今週の注目レース

ヴィクトリアマイル(GⅠ)

東京競馬場 1600メートル(芝)定量 (牝) 4歳以上オープン

出走馬情報

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牝4歳

調教師:高柳瑞樹(美浦)

  • 父:ドゥラメンテ
  • 母:サザンスターズ
  • 母の父:Smart Strike
ここに注目!

桜花賞、オークスを制した昨年の二冠牝馬。秋華賞(3着)以来、約5か月半の休み明けとなった前走の大阪杯では、牡馬相手にハナ差の2着に入った。今季2戦目で状態面の上積みがあり、主役の座は譲れない。

オークス(1着)以来約5か月ぶりで挑んだ2走前の秋華賞は、スタートで後手を踏み後方待機策。直線ではメンバー中最速となる上がり3ハロン33秒5(推定)の末脚で馬群を縫うように脚を伸ばして、勝ち馬スタニングローズから0秒1差の3着に入った。約5か月半の休み明けとなった前走の大阪杯はスタートを決めたが、スタンド前でゴチャついて後方の12番手を追走。直線は狭いスペースを突いて一完歩ごとに差を詰めたが、逃げたジャックドールをわずかに捕まえられず惜しい2着に敗れた。距離は2000メートルから2400メートルがベストの印象もあるが、牝馬同士なら負けられない。

牝5歳

調教師:須貝尚介(栗東)

  • 父:クロフネ
  • 母:ブチコ
  • 母の父:キングカメハメハ
ここに注目!

昨年のヴィクトリアマイルで、阪神ジュベナイルフィリーズ、桜花賞に続くGⅠ3勝目をマークした。今回は約6か月の休み明けになるが、3月中旬から時計を出し始めて調教量は豊富。力を出せる態勢は整っている。

昨年のヴィクトリアマイルは、正攻法のレース運びから力強く抜け出して2馬身差の完勝。夏の札幌記念での5着を経て、2走前の府中牝馬Sは好位のインを追走。最後にラストでイズジョーノキセキの決め手に屈したものの、直線で一度は完全に抜け出して惜敗の2着だった。2番人気に支持された前走のマイルチャンピオンシップは、スッと前に取りついて4番手で折り合いに専念。勝ったセリフォスの瞬発力は別格だったが、直線でもしぶとく脚を伸ばし、2着ダノンザキッドとは1/2馬身差の3着に入った。ここが今年初戦となるが、昨年の本レース優勝が約3か月ぶりだったように、休み明けは苦にしないタイプだ。

牝4歳

調教師:高野友和(栗東)

  • 父:ハービンジャー
  • 母:サンブルエミューズ
  • 母の父:ダイワメジャー
ここに注目!

これまで2か月以上の休み明けでは、1勝クラス・赤松賞(東京・芝1600メートル)1着、チューリップ賞1着、秋華賞2着、東京新聞杯2着と好成績を収めており、今回の3か月ほど空けたローテーションも狙い通り。6度目のGⅠ挑戦で、念願のビッグタイトル獲得を狙う。

ひと夏を越して20キログラム増と馬体が成長していた3走前の秋華賞は、脚をためて中団を追走。4コーナーで外へ膨れる距離ロスはあったが、直線は懸命に脚を伸ばして0秒1差の2着に好走した。続くエリザベス女王杯では、瞬発力をそがれる重馬場に加え、道中で他馬と接触するシーンがありながらも5着に入った。約3か月の休み明けとなった前走の東京新聞杯は、好位の5番手を追走。ウインカーネリアンの逃げ切りは許したが、直線は一完歩ごとに差を詰めてアタマ差の2着に好走した。1分31秒8の走破時計は優秀で、あらためてマイル適性の高さを示しており、休み明けで挑む今回は好走の条件がそろった。

牝5歳

調教師:林徹(美浦)

  • 父:キズナ
  • 母:ルミナスパレード
  • 母の父:シンボリクリスエス
ここに注目!

昨年の安田記念では、シュネルマイスター以下を退けてビッグタイトルを獲得。1351ターフスプリント(G3・サウジアラビア・芝1351メートル)からヴィクトリアマイルのローテーションは昨年と同様だが、今年は大敗後だけに中間の気配が鍵になりそうだ。

安田記念(1着)以来約3か月の休み明けとなった2走前のセントウルSは、初の1200メートル戦で流れに乗り切れず、後方の9番手を追走。直線は懸命に差を詰めてきたが、勝ったメイケイエールから離された5着に敗れた。約5か月半の休養を挟み、連覇を狙った前走の1351ターフスプリント(G3・サウジアラビア)は、出脚がつかずに後方を進み、直線の伸びも欠いて10着と大敗。騎乗したC.ルメール騎手は「勝負どころで追っても反応がなく、いつもの彼女の走りではありませんでした」と肩を落とすが、休み明けの海外遠征なら度外視可能だろう。中間は好調時と遜色のない動きを見せており、巻き返しが期待される。

牝4歳

調教師:高野友和(栗東)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:ローザブランカ
  • 母の父:クロフネ
ここに注目!

昨年のオークスでスターズオンアースの2着に入り、秋華賞でGⅠタイトルを獲得した。昨年2月以来の1600メートル戦になるが、距離短縮がプラスに働けば、これまで以上のパフォーマンスを発揮できるだろう。

昨秋の秋華賞は、スッと前に取りつき、ピタリと折り合って好位集団を追走。アートハウス(5着)をマークするように4コーナーで動き出し、残り200メートル過ぎで先頭に躍り出ると、ナミュール(2着)、スターズオンアース(3着)などの追い上げを振り切って快勝した。続くエリザベス女王杯は、重馬場も影響したのか14着に敗退。約3か月半の休み明けとなった前走の中山記念は、外枠(7枠12番)から好スタートを決めて3番手を進み、直線もしぶとく脚を伸ばして勝ち馬から0秒2差の5着に入った。手綱を取った吉田隼人騎手も「前に壁を作れないなかでも頑張ってくれました」と評価。牝馬同士なら上位争いが濃厚だ。

牝4歳

調教師:長谷川浩大(栗東)

  • 父:ミッキーアイル
  • 母:サンクイーンⅡ
  • 母の父:Storm Cat
ここに注目!

小倉2歳Sを皮切りに芝1200メートルで重賞3勝を挙げ、前走の高松宮記念では0秒1差の2着に好走した現役屈指のスプリンター。昨年の桜花賞で3着の実績があるように1600メートルも守備範囲で、有力候補に挙げられる。

スプリンターズS(5着)以来約4か月の休み明けとなった2走前のシルクロードSは、じっくり構えて中団を追走。直線で前が開くと、メンバー中最速となる上がり3ハロン32秒9(推定)の末脚で逃げ粘るマッドクール(3着)を捕らえ、最後はファストフォース(2着)との追い比べを制して重賞3勝目を挙げた。2番人気に支持された前走の高松宮記念は、中団やや後方で脚を温存。スピードをそがれる不良馬場で、勝ったファストフォースのしぶとさには屈したものの、4コーナー9番手からしっかりと脚を伸ばして0秒1差の2着に入った。400メートルの距離延長に不安はあるが、スピードの絶対値は一枚上の存在だ。

牝5歳

調教師:斉藤崇史(栗東)

  • 父:ミッキーアイル
  • 母:スーパーマダム
  • 母の父:タニノギムレット
ここに注目!

昨秋はスワンSで2着に入り、続くキャピタルS(リステッド・東京・芝1600メートル)を快勝。今年初戦となった前走の京都牝馬Sで重賞制覇を達成した。東京コースは2戦2勝と相性が良く、GⅠでも遜色のない競馬ができそうだ。

2走前のキャピタルS(リステッド)は、6番手のインで折り合いに専念。直線に入ってから2頭分ほど外へ出すと、ラスト100メートル付近で先頭を捕らえ、最後はトリプルエースの追い上げをクビ差しのいで5勝目をマークした。約3か月の休み明けとなった前走の京都牝馬Sは、スッと前にとりつき、好位集団を追走。スローペースでウインシャーロットが逃げ粘っていたが、直線で一完歩ごとに差を詰めると、最後は首の上げ下げでハナ差の接戦を制して重賞タイトルを獲得した。今回がGⅠ初挑戦になるが、目下2連勝で充実ぶりは著しく、侮れない存在だ。

(京増 真臣)

ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。

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