今週の注目レース

東海テレビ杯東海ステークス(GⅡ)

中京競馬場 1800メートル(ダート)別定 4歳以上オープン

出走馬情報

クリノドラゴン

牡5歳

調教師:大橋勇樹(栗東)

  • 父:アスカクリチャン
  • 母:クリノクレオパトラ
  • 母の父:ロージズインメイ
ここに注目!

近4戦連続でメンバー中最速の推定上がり3ハロンタイムをマークしているように、末脚の破壊力は今回の相手でも上位の存在と言えそうだ。中京コースの長い直線はこの馬にとってプラスとなるだろう。

4走前の3勝クラス・西日本スポーツ杯(小倉・ダート1700メートル)は、7番人気の低評価を覆して差し切り。メンバー中最速の上がり3ハロン36秒8(以下推定)をマークして、2着に1馬身差をつける完勝だった。重賞初挑戦となった3走前のシリウスSでもメンバー中最速タイの上がり3ハロン37秒6を計時しており、4着とはいえ力を示す形となった。勝ち馬ジュンライトボルトは続くチャンピオンズCもV。強敵相手にもまれた経験はここでも生きるはずだ。前走の浦和記念(JpnⅡ・浦和・ダート2000メートル)で重賞初制覇を果たした勢いを生かし、JRAでも重賞制覇を狙う。

ハギノアレグリアス

牡6歳

調教師:四位洋文(栗東)

  • 父:キズナ
  • 母:タニノカリス
  • 母の父:ジェネラス
ここに注目!

屈腱炎で長期休養を余儀なくされていたが、前々走のオープン特別・太秦S(阪神・ダート1800メートル)で約2年ぶりとなる白星を挙げ、復活を遂げた。能力の高さはすでに示しており、勢いのまま重賞初制覇も果たし、出世街道を突き進む。

重賞初挑戦となった前走のみやこSでは、道中を先行集団の直後で運び、3、4コーナーもリズムよく直線へ。しぶとい伸び脚を発揮し、先に抜け出したサンライズホープに迫ったものの2着に敗れた。ただ、本馬以外の上位勢は後方から脚を伸ばしており、展開面では厳しい形となったに違いない。あと一歩のところで重賞制覇は逃したものの、いずれチャンスは巡ってくるだろう。今回は、条件クラス時代とはいえ2戦2勝と結果を残す中京・ダートコース。先々の大舞台に向けても好条件がそろった一戦と言え、あらためて重賞級のポテンシャルを披露したい。

オーヴェルニュ

牡7歳

調教師:西村真幸(栗東)

  • 父:スマートファルコン
  • 母:ギュイエンヌ
  • 母の父:タニノギムレット
ここに注目!

東海Sは、一昨年に重賞初制覇を果たした思い出のレース。昨年のこのレースでも1/2馬身差の2着に好走しており、相性の良さは疑いようがない。7歳を迎えたが、この条件なら3年連続での好走も期待できそうだ。

前走のチャンピオンズCは9着に敗れたとはいえ、勝ち馬から0秒7差で、着順ほどは大きく負けてはいない。寒い時季に調子を上げるタイプで、1月は3戦2勝、2着1回の好成績を残す。短期放牧を挟み、リフレッシュして迎える今回はパフォーマンスアップが期待できそうだ。12日には、栗東CWコースで6ハロン82秒2(ラスト1ハロン12秒3)を一杯に追われてマーク。好調ぶりをうかがわせる調教を見せており、調整は順調そのものだ。7歳を迎えたとはいえ、年齢的な衰えは感じられないだけに、復活の兆しを感じさせる走りを見せたいところだ。

スマッシングハーツ

牡7歳

調教師:新谷功一(栗東)

  • 父:ヘニーヒューズ
  • 母:プリティメイズ
  • 母の父:ゼネラリスト
ここに注目!

前々走の武蔵野Sではメンバー中最速タイの推定上がり3ハロンタイムをマークして4着まで追い上げており、重賞でも通用する末脚はすでに示している。展開次第では、さらに上位に食い込む可能性もあるだろう。

前走のチャンピオンズCは後方から追い上げて7着。前半1000メートル通過タイムが1分02秒4とペースがゆったり流れたことを思えば、展開面が合わなかったことは確かだろう。中京・ダートコース自体は、昨年のオープン特別・アルデバランS(ダート1900メートル)で昇級後の初勝利を挙げ、5走前の平安Sでも4着に健闘したように、相性の良さを示している。12日の1週前追い切りでは栗東CWコースで6ハロン77秒8(ラスト1ハロン11秒7)の好時計をマークしており、好気配を漂わせている。本レースに向けて出走態勢は整っているとみてよさそうだ。

アイアンバローズ

牡6歳

調教師:上村洋行(栗東)

  • 父:オルフェーヴル
  • 母:パレスルーマー
  • 母の父:Royal Anthem
ここに注目!

半兄パレスマリス(父Curlin)はアメリカのダートG1であるベルモントS、メトロポリタンHを制している。本馬は今回が初めてのダート挑戦となるが、血統的にはこなせる下地があると言っていいはずだ。

オープンクラスに昇級後は白星を挙げられていないが、前走のステイヤーズSでは、道中を2番手で運び勝ち馬から0秒5差の4着に健闘。一昨年のステイヤーズS、昨年の阪神大賞典でも2着に好走しており、重賞制覇に手が届くだけの能力はすでに証明していると言っていいだろう。芝の長距離戦を中心にレースに出走しており、初めてのダート戦というだけでなく、1800メートルへの距離短縮も課題とはなりそう。ただ、半兄ジェニシス(父Mineshaft)はダート1800メートルのレースで2勝を挙げており、この条件替わりが再浮上へのきっかけとなる可能性は十分にあるだろう。

ゲンパチルシファー

牡7歳

調教師:佐々木晶三(栗東)

  • 父:トゥザグローリー
  • 母:ラブリイステラ
  • 母の父:クロフネ
ここに注目!

今回は約6か月半ぶりの実戦復帰。久々とはなるが、昨年12月から入念に乗り込みが重ねられており、1月12日には栗東坂路で4ハロン54秒3の1週前追い切りを消化。順調な調整ぶりが目立っている。

前走のプロキオンSでは、道中は中団を追走して早めに進出。手応え抜群のままコーナーを回り、直線ではグングンと伸びた。最後まで脚色は衰えず、そのまま押し切り。2着ヒストリーメイカーに1/2馬身差をつけ、重賞初制覇となった。今回は距離延長になるが、1800メートルのレースで2勝、1900メートルのレースで1勝を挙げており、克服は可能だろう。昨年の東海Sでは7着に敗れているが、重賞タイトルをつかむ前。力を蓄えた今なら、また違ったレースが期待できるはずだ。中京・ダートコースでも勝ち星を挙げており、舞台も合っている。

サンライズウルス

牡5歳

調教師:安田翔伍(栗東)

  • 父:ヘニーヒューズ
  • 母:アルーシュ
  • 母の父:チチカステナンゴ
ここに注目!

もともとは1600メートル前後のレースを中心に使われていたが、近走は1800メートル前後のレースを中心に出走しており、成績も安定している。1800メートルの重賞に挑戦するのは今回が初めてだが、期待は大きい。

前走のベテルギウスS(リステッド・阪神・ダート1800メートル)では、中団あたりでレースを運び、3コーナー手前から鞍上がうながして勝負の直線へ。進路を切り替えながら馬群の間を縫うように末脚を伸ばし、外で馬体を併せて伸びたフィロロッソをしのいで1着でゴール。アタマ差ながら大きな1勝を手にした。接戦をきっちりと制し、勝負根性も披露。今回は初めての中京コースとはなるが、同じ左回りの東京コースで3勝をマークしていることから、苦にすることはなさそうだ。前走で見せたしぶとい末脚は、直線の長い中京でもきっと生きてくるはずだ。

プロミストウォリア

牡6歳

調教師:野中賢二(栗東)

  • 父:マジェスティックウォリアー
  • 母:プロミストスパーク
  • 母の父:フジキセキ
ここに注目!

デビュー以来6戦4勝と、レース数は少ないながらも高い能力を見せている。先行しながら速い上がりも使えるタイプで、堅実なレースぶりが光る。今回の走り次第では、さらに大きな舞台が見えてくるだろう。

前走の3勝クラス・摩耶S(阪神・ダート1800メートル)では、ハナを奪うと直線は後続を突き放し、2着シダーに6馬身差をつける圧勝を見せた。逃げの手を打ちながら、メンバー中最速の上がり3ハロン38秒1をマーク。圧巻の内容を披露し、3連勝で一気にオープンクラス入りを決めた。今回は昇級初戦での重賞初挑戦と条件は簡単ではないが、乗り越えるだけの能力は前走で示したと言っていいだろう。中京・ダートコースは今回が2回目で、前回はデビュー2戦目の1勝クラス(ダート1800メートル)で2着に入っている。12日には栗東坂路で4ハロン52秒9(ラスト1ハロン12秒7)をマーク。好状態キープがうかがえる。

(山口 大輝)

ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。

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