2021年、2022年と中京競馬場の芝2200メートルで行われていたが、今年は4月22日にグランドオープンを迎えた京都競馬場に舞台を戻して開催される。日本ダービーを視界に入れる3歳の精鋭が集うこの一戦で、好走馬に共通するポイントはあるのか。過去10年のデータを分析する。
過去10年の連対馬の半数(優勝馬6頭、2着馬4頭)は前走で1着だった。ただし、前走が未勝利戦で1着だった馬は〔0・0・0・27〕、前走がダート戦で1着だった馬も〔0・0・0・8〕という成績なので、前走1着馬の中からさらに絞り込むことも可能だろう。また、出走数は少ないものの前走2着馬と前走4着馬が3着内率50.0%と、半数が3着以内に入っていることも覚えておいて損はなさそうだ。〔表1〕
前走の着順 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1着 | 6-4-2-52 | 9.4% | 15.6% | 18.8% |
2着 | 0-2-2-4 | 0% | 25.0% | 50.0% |
3着 | 0-0-1-12 | 0% | 0% | 7.7% |
4着 | 2-2-2-6 | 16.7% | 33.3% | 50.0% |
5着 | 0-0-1-12 | 0% | 0% | 7.7% |
6〜9着 | 0-2-2-16 | 0% | 10.0% | 20.0% |
10着以下 | 2-0-0-11 | 15.4% | 15.4% | 15.4% |
過去10年では1番人気と2番人気の3着内率が50.0%となっているが、6番人気以下の馬が3勝を挙げるなど3着以内に12頭が入っており、下位人気馬の健闘ぶりが目立つ。さらに、過去5年に限れば優勝馬5頭がいずれも3番人気以下で、そのうち3頭が7番人気以下だった。また、同期間において1番人気は2着1回のみと不振傾向にある。近年の傾向から、下位人気馬が上位争いに加わってくる可能性を想定しておく必要がありそうだ。〔表2〕
単勝人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1番人気 | 2-3-0-5 | 20.0% | 50.0% | 50.0% |
2番人気 | 2-1-2-5 | 20.0% | 30.0% | 50.0% |
3番人気 | 2-1-0-7 | 20.0% | 30.0% | 30.0% |
4番人気 | 1-0-2-7 | 10.0% | 10.0% | 30.0% |
5番人気 | 0-0-2-8 | 0% | 0% | 20.0% |
6〜9番人気 | 2-4-3-31 | 5.0% | 15.0% | 22.5% |
10番人気以下 | 1-1-1-50 | 1.9% | 3.8% | 5.7% |
過去10年の出走馬のうち、芝重賞に出走歴があった馬の成績は〔7・4・7・43〕で、3着内率は29.5%となっている。そこから芝重賞で4着以内があった馬に絞ると、〔5・3・4・16〕で3着内率は42.9%に上昇する。芝重賞に出走歴がなかった馬も3着以内に12頭入っているものの、その3着内率は14.6%であることから、馬券の軸としては推しづらい。まずは芝重賞に出走歴のある馬を上位に評価し、その中でも4着以内の実績があった馬に注目したい。〔表3〕
(河野 道夫)
芝重賞での最高着順 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1着 | 2-0-0-0 | 100% | 100% | 100% |
2着 | 1-1-0-8 | 10.0% | 20.0% | 20.0% |
3着 | 1-1-2-3 | 14.3% | 28.6% | 57.1% |
4着 | 1-1-2-5 | 11.1% | 22.2% | 44.4% |
5着 | 0-0-0-8 | 0% | 0% | 0% |
6〜9着 | 1-1-2-14 | 5.6% | 11.1% | 22.2% |
10着以下 | 1-0-1-5 | 14.3% | 14.3% | 28.6% |
芝重賞の出走歴なし | 3-6-3-70 | 3.7% | 11.0% | 14.6% |
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