レース成績データのアイコン 2022年 重賞レース一覧天皇賞(秋)

第166回 天皇賞(秋)

ハイペースを鋭く差し切ったイクイノックスが待望のGⅠ初制覇!

フルゲートに満たない15頭で争われることとなった天皇賞(秋)(GⅠ)。だが個性あふれる、そして高い実力を備えた面々が集い、スリリングなレースが繰り広げられた。

白熱の一戦を鋭く差し切ったのは、1番人気の3歳馬イクイノックスだ。

まずスタンドを驚きで揺らしたのはパンサラッサ。ドバイターフを逃げ切ったスピードをここでも遺憾なく発揮し、後続を大きく引き離していく。そのパンサラッサを札幌記念で破ったジャックドールが好位に構え、直後には昨年の日本ダービーと今年のドバイシーマクラシックを制したシャフリヤール、さらには皐月賞馬ジオグリフが続く。イクイノックスは、共同通信杯勝ち馬ダノンベルーガを従える形で中団の外に控えていた。

パンサラッサは1000メートル通過57秒4という速いラップを刻んだ後もペースを落とさず、10馬身以上のリードを保ったまま直線へ。そこからは、逃げ切れるのか、それとも誰かが追いつくのか。渾身の追い比べとなった。

馬場の真ん中からジャックドール、内に潜り込んでダノンベルーガがそれぞれ追撃。が、これらを上回る末脚を披露したのがイクイノックスだ。

「パンサラッサがかなり前にいて心配になったけれど、反応良く加速してくれた」と鞍上のクリストフ・ルメール騎手。確かに、皐月賞、日本ダービーとも2着惜敗に終わった春の悔しさを晴らすかのようにイクイノックスは弾けた。“JRA平地GⅠで1番人気は16連敗中”という呪縛も突き破り、粘りに粘るパンサラッサを鮮やかに交わし去ると、1馬身の差をつけてゴールへ。「春はアンラッキーだったが、本当のイクイノックスを見せられた」とルメール騎手が語った通りの、待望のGⅠ初制覇である。

「初のGⅠだけれど最後のGⅠではない。もっと良くなる」と、ルメール騎手は愛馬の将来を確約する。イクイノックスには、瞬発力と成長力を武器にGⅠ戦線の中心的存在となってくれることを期待しよう。

(谷川 善久)

11レース
ウインファイヴ 5レース目

第166回天皇賞(秋)GⅠ

3歳以上
オープン
(国際)(指定)
定量
コース:2,000メートル(芝・左)
  • 本賞金(万円)
    1. 1着20,000
    2. 2着8,000
    3. 3着5,000
    4. 4着3,000
    5. 5着2,000
  • 付加賞(万円)
    1. 1着315
    2. 2着90
    3. 3着45
着順 馬番 馬名 性齢 負担重量 騎手名 タイム 着差 コーナー通過順位 推定上り 馬体重(増減) 調教師名 単勝人気
1 枠4青 7 イクイノックス 牡3 56.0 C.ルメール 1:57.5
  • 10
  • 10
  • 9
32.7 488(+4) 木村 哲也 1
2 枠2黒 3 パンサラッサ 牡5 58.0 吉田 豊 1:57.6
  • 1
  • 1
  • 1
36.8 472(+2) 矢作 芳人 7
3 枠3赤 5 ダノンベルーガ 牡3 56.0 川田 将雅 1:57.7 クビ
  • 11
  • 11
  • 11
32.8 500(+6) 堀 宣行 4
4 枠5黄 9 ジャックドール 牡4 58.0 藤岡 佑介 1:57.8 1/2
  • 4
  • 4
  • 3
33.5 508(-8) 藤岡 健一 3
5 枠5黄 8 シャフリヤール 牡4 58.0 C.デムーロ 1:58.1
  • 6
  • 5
  • 5
33.6 456(前計不) 藤原 英昭 2
6 枠2黒 2 カラテ 牡6 58.0 菅原 明良 1:58.2
  • 8
  • 7
  • 9
33.4 528(-4) 辻野 泰之 9
7 枠1白 1 マリアエレーナ 牝4 56.0 松山 弘平 1:58.2 ハナ
  • 4
  • 5
  • 7
33.5 426(+2) 吉田 直弘 6
8 枠8桃 14 ユーバーレーベン 牝4 56.0 M.デムーロ 1:58.3 クビ
  • 14
  • 13
  • 11
33.3 476(-22) 手塚 貴久 10
9 枠4青 6 ジオグリフ 牡3 56.0 福永 祐一 1:58.3 クビ
  • 6
  • 7
  • 7
33.6 506(+14) 木村 哲也 5
10 枠7橙 13 アブレイズ 牝5 56.0 T.マーカンド 1:58.3 クビ
  • 8
  • 7
  • 5
33.7 494(-4) 池江 泰寿 13
11 枠6緑 10 ノースブリッジ 牡4 58.0 岩田 康誠 1:58.4 アタマ
  • 2
  • 3
  • 3
34.0 492(-2) 奥村 武 11
12 枠8桃 15 カデナ 牡8 58.0 三浦 皇成 1:58.4 クビ
  • 15
  • 15
  • 14
33.2 478(0) 中竹 和也 15
13 枠3赤 4 ポタジェ 牡5 58.0 吉田 隼人 1:58.4 クビ
  • 12
  • 11
  • 11
33.4 468(+2) 友道 康夫 8
14 枠6緑 11 レッドガラン 牡7 58.0 横山 和生 1:58.7 1 1/2
  • 13
  • 13
  • 14
33.4 520(+6) 安田 隆行 14
15 枠7橙 12 バビット 牡5 58.0 横山 典弘 1:58.7 アタマ
  • 2
  • 2
  • 2
34.6 462(-12) 浜田 多実雄 12
タイム
ハロンタイム 12.6 - 10.9 - 11.2 - 11.3 - 11.4 - 11.6 - 11.8 - 11.6 - 12.4 - 12.7
上り 4F 48.5 - 3F 36.7
コーナー通過順位
2コーナー 3(10,12)(1,9)(6,8)(2,13)7,5,4-11-14-15
3コーナー 3=12-10,9(1,8)(2,6,13)7(4,5)(11,14)15
4コーナー 3=12(10,9)(8,13)(1,6)(2,7)(4,5,14)(11,15)

払戻金

  • 単勝
    7
    260
    1番人気
  • 複勝
    7
    130
    1番人気
    3
    470
    7番人気
    5
    220
    4番人気
  • 枠連
    2-4
    1,680
    6番人気
  • ワイド
    3-7
    1,210
    12番人気
    5-7
    320
    3番人気
    3-5
    2,260
    25番人気
  • 馬連
    3-7
    3,330
    12番人気
  • 馬単
    7-3
    4,930
    18番人気
  • 3連複
    3-5-7
    4,400
    13番人気
  • 3連単
    7-3-5
    23,370
    68番人気
勝馬の情報
勝馬 イクイノックス
[牡3・青鹿毛]
父:キタサンブラック
母:シャトーブランシュ
馬主 有限会社 シルクレーシング
生産地 北海道勇払郡安平町
生産牧場 ノーザンファーム
戦績 5戦3勝
獲得賞金 403,242,000円
主な勝鞍 重賞2勝目
2021年 東京スポーツ杯2歳ステークス(GⅡ)
騎手 C.ルメール:6勝目
2018年(秋) レイデオロ
2019年(春) フィエールマン
2019年(秋) アーモンドアイ
2020年(春) フィエールマン
2020年(秋) アーモンドアイ
調教師 木村 哲也:初勝利
  • 注記:戦績・獲得賞金は2022年天皇賞(秋)(GⅠ)終了時点
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