今週の注目レース

プロキオンステークス(GⅢ)

中京競馬場 1400メートル(ダート)別定 3歳以上オープン

出走馬情報

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牡4歳

調教師:新谷功一(栗東)

  • 父:ラニ
  • 母:サリエル
  • 母の父:キングカメハメハ
ここに注目!

昨年のカペラSで重賞初制覇。今年はサウジアラビア、UAEと海外へ遠征し、世界の猛者相手に奮闘した。1400メートルは〔4・1・1・1〕と最も実績のある距離。前走から200メートルの距離延長は歓迎だ。

デビューから6戦連続でダート1400メートルを使い、オープン特別2勝を含む4勝を挙げた。初めての1200メートルに出走した昨年のカペラSは、中団から強烈な末脚で差し切り重賞初制覇。今年はリヤドダートスプリント(G3・サウジアラビア・ダート1200メートル)で3着、ドバイゴールデンシャヒーン(G1・UAE・ダート1200メートル)を5着と、海外遠征で好走した。本レースに向けた6月28日の1週前追い切りでは、栗東坂路で4ハロン50秒2の自己ベストをマーク。帰国初戦となるここで、さらに成長した姿を見せてくれそうだ。

牡6歳

調教師:西園正都(栗東)

  • 父:ヘニーヒューズ
  • 母:スペシャルディナー
  • 母の父:スペシャルウィーク
ここに注目!

3走前からブリンカーを着用して安定感が増した。2走前は右回りでの初勝利をマーク。前走のかしわ記念(JpnⅠ・船橋・ダート1600メートル)はクビ差の2着まで追い上げた。ここで念願の重賞タイトルを狙う。

デビューからマイル前後の距離で活躍。2021年にはオアシスS(リステッド・東京・ダート1600メートル)、オープン特別・欅S(東京・ダート1400メートル)を連勝した。その後は重賞での善戦もあったものの、なかなか勝ち切れなかった。今年初戦の根岸S(4着)からブリンカーを着けるとレースぶりが安定。前走のかしわ記念(JpnⅠ、2着)は中団後方から追い上げ、勝った実力馬のメイショウハリオにクビ差まで迫り、重賞で初連対を果たした。馬具の効果もあって充実ムード漂う6歳馬が、待望の重賞タイトル獲得なるか、注目だ。

牡5歳

調教師:松下武士(栗東)

  • 父:スマートファルコン
  • 母:ネイティヴコード
  • 母の父:アグネスデジタル
ここに注目!

地方交流重賞4勝の実力馬。前走のさきたま杯(JpnⅡ・浦和・ダート1400メートル)は流れに乗れず競走中止となったが、調教の動きからその影響はなさそうだ。本来の力を出し切れるかが鍵になる。

デビューから8戦続けてダート1200メートルを使われ、オープンクラス初戦となった昨春の東京スプリント(JpnⅢ・大井・ダート1200メートル)でいきなり重賞制覇。その後のチャンピオンズCでは、中距離路線の強敵相手に5着を確保した。今年初戦の黒船賞(JpnⅢ・高知・ダート1400メートル)で、地方交流重賞4勝目をマーク。前走のさきたま杯(JpnⅡ)は競走中止となったが、管理する松下武士調教師は「検査の結果、無事でした」と報告。中間は順調に調教を消化できており、巻き返しに燃える。

牡4歳

調教師:斉藤崇史(栗東)

  • 父:ダイワメジャー
  • 母:ウィーミスフランキー
  • 母の父:Sunriver
ここに注目!

ダートの1200メートルから1400メートル戦は〔5・1・0・1〕の好成績。非凡なスピードは重賞でも通用するだろう。馬体重が600キログラムに迫ろうかという大型馬。当日の馬体重にも注目したい。

デビュー3戦目でダートに転向すると、鮮やかに逃げ切り初勝利を挙げた。昨春のアーリントンCで芝に再挑戦するも12着に敗れ、以降はダート路線に専念。本舞台の条件戦(2勝クラス、3勝クラス・遠江S)を快勝し、オープンクラス入りを決めた。初めてのダート1200メートルだった前走のオープン特別・京都競馬場グランドオープン記念は、ダッシュ力を生かして先手を奪い、そのまま逃げ切り勝ち。騎乗した池添謙一騎手は「ダートスタートが久しぶりで少しすべった感じになりましたけど、二の脚でリカバリーできました」と回顧した。自慢のスピードは、重賞でも通用するはずだ。

牡7歳

調教師:安田翔伍(栗東)

  • 父:アイルハヴアナザー
  • 母:ワイキューブ
  • 母の父:アグネスタキオン
ここに注目!

舞台を問わず堅実な走りが目立つ。2021年のマーチS4着以降は、15戦して14戦で掲示板(5着以内)を確保。重賞でも2着1回、3着3回と上位争いを演じており、ここで重賞初制覇なるか、注目だ。

1200メートルから1800メートルまで幅広い距離を使われ、重賞でも〔0・1・3・5〕と上位争いを見せている。前走のオープン特別・ポラリスS(阪神・ダート1400メートル)は、59キログラムの重量を背負いながらハナ差の接戦を制した。約1年10か月ぶりの勝利を挙げ、7歳でも衰えはなさそうだ。久々のコンビで勝利に導いた藤岡佑介騎手は「一瞬の脚は光るものがありますし、接戦になればさらに強い相手や重賞でもと思います」と評価した。中11週から13週の出走間隔では〔2・1・2・0〕と全て3着以内に好走。中13週の今回も好勝負を期待できそうだ。

牡4歳

調教師:松永幹夫(栗東)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:サンビスタ
  • 母の父:スズカマンボ
ここに注目!

左回りのダート1400メートルは〔4・2・0・1〕の成績。そのうち中京・ダート1400メートルでは〔3・1・0・0〕と全て連対している。得意舞台なら、重賞初挑戦でもチャンスがありそうだ。

母サンビスタは2015年のチャンピオンズC勝ち馬。中京巧者の血は本馬にもしっかり受け継がれており、本舞台の未勝利を勝ち上がると、1勝クラスではリメイク(3着)を寄せつけず逃げ切った。続くオープン特別の昇竜S(中京・ダート1400メートル)と端午S(阪神・ダート1400メートル)は、リメイクに逆転されたが、ともに2着を確保。今年に入ってオープンクラスに昇級すると、前走のオープン特別・欅S(東京・ダート1400メートル)は逃げて、勝ち馬から0秒1差の2着に粘った。全4勝を左回りのダート1400メートルで挙げているように、ここは得意な条件。重賞初挑戦でも通用可能だろう。

牡6歳

調教師:松永昌博(栗東)

  • 父:トランセンド
  • 母:エメラルドタワー
  • 母の父:アドマイヤマックス
ここに注目!

昨年から距離を短縮し、1400メートルを中心に使われてきた。前走は10番人気の伏兵ながら、力強く伸びて快勝。近2走は1分23秒台後半のタイムで好走しており、力の要る良馬場が理想だろう。

ダートの中距離で勝ち星を積み重ね、2021年の3勝クラス・西日本スポーツ杯(小倉・ダート1700メートル)を勝ってオープンクラス入り。直後に挑んだ日本テレビ盃(JpnⅡ・船橋・ダート1800メートル)は、GⅠ馬クリソベリル(6着)に先着しての3着と好走した。以降は善戦止まりだったが、前走のオープン特別・天保山S(阪神・ダート1400メートル)を10番人気ながら鮮やかに差し切って、昇級後初勝利を挙げた。騎乗した幸英明騎手は「気持ちが違いました。今日くらい気持ちを出してくれれば、これからも楽しみです」と評価。勢いに乗って重賞初制覇に挑む。

牡7歳

調教師:新谷功一(栗東)

  • 父:キンシャサノキセキ
  • 母:ケイアイデイジー
  • 母の父:クロフネ
ここに注目!

右回りは〔0・3・1・9〕と未勝利に対して、左回りは〔6・4・0・8〕の好成績。近2走は58キログラム、59キログラムの斤量でともに2桁着順に敗れたが、走り慣れた57キログラムなら反撃可能だろう。

デビュー3戦で2勝目を挙げて以降はなかなか勝ち切れなかったが、約9か月半の長期休養明けだった2021年秋に条件戦を連勝してオープンクラス入り。中京では昨年の名鉄杯(ダート1400メートル)、今年の令月S(ダート1200メートル)と、2年連続でオープン特別を制した。今年はフェブラリーSでGⅠにも初挑戦(13着)。7歳になったが、着実にステップアップしている。管理する新谷功一厩舎は、昨年の本レースでヒストリーメイカーが14番人気ながら2着に好走。今年はリメイクとの2頭出しになるが、本馬も侮れない存在だ。

(寺下 厚司)

ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。

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