上位人気馬がアテにならない

過去10年の単勝人気別成績では、1番人気が1勝2着1回で連対率20.0%、2番人気も1勝で連対率10.0%と、上位人気馬の勝利が少なく、連対率も低い。1着が最も多いのは3番人気、3着内率が高いのは5番人気という結果になっている。〔表1〕

4歳馬を中心視

過去10年の年齢別成績では4歳馬の成績が優秀で、過去10年で5勝を挙げるなど勝率13.2%、3着内率34.2%を記録している。2017年と2018年は4歳馬が3着以内を独占し、昨年も1、2着を独占した。馬券の軸は4歳馬から探したい。他では、6歳馬も3勝を挙げているが、ここ6年で馬券に絡んだのは昨年3着のカラテだけなので、トレンド的に積極的には狙いづらい。〔表2〕

牝馬が好成績

過去10年で牝馬の出走頭数は延べ20頭と少ないものの、4勝を挙げるなど3着以内に8回入っている。しかも、ここで3着以内に入った牝馬は、その後の重賞でも活躍することが多いため、覚えておいて損はなさそうだ。〔表3〕

外枠が不振

過去10年の優勝馬は全て1枠から6枠の中から出ている。7枠と8枠は連対率や3着内率も低く、2021年1番人気4着のヴァンドギャルド、2018年1番人気9着のグレーターロンドンなど上位人気に応えられなかったケースも多いので、少し割り引きたい。〔表4〕

連勝中の昇級馬や、GⅠ連対実績のあり前走がGⅠだった馬を狙おう

過去10年の当レースでは、2連勝や3連勝で3勝クラスを制し、勢いに乗って駒を進めてきた馬が4勝（ヴァンセンヌ、インディチャンプ、カラテ、イルーシヴパンサー）を挙げている。それ以外では、過去にGⅠでの連対実績があり、前走もGⅠだった馬が4勝（ホエールキャプチャ、スマートレイアー、リスグラシュー、プリモシーン）となっている。連勝中の上がり馬か、GⅠ連対実績があり前走もGⅠだった馬を勝ち馬候補に選びたい。〔表5〕

（姫園　淀仁）