今週の注目レース

福島牝馬ステークス(GⅢ)

福島競馬場 1800メートル(芝)別定 (牝) 4歳以上オープン

データ分析

混戦模様の牝馬限定重賞

ヴィクトリアマイルの前哨戦という位置付けではあるが、GⅠ級の出走が少なく、混戦模様になることが多い牝馬限定GⅢ。2020年には3連単が227万円の大万馬券となったほか、過去10年のうち5回で3連単の配当が20万円を超えていたので、高配当を狙ってみる価値はありそうだ。今回は新潟で行われた2021年を含む過去10年のデータを中心に傾向を調べてみた。

1番人気が9連敗中

波乱の多い重賞で、2013年のオールザットジャズを最後に1番人気が9連敗中。1番人気の連対率や3着内率は低くないのだが、近年はなかなか勝ち切れない結果が続いている。データ的に狙いやすいのは3番人気から7番人気。昨年も、1着アナザーリリック(3番人気)、2着クリノプレミアム(6番人気)、3着サトノダムゼル(5番人気)で決着している。〔表1〕

〔表1〕単勝人気別成績(過去10年)
単勝人気 成績 勝率 連対率 3着内率
1番人気 1-4-1-4 10.0% 50.0% 60.0%
2番人気 0-1-1-8 0% 10.0% 20.0%
3番人気 4-1-0-5 40.0% 50.0% 50.0%
4番人気 1-1-1-7 10.0% 20.0% 30.0%
5番人気 1-0-1-8 10.0% 10.0% 20.0%
6番人気 0-1-0-9 0% 10.0% 10.0%
7番人気 2-0-0-8 20.0% 20.0% 20.0%
8番人気以下 1-2-6-69 1.3% 3.8% 11.5%

中山牝馬Sの再戦模様に

前走別成績では、3着以内馬の約半数が前走で中山牝馬Sを使われており、中山牝馬Sで3着以内に入っていた馬は【3-4-1-7】(3着内率53.3%)と、なかなかの成績を残している。ただし、同10着以下だった馬は延べ19頭いたが、全て4着以下に敗れている。〔表2〕

注記:表は横にスクロールすることができます。

〔表2〕前走別成績(過去10年)
前走 成績 勝率 連対率 3着内率
中山牝馬S 6-7-1-51 9.2% 20.0% 21.5%
愛知杯 3-0-1-5 33.3% 33.3% 44.4%
上記以外のJRA重賞 1-0-3-14 5.6% 5.6% 22.2%
オープン特別 0-0-2-17 0% 0.0% 10.5%
3勝クラス 0-2-3-18 0% 8.7% 21.7%
2勝クラス 0-1-0-9 0% 10.0% 10.0%
地方 0-0-0-4 0% 0% 0%
  • 注記:リステッドはオープン特別に含む

前走10番人気以下の馬に注意

一般的には前走での単勝人気が高かった馬ほど好走率も高くなりがちだが、福島牝馬Sでは前走の単勝人気と好走率があまり比例しない。つまり、前走で人気の低かった馬が高配当の使者になることがある。2022年6番人気2着のクリノプレミアム(前走15番人気・1着)、2021年7番人気1着のディアンドル(前走12番人気・3着)、2019年4番人気1着のデンコウアンジュ(前走12番人気・4着)と、前走の好走がフロック視されている馬が狙い目になるようだ。〔表3〕

〔表3〕前走の単勝人気別成績(過去10年)
前走の単勝人気 成績 勝率 連対率 3着内率
5番人気以内 3-6-2-46 5.3% 15.8% 19.3%
6〜9番人気 1-3-4-25 3.0% 12.1% 24.2%
10番人気以下 6-1-4-47 10.3% 12.1% 19.0%

非サンデーサイレンス系の勝利が目立つ

当レースでは、人気のわりにサンデーサイレンス系種牡馬の産駒の成績がいまひとつ。過去10年でディープインパクト産駒が延べ17頭、ステイゴールド産駒が延べ10頭出走しているが、いずれも2着が最高で勝ち切れていない。直近5年の優勝馬の父は全て非サンデーサイレンス系で、直近3年はキングカメハメハ系の種牡馬の産駒が優勝している。〔表4〕

(姫園 淀仁)

〔表4〕優勝馬とその種牡馬(過去5年)
年度 優勝馬 種牡馬
2018年 キンショーユキヒメ メイショウサムソン
2019年 デンコウアンジュ メイショウサムソン
2020年 フェアリーポルカ ルーラーシップ
2021年 ディアンドル ルーラーシップ
2022年 アナザーリリック リオンディーズ

ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。

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