今週の注目レース

葵ステークス(新設重賞)

京都競馬場 1200メートル(芝)別定 3歳オープン

出走馬情報

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牡3歳

調教師:西園正都(栗東)

  • 父:ビッグアーサー
  • 母:アンナペレンナ
  • 母の父:Tale of Ekati
ここに注目!

未勝利(中京・芝1200メートル)から4連勝中。中京、福島、阪神と3つの競馬場で勝ち星を挙げており、初めての京都にも不安はなさそうだ。57キログラムの斤量も前走で克服済み。勢いに乗って重賞初タイトルをつかみ取る。

デビュー3戦目の未勝利は、逃げて1分07秒9の2歳コースレコードでV。福島2歳S、中京2歳Sはどちらも好位から差し切り、芝1200メートルのオープン特別で連勝を飾った。今年初戦のマーガレットS(リステッド・阪神・芝1200メートル)も、直線で危なげなく抜け出して優勝。前走後は間隔を空け、本レースに向けて乗り込んで来た。17日の1週前追い切りでは、栗東坂路で4ハロン50秒1の好時計をマーク。管理する西園正都調教師も「背が大きくなって首も太くなり、外見も成長しています」と期待を寄せる。好仕上がりで重賞初制覇に挑む。

牝3歳

調教師:音無秀孝(栗東)

  • 父:リアルインパクト
  • 母:インラグジュアリー
  • 母の父:Frankel
ここに注目!

3月のチューリップ賞で重賞初制覇。全3勝を1600メートル戦で挙げているが、非凡なスピードの持ち主で、初めての1200メートルは歓迎だろう。桜花賞13着から距離短縮で反撃なるか、注目だ。

今年の3戦は全て阪神・芝1600メートル戦に出走。1勝クラス・こぶし賞、チューリップ賞をともに逃げ切り、連勝の勢いに乗って桜花賞に挑んだ。GⅠの大舞台でも積極的に逃げたが、粘り切れず13着。その後は、初めての芝1200メートルとなる本レースを目標に乗り込んで来た。18日の1週前追い切りでは、栗東坂路で4ハロン51秒1の好タイムを計時。管理する音無秀孝調教師は「桜花賞の結果から、距離が長いのかなという印象を受けました。スタートは速いので、1200メートル戦で流れに乗って行ければ」と、距離短縮を歓迎する。新たな路線で重賞2勝目を狙う。

牡3歳

調教師:角田晃一(栗東)

  • 父:デクラレーションオブウォー
  • 母:タマモイヤリング
  • 母の父:ブラックタイド
ここに注目!

重馬場だった3月のファルコンSで重賞初制覇。ここまで〔3・1・0・4〕の成績を残しているが、連対したのはすべて稍重か重馬場だった。今回も、雨が降ってある程度時計の掛かる馬場コンディションになるのが理想だろう。

昨年7月のメイクデビュー小倉(芝1200メートル)は先行してV。2戦目で重賞に挑戦した新潟2歳Sは9着に敗れ、その後はダート戦を試すも結果を出せなかった。再び芝の短距離路線に戻し、前々走のファルコンSで8番人気の低評価ながら接戦を制して重賞初制覇を飾った。GⅠ初挑戦だった前走のNHKマイルCは、好位直後から残り400メートル付近で先頭に立つも、粘り切れず10着。騎乗した幸英明騎手は「競馬が上手ですね。最後は伸び切れなかったけど、距離がダメと決めつけるのはまだ早いと思います」と感触を口にした。今回は3戦3連対の得意距離に戻して反撃を期す。

牡3歳

調教師:杉山晴紀(栗東)

  • 父:ドゥラメンテ
  • 母:アタブ
  • 母の父:New Approach
ここに注目!

ダートで初勝利を挙げた後、芝路線に転向。前走の橘S(リステッド・京都・芝1400メートル)は好位から抜け出し、5馬身差の圧勝だった。過去5年の本レースで、前走・橘S組が2勝、2着2回。好ステップから重賞Vを狙う。

昨年11月のメイクデビュー阪神(ダート1800メートル)は9着に敗れたが、距離を縮めてレース内容が良化。今年1月にダート1200メートル戦で初Vを飾った。その後は芝へ路線変更。前々走の1勝クラス(京都・芝1400メートル)でハナ差2着に好走して適性を示した。前走の橘S(リステッド)は2番手追走から抜け出し、後続に5馬身差をつけて快勝。騎乗した角田大河騎手は「ゲートは少し落ち着きがなかったですけど、それをカバーするポテンシャルを持っています」と評価した。勝ち星のある1200メートルへの距離短縮も歓迎材料と言えるだろう。

牡3歳

調教師:安田隆行(栗東)

  • 父:Showcasing
  • 母:Jet Setting
  • 母の父:Fast Company
ここに注目!

小倉で挙げた未勝利(芝1200メートル)Vは、2着ビッグシーザーを寄せつけず3馬身差の逃げ切り。今年1月のシンザン記念も逃げて0秒1差の2着に粘った。リズム良く運べれば、重賞でも通用するポテンシャルを秘めている。

昨年夏のメイクデビュー福島(芝1200メートル)は1番人気で惜しくも2着に敗れたが、小倉の未勝利で鮮やかな逃げ切りV。重賞挑戦した京王杯2歳Sは前が残る決着のなか、中団追走から4着まで追い上げた。今年初戦のシンザン記念は、ハイペースで逃げながらもしぶとく粘って2着に好走。前走のファルコンSは好位で我慢させながら運んだが、直線の粘りを欠き11着に敗れた。そこから立て直し、17日の1週前追い切りでは栗東坂路の自己ベストとなる4ハロン50秒8の好時計をマーク。勝利実績のある1200メートル戦で力を発揮できれば、反撃可能だろう。

牡3歳

調教師:寺島良(栗東)

  • 父:Havana Grey
  • 母:Satsuma
  • 母の父:Compton Place
ここに注目!

今年1月のクロッカスS(リステッド・東京・芝1400メートル)では、好位から抜け出してデビュー戦以来の勝ち星を挙げた。近2走は重、不良の馬場状態に泣いて不完全燃焼。良馬場なら巻き返しが可能だろう。

昨年7月のメイクデビュー小倉(芝1200メートル)は、出遅れながらも上がり3ハロン33秒7(推定)の末脚で差し切りV。2歳時は京王杯2歳S5着など、オープンクラスで掲示板(5着以内)を確保した。今年に入り、徐々に課題だったゲートを克服。クロッカスS(リステッド)ではスタートを決めて好位を追走すると、直線で抜け出し勝利した。騎乗したC.ルメール騎手は「いい馬。すごくいい脚を使えるから、重賞でも通用すると思います」と高評価。続くアーリントンC12着は重馬場、前走の橘S(リステッド・京都・芝1400メートル)9着は不良馬場で伸びを欠いたもの。まだ見限るのは早計だ。

牡3歳

調教師:鮫島一歩(栗東)

  • 父:サトノダイヤモンド
  • 母:オリオンザブラック
  • 母の父:サクラプレジデント
ここに注目!

芝1200メートルでは、逃げた3走前こそ4着に敗れたが、近2走は中団から鮮やかに差し切り連勝。この距離で脚をためる形なら、最後はしっかりと伸びてくる。重賞初挑戦でも目下の勢いは侮れない。

デビュー2戦は1600メートルの距離を使うも、差し届かず6着、3着に敗れた。3戦目の未勝利(小倉)で芝1200メートルに距離を短縮。中4週の短期間でも馬体重を16キログラムも増やして、たくましく成長していた。レースでは初めての距離でも先手を奪うスピードを発揮。前半600メートル通過タイム33秒0のハイペースで飛ばしながらも4着に粘った。中団で脚をためた2走前は直線で鋭く伸びて初勝利。約2か月半ぶりだった前走の1勝クラス・ゆきつばき賞(新潟・芝1200メートル)も、中団追走から危なげなく差し切った。余力十分の勝ちっぷりから、重賞でも通用するはずだ。

(寺下 厚司)

ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。

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