今週の注目レース

札幌記念(GⅡ)

札幌競馬場 2000メートル(芝)定量 3歳以上オープン

出走馬情報

ソダシ

牝4歳

調教師:須貝尚介(栗東)

  • 父:クロフネ
  • 母:ブチコ
  • 母の父:キングカメハメハ
ここに注目!

日本競馬史上初の白毛のGⅠ馬。阪神ジュベナイルフィリーズ、桜花賞に続き、前走でヴィクトリアマイルもタイトルに加えた。昨年の札幌記念では、あのラヴズオンリーユーを下して優勝。連覇を目指す。

札幌記念は昨年も好メンバーだった。クイーンエリザベスⅡ世C(G1・香港)を勝ち、その後ブリーダーズCフィリー&メアターフ(G1・アメリカ)を勝利するラヴズオンリーユーを筆頭に、2017年のマイルチャンピオンシップ勝ち馬ペルシアンナイト、2018年有馬記念勝ちのブラストワンピースらが出走。それらを相手に驚きのレースを見せたのが本馬だった。抑え切れない手応えで3コーナーから先頭に立つと、最後はラヴズオンリーユーの追い込みをしのいで勝利。オークス8着から鮮やかに巻き返してみせた。今年はヴィトリアマイルを勝っての臨戦。輝きを増した“白毛の女王”が今年も強さを見せつける。

グローリーヴェイズ

牡7歳

調教師:尾関知人(美浦)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:メジロツボネ
  • 母の父:スウェプトオーヴァーボード
ここに注目!

2019年と2021年に香港ヴァーズ(G1・香港・芝2400メートル)を勝利。国内でも2019年の天皇賞(春)で2着がある。長距離での実績が目立つが、昨年のクイーンエリザベスⅡ世C(G1・香港・芝2000メートル)ではラヴズオンリーユーの2着。ここも好勝負になりそうだ。

あらためてすごみを感じさせたのが、2度目の香港ヴァーズ(G1・香港)制覇となった前々走。8頭立てとはいえ前半は後方の位置取り。ペースも遅く、直線入り口でもまだ後ろ。そこからの直線一気はインパクト大だった。2着のパイルドライヴァーは今年のキングジョージⅥ世&クイーンエリザベスS(G1・イギリス)勝ち馬。決して相手が軽かった訳でもない。今年初戦のドバイシーマクラシック(G1・UAE・芝2410メートル)は8着だったが、勝ったシャフリヤールからは約2馬身差で、見せ場は十分だった。海外競馬での実績、特に香港での好成績が示すように、時計のかかる芝コンディションは好材料。上位候補の1頭だ。

パンサラッサ

牡5歳

調教師:矢作芳人(栗東)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:ミスペンバリー
  • 母の父:Montjeu
ここに注目!

ドバイターフ(UAE・芝1800メートル)でG1初制覇。同着で優勝を分け合ったロードノースはヨーロッパ中距離路線の強豪。地力強化はもちろん、本馬のスピードが世界でも通用することを示した一戦でもあった。今回も迷いなしの逃走劇が見られそうだ。

福島記念と中山記念の国内重賞2勝が、ともに後続を離した大逃げでの勝利。直線までにリードを作り、追い上げてくる馬たちに脚を使わせるのが本馬の勝ちパターンと言える。前々走のドバイターフ(G1・UAE)はさすがに後続を離す場面こそなかったものの、持ち味のスピードを存分に発揮。脚色は最後まで衰えずに1着同着に持ち込んだあたり、あらためて力をつけていることを印象づけた。帰国初戦の宝塚記念は前半600メートル通過タイム33秒9のハイペース。距離延長ということもあって踏ん張り切れなかったが、それでも大きくはバテておらず、健闘と言える8着だった。2000メートルなら粘りが増しそうだ。

ジャックドール

牡4歳

調教師:藤岡健一(栗東)

  • 父:モーリス
  • 母:ラヴァリーノ
  • 母の父:Unbridled's Song
ここに注目!

前走の大阪杯は5着に敗れたが、最後までよく食い下がっており、初のGⅠ挑戦を思えば及第点以上と言える内容だった。素質の高さはコースレコード勝ちした前々走の金鯱賞が示す通り。仕切り直しとなる今回、あらためて力を問う。

昨年9月に復帰して1勝クラス(中京・芝2000メートル)を勝つと、今年の金鯱賞まで5連勝。一気に中距離戦線の有力馬へと駆け上がった。2番人気で迎えた前走の大阪杯は、相手強化に臆することなく積極的な競馬を展開。結果的に粘り切れなかったとはいえ、自分の形に徹して勝ち馬から0秒5差の5着なら内容は悪くない。むしろその状況下でも大きく崩れなかった点が地力の高さと言える。今回はその大阪杯以来となるが、7月中旬に栗東トレーニング・センターに1度帰厩した後は、函館へと場を移して十分過ぎるほどの乗り込みを消化。力を出せる態勢にあるとみてよさそうだ。

ユーバーレーベン

牝4歳

調教師:手塚貴久(美浦)

  • 父:ゴールドシップ
  • 母:マイネテレジア
  • 母の父:ロージズインメイ
ここに注目!

昨年のオークス勝ち馬。その後は勝ち星こそないが、前走のドバイシーマクラシック(G1・UAE・芝2410メートル)では直線外から鋭く迫って勝ち馬から約1馬身半差の5着。復活近しを思わせるに十分な内容だった。2歳時以来の札幌で、飛躍を期す。

昨年のオークスは長くいい脚を使って、鮮やかな差し切り勝ちだった。その後は脚部不安もあって軌道に乗り切れていない印象を受けるが、昨秋2戦目だったジャパンカップでは直線で窮屈なところがあっての6着。スムーズにさばけていればもっとやれていたはずだ。今年初戦の京都記念(5着)も強豪牡馬相手に互角に戦えており、随所で能力の高さを示している。今回の条件はやや距離不足にも映るが、札幌2歳Sで2歳コースレコード決着の2着があり、当時クビ差の勝ち馬がソダシ。自身の復活とともに、オークス以来のライバル撃破の場としてもチャンスは十分と言える。

レッドガラン

牡7歳

調教師:安田隆行(栗東)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:ダンスオンザルーフ
  • 母の父:シンボリクリスエス
ここに注目!

今年初戦の中山金杯で初重賞勝ちを果たすと、前走の新潟大賞典で重賞2勝目。7歳を迎えた今年、本格化の様相を見せている。実績面で見劣りするのは否めないが、今の勢いなら互角以上にやれてよさそうだ。

今年、中山金杯、新潟大賞典と重賞を2勝。いずれも2000メートルの重賞だが、それまで2000メートルは連対すらなかった。とりわけ新潟大賞典は、トップハンデの57.5キログラムを背負っての勝利。このあたり、目覚ましいパワーアップを遂げていることは疑いようがない。切れるというよりは長く脚を使えるタイプ。札幌競馬場は初めてだが、洋芝もコーナー部分の距離が長いコースレイアウトも合っていそうだ。7月末から函館競馬場で時計を出し、状態面でも不安はなさそう。かなりの相手強化となる一戦だが、好勝負に持ち込めるだけの材料はそろっている。

ハヤヤッコ

牡6歳

調教師:国枝栄(美浦)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:マシュマロ
  • 母の父:クロフネ
ここに注目!

前走の函館記念が、3年前のレパードS勝ち以来2度目の重賞制覇。降雨で本馬向きの馬場コンディション(重)になったことは確かだろうが、あらためて力をつけたと思わせる完勝だった。目下の状態も良く、軽視はできない。

函館記念には驚かされた。芝での勝ち鞍は未勝利(新潟・芝1800メートル)での1つのみ。その後はダートで頭角を現し、3歳夏にレパードSを勝利した以後もダートのオープンクラスを2勝するなど、完全にダート馬として完成されている戦績だった。その函館記念は雨が降り続き、重馬場のコンディション。レース上がり3ハロンタイムが38秒3という消耗戦が本馬に適していたことはあるだろうが、好位から抜け出しての後続完封は堂々たるもの。ここにきて進化を遂げたとみるのが自然だろう。思い返せば3走前5着の日経賞にその兆しがあったよう。“白毛対決”。こちらの白毛にも要注目だ。

ウインマリリン

牝5歳

調教師:手塚貴久(美浦)

  • 父:スクリーンヒーロー
  • 母:コスモチェーロ
  • 母の父:Fusaichi Pegasus
ここに注目!

好位を進んだ前走の宝塚記念(7着)はラストのひと伸びを欠いたものの、最後までしぶとい走り。復調が窺えた。オークスではデアリングタクトと1/2馬身差の2着。GⅡ3勝の実績もあり、上位進出があっても驚けない。

秋のエリザベス女王杯(16着)こそ崩れたが、昨年は充実の1年を過ごした。牝馬として33年ぶりに日経賞を勝ったのち、天皇賞(春)に参戦して5着。秋初戦はオールカマーを選択し、再び牡馬相手にGⅡ勝ちを果たした。そのオールカマーで3着だったのがグローリーヴェイズ。4着は同年の大阪杯優勝馬レイパパレだった。斤量差があったとはいえ、GⅠ勝ち馬を破った実績は注目に値する。今年初戦だった前々走の大阪杯は早々に失速しての16着だったが、前走の宝塚記念では状態が上向いていることを感じさせる7着。完全復調なればもっとやれるはずだ。

(山下 健)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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