に挑んで欲しいものです。
2007年 4月14日(土) 3回中山7日
 
11R 第9回 中山グランドジャンプ(J・GI)
サラ系障害4歳以上 4250m 芝 外
(国際) オープン 定量
本賞金: 8000、 3200、 2000、 1200、 800万円 発走 15:35
天候:晴   芝:良
 
着順 馬番 馬名 性齢 負担
重量
騎手 タイム 着差 平均
1 F
馬体重 調教師 単勝
人気
1 9 シカク外カラジ せん12 63.5 B.スコット 4:50.4   13.7 430 -2 E.マスグローヴ 1
2 13 マル父マル市リワードプレザン 牡4 62.0 五十嵐雄祐 4:50.5 3/4 13.7 454 0 藤原辰雄 4
3 4 マル市メルシーエイタイム 牡5 63.5 小坂忠士 4:50.9 2 1/2 13.7 470 0 武宏平 2
4 7 スリーオペレーター 牡4 62.0 林満明 4:51.3 2 1/2 13.7 470 -6 橋本寿正 5
5 6 マル外ストームセイコー 牡6 63.5 穂苅寿彦 4:51.8 13.7 480 -10 増沢末夫 7
6 12 シカク外パーソナルドラム せん10 63.5 C.ダーデン 4:52.0 1 1/4 13.7 450 -6 E.マスグローヴ 12
7 15 キャピタルゲイン 牝7 61.5 大庭和弥 4:52.7 13.8 464 0 坂本勝美 14
8 2 ファントムスズカ 牡6 63.5 北沢伸也 4:53.0 1 3/4 13.8 484 +4 橋田満 10
9 14 シカク外リアルトニック せん11 63.5 J.リデル 4:53.1 1/2 13.8 494 +4 J.ウィーラー 9
10 1 メジロハスラー 牡5 63.5 今村康成 4:53.6 13.8 476 -14 岡田稲男 13
11 8 マル市マウントフォンテン 牡7 63.5 横山義行 4:54.6 13.9 474 +4 石毛善彦 8
12 10 シカク外ノーヒーロー せん11 63.5 I.ラプトン 4:56.1 13.9 460 -10 P.ネルソン 11
13 3 トウショウトリック 牡7 63.5 江田勇亮 4:57.7 10 14.0 454 -8 阿部新生 15
14 11 マル父テレジェニック せん7 63.5 金子光希 4:57.8 クビ 14.0 474 +2 矢野進 6
中止 5 マル父アグネスハット せん5 63.5 田中剛   506 -2 長浜博之 3
タイム
上り 1マイル 1分 48秒 0 4F 52.6 - 3F 39.5
コーナー通過順位
1コーナー(2周目) 7-(9,6)-8,10(14,13)(15,11)(12,4,2)-1-3
2コーナー(2周目) 7-(9,6)(8,10,13)(14,4)(11,12,2)15-1-3
3コーナー(2周目) (9,*4)6(7,12)13-(14,10,2)-1(8,15)11=3
4コーナー(3周目) (*9,4)-(7,6)(13,12)-14-2,10(15,1)8=11=3
払戻金
単勝 9 220円 1番人気 馬連 9-13 1,140円 4番人気 馬単 9-13 1,560円 4番人気
複勝 9
13
4
110円
220円
150円
1番人気
4番人気
3番人気
ワイド 9-13
4-9
4-13
420円
190円
490円
4番人気
1番人気
5番人気
3連複 4-9-13 1,160円 2番人気
3連単 9-13-4 5,240円 10番人気
枠連 5-7 1,020円 5番人気                


勝馬の情報
勝 馬 [外]カラジ(Karasi)
[せん12・鹿毛]
父:Kahyasi
母:Karamita
馬 主 P.モーガン氏
生産地 愛国
Breeder His Highness the Aga Khan's Studs S.C.
戦 績 91戦16勝(内障害18戦9勝)
日本  6戦 3勝(内障害 6戦3勝)
海外 85戦13勝(内障害12戦6勝)
獲得賞金 約352,078,000円
日本 257,922,000円
海外 約94,156,000円
主な勝鞍 重賞3勝目
H17  中山グランドジャンプ(J・GI)
H18  中山グランドジャンプ(J・GI)
騎 手 B.スコット:3勝目
H17  カラジ
H18  カラジ
調教師 E.マスグローヴ:3勝目
H17  カラジ
H18  カラジ
※1AUS$=94円
※戦績・獲得賞金は2007年中山グランドジャンプ(J・GI)終了時点
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