中距離路線での飛躍を期す馬、GⅠの壁に跳ね返された馬、軽ハンデを味方にして上位進出を狙う馬など、様々な立ち位置の馬が集う混戦模様のハンデ重賞。過去10年の結果を中心に、データを集めてみた。
新潟大賞典では、2006年のオースミグラスワンの勝利を最後に1番人気が16連敗中。2番人気の勝利も2011年を最後に途絶えている。1・2番人気が長期にわたって勝てておらず、過去10年で飛び出した馬単万馬券は7本。予想をする際には単勝人気に左右されず、しっかり吟味していきたい。〔表1〕
単勝人気 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1番人気 | 0-2-3-5 | 0% | 20.0% | 50.0% |
2番人気 | 0-1-0-9 | 0% | 10.0% | 10.0% |
3番人気 | 3-3-0-4 | 30.0% | 60.0% | 60.0% |
4番人気 | 0-0-1-9 | 0% | 0% | 10.0% |
5番人気 | 2-0-1-7 | 20.0% | 20.0% | 30.0% |
6番人気以下 | 5-4-5-93 | 4.7% | 8.4% | 13.1% |
過去10年の前走の着順別成績では、前走5着以内と6着以下の馬で好走率に大きな差がある。前走6着以下の馬の3着内率は8.3%と低く、そのうち前走が条件クラス・オープン特別・GⅢだった馬に限定すると3着内率は3.3%に低下するので、これに該当する馬は減点したい。ちなみに、高配当を演出することが多いのは、前記した前走がGⅢ以下のレースで5着以内だった馬となっている。前走のクラスと着順には注目すべきだろう。〔表2〕
前走の着順 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
5着以内 | 8-6-8-39 | 13.1% | 23.0% | 36.1% |
6着以下 | 2-4-2-88 | 2.1% | 6.3% | 8.3% |
平坦で直線の長い新潟の芝外回りコースで行われるので、速い上がり3ハロンタイム(推定)を記録したことがある馬には注目したい。特に、前走でメンバー中3位以内の上がり3ハロンタイム(推定)を記録していた馬の3着内率は30%を超えている。昨年7番人気1着のレッドガランは前走でメンバー中3位の上がり3ハロン(推定)タイムを記録、2020年10番人気1着のトーセンスーリヤも同3位のタイムをマークしていた。〔表3〕
順位 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
3位以内 | 7-3-6-35 | 13.7% | 19.6% | 31.4% |
4位以下 | 3-7-4-91 | 2.9% | 9.5% | 13.3% |
過去5年の優勝馬は、過去1年以内に2000メートルの重賞で3着以内に入った経験のある馬か、重賞に出走経験がなく前走で3勝クラスを勝ち上がった直後の馬だった。勝ち馬の候補を1頭に絞り切るのは難しいレースなので、狙いの幅は少し広めにとりたい。〔表4〕
(姫園 淀仁)
年度 | 優勝馬 | 2000mの重賞実績 |
---|---|---|
2018年 | スズカデヴィアス | 2017年福島記念2着 |
2019年 | メールドグラース | 未出走(前走3勝クラス1着) |
2020年 | トーセンスーリヤ | 未出走(前走3勝クラス1着) |
2021年 | サンレイポケット | 2020年新潟記念3着 |
2022年 | レッドガラン | 2022年中山金杯1着 |
ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。