今週の注目レース

3歳重賞+リステッドワイド 桜花賞(GⅠ)

阪神競馬場 1600メートル(芝・外)定量 (牝) 3歳オープン

出走馬情報

リバティアイランド

牝3歳

調教師:中内田充正(栗東)

  • 父:ドゥラメンテ
  • 母:ヤンキーローズ
  • 母の父:All American
ここに注目!

阪神ジュベナイルフィリーズを勝ち、JRA賞最優秀2歳牝馬に輝いた。阪神ジュベナイルフィリーズ勝ち馬は、これまで2頭が桜花賞に直行して1勝、2着1回。2021年ソダシ以来となる直行Vを目指す。

昨年7月のメイクデビュー新潟(芝1600メートル)は、JRA史上最速タイとなる上がり3ハロン31秒4(推定)の末脚で差し切った。2戦目のアルテミスSは2着に惜敗したが、前走の阪神ジュベナイルフィリーズは中団から鋭く伸びて、2着馬に2馬身1/2差をつける快勝。勝ち時計の1分33秒1はレース史上2位タイの好タイムだった。そこから休養を挟み、直行ローテを選択。3月10日に栗東トレーニング・センターに帰厩してからも順調に乗り込まれており、大一番へ態勢は整った。近5年の桜花賞は、トライアルレースを使っていない馬が勝っている。同様の臨戦過程で参戦する本馬も、このトレンドに乗りたいところだ。

モズメイメイ

牝3歳

調教師:音無秀孝(栗東)

  • 父:リアルインパクト
  • 母:インラグジュアリー
  • 母の父:Frankel
ここに注目!

トライアルのチューリップ賞を逃げ切り、本舞台で2連勝中。チューリップ賞勝ち馬(2021年は2頭同着)は、過去10年の桜花賞で〔1・2・1・7〕の成績を残しており、2014年ハープスター以来のVなるか、注目だ。

キャリア4戦のうちマイルの距離は3戦3勝、近2走はともに桜花賞と同じ舞台での逃げ切りVだった。その2戦の上がり3ハロンはそれぞれ34秒2、34秒1。前半のペースに関係なく、最後までしっかり脚を使っていた。前走のチューリップ賞は、スタートしてスッと先手を奪うスピードを見せ、最後は持ち味の二枚腰を発揮して逃げ切り。2連勝に導いた武豊騎手は「行く馬がいれば行かそうと思ったけど、速かったので行かせました。軽い馬場が合っていますし、いいペースで走れましたね」と勝因を振り返った。GⅠの舞台でも、マイペースに持ち込むことができれば簡単には止まらないはずだ。

シングザットソング

牝3歳

調教師:高野友和(栗東)

  • 父:ドゥラメンテ
  • 母:ザガールインザットソング
  • 母の父:My Golden Song
ここに注目!

スタートが決まった前走のフィリーズレビューは、好位直後で流れに乗って抜け出し、重賞初制覇を飾った。高野友和厩舎は過去5年の桜花賞に4頭を送り込み、昨年はナミュール(10着)が1番人気に支持された。本馬が厩舎待望の初Vを狙う。

初戦を勝ち上がった後の2戦は、どちらも出遅れて流れに乗れず5着、3着。ともに推定上がり3ハロンはメンバー中最速だっただけに、序盤のロスが響いた格好だ。前走のフィリーズレビューは、スタートを決めて6番手を追走。最後もしっかり伸びて重賞初制覇を果たした。騎乗した吉田隼人騎手は「前は嫌々してゲートが良くなかったですけど、いいスタートを切れました。自分から前の馬を負かしに行き、いい内容だったと思います」と評価。入念に取り組んだゲート練習も結果につながった。今回は200メートルの距離延長となるが、本舞台のメイクデビュー阪神を勝っており、マイルの距離に不安はない。

ライトクオンタム

牝3歳

調教師:武幸四郎(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:イルミナント
  • 母の父:Quality Road
ここに注目!

デビュー2連勝でシンザン記念を勝利。ディープインパクト産駒の最終世代が牝馬クラシックに参戦する。2007年以降、シンザン記念で3着以内だった牝馬は7頭中5頭が桜花賞を制覇。本馬も続きたい。

ディープインパクト産駒の最終世代の一頭として注目の存在。昨年11月のメイクデビュー東京(芝1600メートル)を危なげなく逃げ切り、2戦目はシンザン記念で重賞に挑戦した。初戦とは異なり後方で脚をためる形になったが、直線は外から差し切って重賞初制覇。そこから間隔を空け、桜花賞に向けて順調に調整が進められてきた。栗東CWコースで行われた1週前追い切りに騎乗した武豊騎手は「状態は悪くないですよ。気になっていた内にささる面も思ったよりマシでした」と感触を口にする。父ディープインパクトの主戦騎手だったレジェンドとのコンビ継続で、クラシックの大舞台に挑む。

ハーパー

牝3歳

調教師:友道康夫(栗東)

  • 父:ハーツクライ
  • 母:セレスタ
  • 母の父:Jump Start
ここに注目!

マイル戦で2連勝中。重賞初制覇を飾った前走のクイーンCは稍重の馬場状態ながら、1分33秒1の好時計で制した。クイーンCからの直行ローテは、昨年の桜花賞馬スターズオンアースと同じ。侮れない存在だ。

昨年11月のメイクデビュー阪神(芝2000メートル)は惜しくもクビ差の2着に敗れたが、2戦目からマイルの距離に短縮すると素質が開花。未勝利(阪神)Vから挑んだ前走のクイーンCではゴール前で非凡な根性を発揮し、接戦を制して重賞初制覇を飾った。阪神ジュベナイルフィリーズから転戦の2頭に競り勝った内容には、世代上位のポテンシャルを秘めていることがうかがえる。1つ上の半姉ヴァレーデラルナ(父ドゥラメンテ)は、昨年4連勝でJBCレディスクラシック(JpnⅠ)を制覇。一気にダート界の頂点に立った。姉に続き、本馬も連勝の勢いに乗って世代の頂点を目指す。

キタウイング

牝3歳

調教師:小島茂之(美浦)

  • 父:ダノンバラード
  • 母:キタノリツメイ
  • 母の父:アイルハヴアナザー
ここに注目!

昨年の新潟2歳S、今年のフェアリーSを制しており、重賞2勝の実績は今回のメンバーで唯一。前走のチューリップ賞も前が残る展開のなか、上がり3ハロン2位タイ(推定)の末脚で勝ち馬から0秒3差の7着まで浮上した。豊富なキャリアを生かしてGⅠ獲りを狙う。

昨年8月に未勝利(新潟・芝1600メートル)Vから連闘で挑んだ新潟2歳Sを勝ち、重賞初制覇を飾った。続く阪神ジュベナイルフィリーズは好位追走から伸びを欠いて14着に敗れたが、年明け初戦のフェアリーSは後方から追い上げて差し切りV。前走のチューリップ賞は7着だったが、直線で窮屈になる場面がありながら勝ち馬に0秒3差と崩れなかった。上がり3ハロンはメンバー2位タイの33秒5(推定)をマーク。騎乗した杉原誠人騎手は「内でじっとして狭いところを伸びています。次が楽しみですね」と期待を寄せた。今回のメンバー唯一の重賞2勝馬が、2度目のGⅠで反撃に燃える。

ラヴェル

牝3歳

調教師:矢作芳人(栗東)

  • 父:キタサンブラック
  • 母:サンブルエミューズ
  • 母の父:ダイワメジャー
ここに注目!

昨年10月のアルテミスS(1着)では、のちの2歳女王リバティアイランドに競り勝った。中5週で挑んだ前走の阪神ジュベナイルフィリーズは11着に敗れ、陣営がフレッシュなほうが走れるタイプと踏んでの直行ローテ。立て直して反撃を期す。

昨年7月のメイクデビュー小倉(芝1800メートル)は後方から徐々にポジションを上げ、鋭く伸びて快勝。続くアルテミスSも後方2番手から直線で外に持ち出すと、メンバー中最速の上がり3ハロン33秒0(推定)をマークして、のちの2歳女王リバティアイランドに競り勝った。前走の阪神ジュベナイルフィリーズは、大外枠から外を回って懸命に脚を伸ばすも11着。騎乗した坂井瑠星騎手は「道中の力みが強くて消耗してしまった分、最後は弾け切れなかったです」と振り返った。今回はそれ以来のレースとなるが、気性的にも間隔が空いたことはプラスに出るはずだ。

ドゥーラ

牝3歳

調教師:高橋康之(栗東)

  • 父:ドゥラメンテ
  • 母:イシス
  • 母の父:キングヘイロー
ここに注目!

昨年夏の札幌2歳Sで重賞制覇。2走前のGⅠ6着もメンバー中最速の上がり3ハロンタイム(推定)をマークした。1番人気だった前走のチューリップ賞は、直線で進路がなく15着。世代上位の末脚をスムーズに発揮できれば巻き返せるはずだ。

札幌2歳Sを勝って挑んだ2走前の阪神ジュベナイルフィリーズは、後方から直線で馬群をさばいて伸びたが6着まで。それでも、上がり3ハロンタイム(推定)はデビューから阪神ジュベナイルフィリーズまで4戦連続でメンバー中最速と、末脚は世代トップクラスだ。前走のチューリップ賞は1番人気の支持を集めたが、直線で他の馬と接触する場面があり15着に敗れた。前走後は栗東坂路を中心に乗り込まれ、1週前追い切りでは4ハロン51秒2の自己ベストをマークし、状態は上向いている。今度こそ、末脚をフルに発揮して逆転Vを狙う。

(寺下 厚司)

ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。

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