今週の注目レース

京成杯オータムハンデキャップ(GⅢ)

中山競馬場 1600メートル(芝・外)ハンデ 3歳以上オープン

出走馬情報

ダーリントンホール

牡5歳

調教師:木村哲也(美浦)

  • 父:New Approach
  • 母:Miss Kenton
  • 母の父:Pivotal
ここに注目!

今年に入って、本レースと同舞台の前々走・ダービー卿チャレンジT(3着)など、3戦全てで3着以内に好走。一時期の不調は完全に脱した印象で、2020年共同通信杯以来となる久々の勝利を目指す。

前走のエプソムCは4、5番手を追走。重馬場のタフな芝コンディションを力強く走り、直線もしぶとく伸びた。最後は勝ち馬ノースブリッジから0秒1差の3着。差し切れなかったのは道中で少し力んだのが痛かったか。騎乗したC.ルメール騎手は「一生懸命に走ってくれました。最後まで反応してくれたけど、ジリジリとした伸びでした」と振り返った。今年に入って洛陽S(リステッド・阪神・芝1600メートル)2着、ダービー卿チャレンジT3着、エプソムC3着と連続で惜しい競馬。2020年の三冠馬コントレイルの同期が重賞2勝目なるか、注目だ。馬名の由来は「小説に登場する場所の名。母名より連想」。

ミスニューヨーク

牝5歳

調教師:杉山晴紀(栗東)

  • 父:キングズベスト
  • 母:マンハッタンミート
  • 母の父:マンハッタンカフェ
ここに注目!

半兄はリステッド勝ちがあるメイショウオーパス(父メイショウボーラー)。本馬は本レースと同舞台の2021年ターコイズSを優勝して、能力の高さを証明した。舞台適性に不安はなく、ここも上位候補の1頭と言える。

2番人気に推された前走の中京記念。中団を追走し、4コーナー付近から脚を伸ばして直線へ。最後は自分のリズムを刻んだ逃げ馬ベレヌスを捕らえ切れなかったが、同馬から0秒3差の4着なら面目は保っただろう。騎乗したM.デムーロ騎手は「ジリジリで昔みたいな瞬発力がないですね。最後は挟まってしまって中途半端な競馬になりました」と肩を落とした。前々走のヴィクトリアマイルは10着に敗れたが、3走前・中山牝馬Sは勝ち馬に0秒1差の3着。まだまだ重賞戦線で戦えるだけの力を維持している。同舞台を鮮やかに差し切ったターコイズSのような脚が使えれば、ここも十分に勝負になる。馬名の由来は「女性+ニューヨーク。母名より連想」。

ベレヌス

牡5歳

調教師:杉山晴紀(栗東)

  • 父:タートルボウル
  • 母:カフヴァール
  • 母の父:デュランダル
ここに注目!

前走・中京記念を鮮やかに逃げ切り、待望の重賞初勝利を達成。そのスピードが重賞でも通用することを証明した。中山・芝1600メートルを3走前の東風S(リステッド、4着)で経験済みなのも大きい。

前走の中京記念は外寄り7枠14番から一気に先頭へ。前半1000メートル通過タイム59秒9の絶妙なペースで運び、直線もリードを死守すべく渾身の走り。最後は2着馬を1/2馬身抑えた。騎乗した西村淳也騎手は「いつも通り、いいスタートで楽にハナを切ることができました。ずっと手応えが良かったです」と納得の表情を浮かべた。小回りの1800メートル戦で重賞初勝利となったが、陣営はマイルのほうが合っているとの見立て。デビューから4戦はダート戦を走っていたが、5歳にして充実期の感がある。重賞2連勝で秋の大舞台まで突き進みたい。馬名の由来は「ケルト神話の光、火、治癒をつかさどる神。“輝くもの”の意」。

シュリ

牡6歳

調教師:池江泰寿(栗東)

  • 父:ハーツクライ
  • 母:エーゲリア
  • 母の父:Giant's Causeway
ここに注目!

半兄グレイトチャーター(父サクラバクシンオー)は、2018年セントウルSで3着に好走した実力馬。本馬は5回目の重賞挑戦となった前走・関屋記念(2着)で初の連対を果たした。ここであらためて初タイトルを目指す。

14頭立て12番人気の低評価で迎えた前走の関屋記念。すんなりハナを奪い、2021年の谷川岳S(リステッド・新潟・芝1600メートル)1着以来となる逃げの形に。最後は直後でマークしていたウインカーネリアンに差されたが2着は守り、逃げなら2戦2連対となった。騎乗した津村明秀騎手は「よく頑張ってくれました。ゲートが良ければ先手を取ってもいいと思っていました。かわされてからも諦めずに走ってくれました」と納得の口ぶり。GⅠ馬ダノンザキッド(3着)などの強敵に先着する価値ある2着だった。ここも同型馬との兼ね合いは気になるが、開幕週の馬場コンディションは歓迎のタイプ。警戒が必要だろう。馬名の由来は「琉球王国の都」。

ファルコニア

牡5歳

調教師:高野友和(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:カンビーナ
  • 母の父:Hawk Wing
ここに注目!

兄に2020年阪神大賞典(2着)など重賞戦線で活躍するトーセンカンビーナ(父ディープインパクト)がいる良血馬だ。本馬は前走・中京記念を含めて重賞での3着が4回。今度こそ待望の重賞初勝利へ駆ける。

1番人気の前走・中京記念は8番手の外から進出。勢いよくポジションを押し上げ、逃げ粘るベレヌスを目標に脚を伸ばした。最後は0秒1差及ばず3着だったが、これでキャリア全18戦中16回が4着以内という安定感をアピールした。騎乗した川田将雅騎手は「勝たせたかったですけど、この枠(8枠15番)からできる精いっぱいの走りをしてくれました」と相棒をねぎらった。京成杯オータムHは「中京記念惜敗組」が狙い目。過去5年で2017年グランシルク、2021年カテドラルが中京記念2着から優勝している。8回目の重賞挑戦で待望の初タイトル奪取といきたい。馬名の由来は「Falcon(ハヤブサ)+接尾詞ia。ハヤブサが治める地」。

クリノプレミアム

牝5歳

調教師:伊藤伸一(美浦)

  • 父:オルフェーヴル
  • 母:ダンシングクイーン
  • 母の父:Giant's Causeway
ここに注目!

ハンデ戦の3走前・中山牝馬Sを15番人気の低評価で優勝。次戦の福島牝馬Sでも2着に好走し、地力強化を証明した。GⅠの前走・ヴィクトリアマイル(16着)こそ崩れたが、GⅢなら見直したい。

GⅠ初挑戦となった前走・ヴィクトリアマイルは16着に敗れたが、前々走・福島牝馬Sでは2着に好走した。序盤は5番手を追走し、早めの仕掛けで直線入り口では先頭へ。最後はアナザーリリックにクビ差だけ差されたが、差し馬が台頭する展開でしぶとく粘った走りは高く評価できる。騎乗した松岡正海騎手は「結果的にワンテンポ早かったです」と惜敗に唇をかんだ。それでも豪快に差し切った3走前・中山牝馬Sとは違った形での連対確保。レースの流れにしっかりと乗る本来のスタイルでも重賞で通用することを証明した。もうGⅢなら大崩れは考えづらい存在だ。馬名の由来は「冠名+賞」。

インテンスライト

牡6歳

調教師:菊沢隆徳(美浦)

  • 父:エイシンフラッシュ
  • 母:スコルピオンキッス
  • 母の父:French Deputy
ここに注目!

母は2007年から2008年に地方競馬・園田で5連勝し、JRA転入後にも勝利を挙げたスコルピオンキッス。本馬はこれまでに中山・芝1600メートルを8回経験して3勝をマークしている。ここは待ちに待った得意舞台でのハンデ重賞となる。

今回と同舞台の前々走・ダービー卿チャレンジTが見どころのある一戦。3歳時の2019年ラジオNIKKEI賞(12着)以来の重賞挑戦だったが、直線は最後まで食らいついて6着と頑張った。勝ち馬タイムトゥヘヴンとのタイム差は0秒4。着順ほどの差はなく、騎乗した菊沢一樹騎手も「流れが速くてあの位置になりましたが、脚は使えました」と振り返った。適性のある中山マイル戦を中心に使われている馬で、東京で行われた前走のオープン特別・メイS(芝1800メートル)の5着は度外視可能。1週前追い切りでは美浦南Wコースでラスト1ハロン11秒4と豪快に伸びており、休み明けでも仕上がっている。馬名の由来は「強い光」。

コムストックロード

牝3歳

調教師:中野栄治(美浦)

  • 父:シルバーステート
  • 母:ニシノムーンライト
  • 母の父:Diesis
ここに注目!

母は2003年に条件クラスを4連勝し、京成杯オータムHにも出走経験があった(2004年7着)ニシノムーンライト。その娘の本馬は2歳時から頭角を現し、3走前の葵Sで2着に好走した。セントウルSに回る可能性もあるが、マイル戦でも警戒が必要だ。

前走のオープン特別・福島テレビオープン(福島・芝1200メートル)は厳しい形に。開催が進んだ芝は外が伸びるコンディションとなっていたが、本馬は内枠スタートから道中も内へ。タフなコースを通ったことで消耗したのか、最後は4着が精いっぱいだった。むしろ1着から3着までを10番より外の馬番で占めた展開のなか、勝ち馬から0秒3差なら評価が必要だ。3走前・葵Sは9番人気ながら2着に好走。勝ち馬ウインマーベルは他世代相手のキーンランドCでも2着に好走しており、レースレベルも高かった。昨年末には芝1400メートルの1勝クラス・つわぶき賞(中京)を勝利。まだ3歳の牝馬だけに、マイルが長いと断じるのは早計だろう。馬名の由来は「ネバダ州にある銀の大きな鉱床」。

(高木 翔平)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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