近年、2歳馬競走の開始時期の早期化および競走距離の多様化、特に中距離競走における競走内容の充実ぶりは顕著である。その機運を受け、2014年に2歳中距離路線の頂点に位置する競走として、従来阪神・芝2000メートルで行われていたGⅢの「ラジオNIKKEI杯2歳ステークス」を、皐月賞と同じコース・距離である中山・芝2000メートルに移し、レース名も「ホープフルステークス」に変更。格付けは前身のラジオNIKKEI杯2歳Sの競走実績を踏まえGⅡとなったが、2017年にGⅠへ昇格した。
競走名のホープフル(Hopeful)とは、英語で「希望に満ちた」「望みを持つ」という意味。
直線入口からスタートして内回りコースを1周、ホームストレッチを2回走る。ローカル競馬場の芝2000メートルと類似した形態だが、最大の違いはゴール前に急勾配の上り坂があるところ。スタート地点から1コーナーまでの距離は400メートルほどで、坂を上りながらポジション争いをする形になる。1コーナー半ばで最高点に達した後は、向こう正面にかけて下る。残り600メートル標識は3コーナー付近。スピードに乗ったまま小回りコーナーを走るため、馬群が膨らみやすく、外の馬は距離ロスが大きくなる。最後の直線は310メートルと長くないが、先行馬は序盤に脚を使うと再度の急坂で脚色が鈍り、差し馬の餌食になる。坂に負けないパワーと器用な脚が要求される。
12月28日(水曜)
中山競馬場 2000メートル(芝)
馬齢 牡・牝 2歳オープン
ご注意 「今週の注目レース」ページの情報は、特別レース登録馬や過去のレース結果に基づいて制作しております。JRAが特定の競走馬を応援、推奨するものではありません。出走取りやめ、出走取消などにより、掲載した競走馬がレースに出走しないことがあります。