2017年に大阪杯がGⅠに昇格したことに伴い、当レースは開催時期が3月に移され、大阪杯の前哨戦に位置付けられた。以降の6年では単勝1番人気馬が4勝2着1回3着1回と、全て3着以内に入っている。今回は過去6年のデータからレース傾向を探っていく。
過去6年の3着以内馬18頭のうち14頭は、過去3走以内に勝利した経験があった。勝利していたレースには3勝クラスのレースも含まれているだけに、クラスにかかわらず近走で1着がある馬に注目したい。〔表1〕
経験の有無 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
あり | 5-4-5-16 | 16.7% | 30.0% | 46.7% |
なし | 1-2-1-39 | 2.3% | 7.0% | 9.3% |
過去6年の3着以内馬18頭中12頭は、年明け以降の出走回数が0回だった。年明け以降に1回出走していた馬は0回の馬と同程度の頭数が出走しながら、3着以内に入ったのが5頭だけとなっている。出走馬の臨戦過程を比較する際は、当レースが年明け初戦となる馬に注目したい。〔表2〕
出走回数 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
0回 | 4-5-3-23 | 11.4% | 25.7% | 34.3% |
1回 | 2-0-3-27 | 6.3% | 6.3% | 15.6% |
2回 | 0-1-0-5 | 0% | 16.7% | 16.7% |
前走の単勝人気別成績を見てみると、前走で3番人気以内に支持されていた馬の成績が上位となっている。前走で上位人気に支持されていた馬は、引き続き高い評価が必要だろう。また、前走が海外のレースだった馬は優勝こそないものの、3着内率が66.7%と非常に高くなっている。海外遠征からの帰国初戦となる馬にも注目すべきだろう。〔表3〕
注記:表は横にスクロールすることができます。
単勝人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1番人気 | 2-0-2-4 | 25.0% | 25.0% | 50.0% |
2番人気 | 1-0-1-8 | 10.0% | 10.0% | 20.0% |
3番人気 | 1-1-1-2 | 20.0% | 40.0% | 60.0% |
4番人気 | 0-0-0-6 | 0% | 0% | 0% |
5番人気 | 0-1-0-5 | 0% | 16.7% | 16.7% |
6〜9番人気 | 2-0-1-19 | 9.1% | 9.1% | 13.6% |
10番人気以下 | 0-1-0-8 | 0% | 11.1% | 11.1% |
前走が海外のレース | 0-3-1-2 | 0% | 50.0% | 66.7% |
前走が地方のレース | 0-0-0-1 | 0% | 0% | 0% |
過去6年の優勝馬6頭のうち4頭は、前走が国内のGⅠ(有馬記念3頭、日本ダービー1頭)で、残る2頭はリステッドの白富士Sだった。また、いずれの馬も前走で6着以内に入っていた。勝ち馬候補を絞り込む際には、前走とその着順を参考にしてみるのもいいかもしれない。〔表4〕
(河野 道夫)
年度 | 優勝馬 | 前走 |
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2017年 | ヤマカツエース | 有馬記念・4着 |
2018年 | スワーヴリチャード | 有馬記念・4着 |
2019年 | ダノンプレミアム | 日本ダービー・6着 |
2020年 | サートゥルナーリア | 有馬記念・2着 |
2021年 | ギベオン | 白富士S・5着 |
2022年 | ジャックドール | 白富士S・1着 |
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