チャレンジCは大阪杯がGⅠに格上げされた2017年に、距離が芝1800メートルから芝2000メートル、負担重量がハンデキャップから別定となった。2017年以降はいずれも2番人気以内の馬が勝利しており、2020年に1番人気の支持に応えて優勝したレイパパレは、翌年の大阪杯を制している。今回は春の中距離王決定戦と同じ舞台で行われた過去5年の結果を参考に、好走馬に共通するポイントを探っていく。
過去5年の年齢別成績を見て、まず目を引かれるのは3歳馬の成績だろう。目下3連勝中であり、10頭の出走で4勝を挙げ、3着内率は60.0%と古馬を圧倒している。優勝馬の残る1頭は4歳馬で、4歳の3着内率27.8%は4歳以上ではトップの数値。予想は若い世代を中心に組み立てるのがよさそうだ。〔表1〕
年齢 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
3歳 | 4-0-2-4 | 40.0% | 40.0% | 60.0% |
4歳 | 1-2-2-13 | 5.6% | 16.7% | 27.8% |
5歳 | 0-2-0-10 | 0% | 16.7% | 16.7% |
6歳 | 0-0-0-9 | 0% | 0% | 0% |
7歳以上 | 0-1-1-7 | 0% | 11.1% | 22.2% |
過去5年の前走の距離別成績を調べると、前走も芝2000メートルだった馬は2着と3着が3回ずつあるものの1着はない。前走が芝1800メートル以下だった馬は1着か4着以下と両極端な成績ながら、最多の3勝を挙げている。また、芝2200メートル以上だった馬は3着内率40.0%と安定感があるのが特徴。その中でも、菊花賞から臨んだ馬が〔1・0・2・0〕と活躍している点は覚えておきたい。〔表2〕
前走の距離 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
芝1800m以下 | 3-0-0-10 | 23.1% | 23.1% | 23.1% |
芝2000m | 0-3-3-21 | 0% | 11.1% | 22.2% |
芝2200m以上 | 2-2-2-9 | 13.3% | 26.7% | 40.0% |
ダートのレース | 0-0-0-3 | 0% | 0% | 0% |
過去5年の前走との間隔別成績を見ると、3着以内馬15頭中14頭は中4週以上のレース間隔で臨んでいた。中3週以下で臨んだ馬は3着内率4.5%と厳しく、間隔が詰まっている馬は評価を下げる必要がありそうだ。〔表3〕
前走との間隔 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
中3週以下 | 0-1-0-21 | 0% | 4.5% | 4.5% |
中4週以上 | 5-4-5-22 | 13.9% | 25.0% | 38.9% |
過去5年の3着以内馬15頭のうち、14頭は芝のオープンクラスのレースで3着以内に入った経験がある馬だった。オープンクラス初出走での優勝だったレイパパレはまれなケースと言える。ただし、JRA重賞の優勝経験があった馬は〔0・3・3・15〕と1着がない。現在の条件で行われるようになったここ5年は、重賞では2着が最高だった馬や、オープン特別までしか勝ち鞍がなかった馬の重賞初制覇が続いている。〔表4〕
(高那実 マヤ)
経験の有無 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
あり | 4-5-5-31 | 8.9% | 20.0% | 31.1% |
なし | 1-0-0-12 | 7.7% | 7.7% | 7.7% |
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