5大クラシック競走の第一弾として行われる本競走は、イギリスの1000ギニーに範をとり、最もスピードのある優秀な牝馬の選定および、優秀な繁殖牝馬を発掘するためのレースとして、1939年に3歳(旧表記4歳)牝馬限定の条件で、中山競馬場・芝1800メートルを舞台に「中山四歳牝馬特別」として創設された。
その後、1947年に舞台を京都競馬場に移し、距離を芝1600メートルに変更したのを機に、レース名が「桜花賞」に改称された。1950年に阪神競馬場へ舞台が移されてからは、満開の桜が咲き誇る仁川のターフで数多くの名牝が名勝負を繰り広げてきた。
桜花賞は、オークス・秋華賞と続く牝馬三冠レースの最初の関門であり、5着までの馬にオークスの優先出走権が与えられる。過去、1986年のメジロラモーヌ(当時は三冠目がエリザベス女王杯)、2003年のスティルインラブ、2010年のアパパネ、2012年のジェンティルドンナ、2018年のアーモンドアイ、2020年のデアリングタクトの6頭が牝馬三冠制覇を成し遂げている。
バックストレッチ半ばからスタートして、外回りの3コーナーと4コーナーをぐるっと回ってゴールを目指す。スタートから4コーナーに至るまではほぼ平坦に近い。コーナーもゆったりしていて、ペースが緩むことなくレースは進む。ホームストレッチは473.6メートル(Aコース使用時)だが、残り600メートル標識付近から下り坂が始まるので、直線に向く前からペースが上がることになる。逃げ・先行馬はここで急がずに一息入れたい。4コーナーの下りで勢いがついた後続各馬が外から迫って、直線は内外広がっての追い比べになる。ゴール直前に坂があるので、惰性での流れ込みは困難だ。極端に遅い流れにならない限り、最後は底力が問われる。
4月9日(日曜)
阪神競馬場 1600メートル(芝・外)
定量 (牝) 3歳オープン
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