地域の課題に寄り添う!まちのインフラを支えるJRAの地域貢献
お客様だけでなく、そこに住む方々が安心して暮らせるよう環境を整えること。
それは、JRAが地域の皆様とともに歩んでいくために欠かせない要素です。
JRAは馬券(勝馬投票券)の売り上げの一部を活用して、
競馬場などがある自治体の事業を長年にわたって支援しています。
地域の課題解決を支援する取り組みの歴史と
支援例の一部をご紹介します。
1970年代から続く地域への支援
JRAから自治体への支援がスタートしたのは1972年。高度経済成長期で自動車の普及が加速し、交通事情に大きな変化が起きていた時代です。多くの人が集まる競馬場や場外発売所の周辺も例外ではなく、混雑や渋滞といった地域課題に直面していました。また、人々のライフスタイルも多様化し、さまざまなインフラ整備が急がれていました。
それぞれの地域にそれぞれの課題があり、自治体における事業の優先度や予算配分も異なります。地域課題を解決することで、もっと気軽に競馬を楽しんでもらいたい。競馬開催にご理解・ご協力をいただいている地域の日常にも貢献したい。そんな思いから、JRAは地域の課題解決を寄付という形で支援することにしたのです。
支援してきた自治体は40以上、その金額は1972年から2025年までで約3,343億円。この数字は、ただの金額の積み重ねではなく、どれほど多くの課題を解決してきたかという「地域との絆」を表しています。
JRAの寄付金が活用された主な事業
道路・交通
道路整備、交通安全施設整備(ガードレール・歩道橋など)、駅前広場整備
生活基盤
下排水道施設整備、ごみ処理施設整備、バス路線運行事業支援
教育・文化
社会福祉施設整備(保育所、児童館など)、教育文化施設整備(学校、図書館など)、
スポーツ・レクリエーション施設整備(スポーツセンター、野球場など)
安心・安全
消防施設整備、医療施設整備、救急車などの車両購入支援
自然環境
公園整備、緑化対策
競馬場やウインズへ向かうときに歩いている道路、乗っているバス、通り過ぎる公園、街路樹などなど。その裏側にJRAの支援があるものも少なくありません。
市道の整備にもJRAの支援
市民の足「ももりんバス」を守る(福島市の支援例)
具体的な支援例を見てみましょう。
福島競馬場は、東北地方で唯一、JRAのレースが行われる競馬場です。地元の福島県福島市は、地方都市が抱える「公共交通の維持」という切実な課題に直面していました。
福島市では地域住民の利便性確保のため、民間交通事業者の共同事業として市内循環バス「ももりんバス」を運行しています。指定区間内であれば、どこまで行っても運賃は100円。通勤通学の交通手段として、また中心市街地での移動手段として、地域住民の貴重な「足」となっています。特に、運転免許を自主返納した高齢者にとって、安価な運賃で乗れる市内循環バスは、ライフラインとも呼べる存在です。
福島競馬開催時は、福島駅から競馬場前まで臨時バスの運行も行われますが、「ももりんバス」を利用して来場するお客様もいます。地域住民の日常にとっても、JRAにとっても「ももりんバス」は、重要な公共交通となっています。
多くの方々から安定的な運行が望まれている「ももりんバス」。地域住民の暮らしを支えるためJRAは福島市への寄付金を通じて、「ももりんバス」の継続運行を支援しています。
福島市内を循環するももりんバス
子どもたちに学びの場を(美浦村の支援例)
もうひとつ、ユニークな支援例をご紹介します。
美浦トレーニング・センターがある、茨城県美浦村の支援例です。
美浦村では、少子化に伴う児童数の減少と、既存校舎の老朽化という2つの課題がありました。地域の未来を担う子どもたちに質の高い教育を提供するため、村内にあった3つの小学校を1つに統合する計画が進められましたが、新しい小学校の建設費用は美浦村の大きな負担となっていました。
美浦村は、美浦トレーニング・センターがある「トレセンのまち」でもあります。そのため、調教師や厩務員をはじめ、競馬産業を支える多くの人々が家族とともに暮らしています。
この地域で働く方たちが安心して子育てできる環境を整えることは、競馬産業を未来へつないでいくための重要な基盤となります。
JRAの寄付金は、新たな小学校の建設費用にも活用されました。
子どもたちが元気に学ぶ新しい校舎には、美浦村、そして競馬産業の未来を支える希望が詰まっています。
2025年に開校した美浦村立美浦小学校の全景
これからも地域の課題に寄り添っていく
京都競馬場がある京都市では、ごみ処理施設の老朽化に伴う建て替え事業にもJRAの寄付金が活用されました。
このように、JRAは、その地域のさまざまな課題を支援しています。
京都競馬場から出るごみの処理も担っている京都市南部クリーンセンター。環境学習施設も併設されている。
自治体への支援がスタートした1972年から50年以上が経過し、その地域を取り巻く環境や課題も変化してきています。
これまでは、インフラ整備を主としてJRAの寄付金が活用されてきましたが、今後は子育て支援などの目に見えない事業にも活用されるかもしれません。
JRAはこれからも、馬券(勝馬投票券)の売り上げの一部を活用して、競馬場などがある自治体と一緒に、競馬と地域の未来をアップデートしていきます。