上位人気馬が優勢なコース

2015年から2024年に阪神・芝1800メートルで行われた重賞における単勝人気別成績を調べると、1番人気が連対率61.1%、3着内率77.8%と優秀な成績を残している。同じく2番人気も連対率と3着内率で高い数値を残している。1番人気か2番人気のどちらかを軸馬にして、連複系の馬券で流す作戦がよさそうだ。〔表1〕

枠の内外で大きな差はない

2015年から2024年に阪神・芝1800メートルで行われた重賞における枠番別成績を調べてみると、2枠の勝利がゼロという点が目立っている。ただ、連対率や3着内率も劣っているわけではないので、馬券的に軽視してしまうのは早計だろう。3着内率では1枠と3枠の数値がやや高くなっているが、3着以内馬の数では全体的に大きな偏りが見られないので、枠の内外を気にする必要はなさそうだ。〔表2〕

前走がGⅠやGⅡだった馬が有力

2006年から2011年の12月に阪神・芝1800メートルで行われた鳴尾記念では、前走がGⅠやGⅡだった馬の成績が良い。具体的には天皇賞（秋）、アルゼンチン共和国杯、日本ダービー、菊花賞などからの参戦馬が好結果を残していた。なお、前走でGⅢを使われていた馬は3着以内がゼロ。データだが主要なレースの開催時期は変わっていないので、ある程度は参考になりそうだ。〔表3〕

芝1800メートル巧者を狙え

2006年から2011年の12月に阪神・芝1800メートルで行われた鳴尾記念での優勝馬延べ6頭中3頭には、阪神・芝1800メートルでの優勝経験があった。残りの3頭は阪神・芝1800メートルのレースに出走したことがなかったが、これは2006年の12月に阪神競馬場の改修が終わり、芝1800メートルコースが新設されたばかりだったことを考慮すべきだろう。また、この3頭には芝1800メートルで勝利経験があったので、当コースでの実績に加え、芝1800メートルでの実績もチェックしておきたい。〔表4〕

（姫園　淀仁）