14番から外の馬番が苦戦

京都開催だった昨年を除く阪神開催過去9回の馬番別成績をまとめると、7番から12番という中寄りの馬番から連対馬9頭を含む3着以内馬14頭が出ている。3着内率で見ても、真ん中寄りの数値が高い。一方、14番から外の馬番の成績は〔0・1・0・42〕(3着内率2.3%)で、1頭しか3着以内に入っていない。〔表1〕

前走の距離に注目

過去10年の3着以内馬30頭中23頭は前走が1600メートル以上のレースだった。なかでも、前走が1800メートルだった馬は出走数が16頭と少ないながら6頭が3着以内に入っている。好走率で見ても1600メートル組と1800メートル組は、1500メートル以下組の数値を上回っている。前走を比較する際は、1600メートル以上のレースだった馬を上位に評価すべきだろう。〔表2〕

前走の単勝人気にも注目

過去10年の優勝馬10頭のうち7頭は前走で単勝2番人気以内に支持されていた。前走で2番人気以内だった馬は3着内率も27.3%で、3番人気以下だった馬よりも高くなっている。なお、前走が3番人気から5番人気だった馬は8頭の3着以内馬が出ているものの優勝がないのに対し、6番人気以下だった馬は3着以内が4回ながら3勝を挙げている。穴馬を狙う際はあえて1着に固定してみるのも面白そうだ。〔表3〕

重賞で好走実績のある馬が強い

過去10年で、9頭の優勝馬を含む3着以内馬20頭には、芝重賞で3着以内に入った経験があった。芝重賞に出走したことのない馬も2着が7回あるなど侮れない成績を残しているが、まずは芝重賞で好走実績のある馬を高く評価すべきだろう。なお、芝重賞で最高着順が4着以下だった馬は39頭が出走して3着以内に入っていないので、大幅な割り引きが必要だろう。〔表4〕

単勝人気と当日の馬体重は要チェック

過去10年の優勝馬10頭は単勝5番人気以内に支持されていた。また、いずれも当日の馬体重が460キログラム以上だった。今年もこれらを満たす馬から優勝候補を探したい。〔表5〕

（河野　道夫）