2024年 重賞レース一覧ジャパンカップ
強力な海外勢3頭を、こちらも実績豊富な日本勢11頭が迎え撃つ形となったジャパンカップ(GⅠ)。中でも注目を集めたのは、前走・天皇賞(秋)で鮮烈な末脚を見せつけ、GⅠ・4勝目をあげたドウデュースだ。そして、この“日本総大将”は、力強い走りで1番人気に応え、我が国最高峰のタイトルを守り切ることとなる。
日本ダービー3着の3歳馬シンエンペラーがまずは先頭に立ち、向こう正面では昨年の菊花賞馬ドゥレッツァがハナを奪うも、確固たる逃げ馬不在とあって、1000メートル通過62秒2と流れは緩やかなまま。スターズオンアースとチェルヴィニアの二冠牝馬2頭は好位。内から位置を上げていくのはキングジョージ勝ち馬ゴリアットだ。中団から後方にかけては、英愛ダービーなどを制したオーギュストロダン、天皇賞(春)の勝ち鞍を持つジャスティンパレス、独ダービー馬ファンタスティックムーンらが隊列を作る。
ドウデュースは最後方。鞍上・武豊騎手は折り合いに苦労しているようだったが「状態はいい。自信を持って乗ろう」と、この馬のスタイルを貫く構えだ。
とはいえ想定以上に遅いペース。「馬が走りたがっているから」と3コーナーからは馬群の外を進出、前の各馬を射程圏に捉えて直線へと向かうのだった。
粘るドゥレッツァを、大外から追うドウデュースが残り300メートルで交わす。「少し先頭に立つのが早かった。並の馬なら最後までもたない」という展開ながら、それでも走り抜いてしまうのがドウデュースだ。ドゥレッツァと、さらに内から迫るシンエンペラーの争い(2着同着)をクビ差封じ込んで、ドウデュースは勝利を手にするのである。
「前走も今日も、乗っていて凄いと思った。最後もいい形で締めくくりたい」と武騎手。秋の古馬三冠がかかる有馬記念では、どんなレースを見せてくれるのか。楽しみで、かつ別れの寂しさも感じさせるラストランを待ちたい。
(谷川 善久)
着順 | 枠 | 馬 番 |
馬名 | 性齢 | 負担 重量 |
騎手名 | タイム | 着差 | コーナー 通過順位 |
推定上り | 馬体重 (増減) |
調教師名 | 単勝 人気 |
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1 | 3 | ドウデュース | 牡5 | 58.0 | 武 豊 | 2:25.5 |
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32.7 | 510(+6) | 友道 康夫 | 1 | ||
2 | 7 | シンエンペラー | 牡3 | 56.0 | 坂井 瑠星 | 2:25.5 | クビ |
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33.1 | 488(前計不) | 矢作 芳人 | 8 | |
2 | 10 | ドゥレッツァ | 牡4 | 58.0 | W.ビュイック | 2:25.5 | 同着 |
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33.4 | 470(前計不) | 尾関 知人 | 7 | |
4 | 9 | チェルヴィニア | 牝3 | 54.0 | C.ルメール | 2:25.9 | 2 1/2 |
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33.4 | 494(+4) | 木村 哲也 | 2 | |
5 | 4 | ジャスティンパレス | 牡5 | 58.0 | C.デムーロ | 2:26.0 | アタマ |
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33.3 | 468(-2) | 杉山 晴紀 | 3 | |
6 | 1 | ゴリアット | せん4 | 58.0 | C.スミヨン | 2:26.0 | アタマ |
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33.5 | 496(前計不) | F.グラファール | 6 | |
7 | 14 | スターズオンアース | 牝5 | 56.0 | 川田 将雅 | 2:26.1 | 1/2 |
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33.8 | 500(前計不) | 高柳 瑞樹 | 5 | |
8 | 8 | オーギュストロダン | 牡4 | 58.0 | R.ムーア | 2:26.2 | 1/2 |
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33.5 | 454(前計不) | A.オブライエン | 4 | |
9 | 6 | ダノンベルーガ | 牡5 | 58.0 | 松山 弘平 | 2:26.2 | ハナ |
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33.4 | 492(-6) | 堀 宣行 | 13 | |
10 | 5 |
シュトルーヴェ
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せん5 | 58.0 | 鮫島 克駿 | 2:26.3 | 1/2 |
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33.4 | 478(+8) | 堀 宣行 | 11 | |
11 | 13 | ファンタスティック | 牡4 | 58.0 | R.ピーヒュレク | 2:26.5 | 1 1/2 |
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33.5 | 440(前計不) | S.シュタインベルク | 12 | |
12 | 2 | ブローザホーン | 牡5 | 58.0 | 菅原 明良 | 2:26.6 | 1/2 |
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33.8 | 430(+4) | 吉岡 辰弥 | 10 | |
13 | 11 | カラテ | 牡8 | 58.0 | 杉原 誠人 | 2:26.7 | 1/2 |
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33.8 | 530(+4) | 音無 秀孝 | 14 | |
14 | 12 | ソールオリエンス | 牡4 | 58.0 | 横山 武史 | 2:27.7 | 6 |
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35.2 | 476(+8) | 手塚 貴久 | 9 |
ハロンタイム | 12.7 - 11.4 - 13.0 - 12.9 - 12.2 - 12.3 - 12.5 - 12.6 - 12.5 - 11.5 - 10.8 - 11.1 |
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上り | 4F 45.9 - 3F 33.4 |
1コーナー | (*7,12)(6,9,14)10(4,8)(1,11)(2,13)3,5 |
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2コーナー | (*7,12)(1,9,14,10)(4,6,8)(2,11)(5,13,3) |
3コーナー | 10(7,14)(1,12)9(4,8)(2,6,11)(5,13,3) |
4コーナー | 10(7,14)(1,12,9)(2,4,6,8,3)(5,11)13 |
勝馬 | ドウデュース [牡5・鹿毛] 父:ハーツクライ 母:ダストアンドダイヤモンズ |
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馬主 | 株式会社キーファーズ |
生産地 | 北海道勇払郡安平町 |
生産牧場 | ノーザンファーム |
戦績 | 16戦8勝 (内中央) 13戦8勝 (内海外) 3戦0勝 |
獲得賞金 | 1,775,875,800円 (内中央) 1,753,479,000円 (内海外) 22,396,800円 |
主な勝鞍 | 重賞6勝目 2021年 朝日杯フューチュリティステークス(GⅠ) 2022年 東京優駿(GⅠ) 2023年 京都記念(GⅡ) 2023年 有馬記念(GⅠ) 2024年 天皇賞(秋)(GⅠ) |
騎手 | 武 豊:5勝目 1999年 スペシャルウィーク 2006年 ディープインパクト 2010年 ローズキングダム 2016年 キタサンブラック |
調教師 | 友道 康夫:2勝目 2017年 シュヴァルグラン |