今週の注目レース

トヨタ賞中京記念(GⅢ)

小倉競馬場 1800メートル(芝)ハンデ 3歳以上オープン

出走馬情報

ファルコニア

牡5歳

調教師:高野友和(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:カンビーナ
  • 母の父:Hawk Wing
ここに注目!

近3戦連続でマイルの距離に出走しているが、全5勝のうち4勝を今回と同じ1800メートルでマークしている馬。開催変更による条件替わりはプラス材料と言えるだろう。小倉での勝利実績があり、コースに苦手意識もない。

キャリア17戦で〔5・4・4・4〕の成績が示すように、パフォーマンスの崩れが少ないタイプ。掲示板(5着以内)を外したレースも2回だけで、それは距離の長かった一昨年の神戸新聞杯(16着)と昨年の小倉記念(6着)。条件が合致した際の安定感は今回の出走馬の中でも上位だろう。前走の読売マイラーズCでは勝ったソウルラッシュから0秒1差の3着。重賞で通用するだけの能力を再確認できたのも心強い。全兄トーセンカンビーナもオープン馬だが、きょうだいはまだ重賞制覇を果たせていない。本馬が7度目の重賞挑戦で念願のタイトル獲得を果たしたいところだ。

カイザーミノル

牡6歳

調教師:北出成人(栗東)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:ストライクルート
  • 母の父:Smart Strike
ここに注目!

一時は470キログラム台の馬体重で競馬をしていた馬。454キログラムの前々走も細く見えたが、リフレッシュして挑んだ前走では446キログラムまで落ちていた。今回は長距離輸送も挟むだけに、当日の馬体重はチェック必須だろう。

オープンクラスでの勝利は昨年の朱鷺S(リステッド・新潟・芝1400メートル)のみだが、昨年の毎日王冠がシュネルマイスターと0秒3差の5着、今年の京都金杯ではザダルと0秒1差の3着に好走。重賞でも通用するだけの能力を証明している。馬体が回復せず、復調途上の印象を受けた前走の米子S(リステッド・阪神・芝1600メートル)でも、重賞級の能力を持つ勝ち馬ウインカーネリアンから0秒2差の2着に入った。小倉コースでは1勝クラス・青島特別(芝1700メートル)を勝った実績があり、コーナー通過4回の競馬も対応可能。重賞初制覇のチャンスと言える。

シャーレイポピー

牝4歳

調教師:石坂公一(栗東)

  • 父:ミッキーアイル
  • 母:オリエンタルポピー
  • 母の父:キングカメハメハ
ここに注目!

以前よりも調教で見せる動きに切れが出ており、4歳夏を迎えての成長と、レースを使った上積みが感じられる。今回は牡馬混合のハンデ戦。手ごろな斤量で直線平坦コースを走れるのも魅力と言えるだろう。重賞でも通用するはずだ。

スプリント能力の高いミッキーアイルの産駒だが、祖母にオークス馬トールポピーがいる母系の影響も出たのか、本馬の主戦場はマイル前後の距離。特に実績を残しているのは1600メートルで、キャリア4勝の全てをこの距離でマークしている。一方、今回に近い条件と言える福島牝馬Sでは10着と大敗を喫したが、最内枠から位置を下げる競馬をしたことで、勝負どころから直線まで動きを取れなかったことが響いた印象。適性もこの一戦だけでは判断できないだろう。持ち味のしぶとさを生かしたレース運びができれば、コーナー通過4回の1800メートルをこなしても不思議はない。

ヴァリアメンテ

牡4歳

調教師:中内田充正(栗東)

  • 父:ドゥラメンテ
  • 母:ヴァリディオル
  • 母の父:Dynaformer
ここに注目!

直線平坦の小回りコースは経験がないが、中山や阪神の内回りコースは上手に走っていた。コーナー通過4回の競馬に対する適性はあるだろう。併走馬に見劣りした前走時と違い、今回は調教の動きもシャープ。状態も上がっている。

オープンクラスへの昇級初戦となった前走の米子S(リステッド・阪神・芝1600メートル)は、上位陣に切れ負けをする形で6着。クラスの壁を感じる結果とはなったが、上がり3ハロン32秒9(推定)の脚を使った前々走の3勝クラス・ストークS(阪神・芝1600メートル、1着)を除けば、そこまで切れる脚は使っていない馬。瞬発力勝負が合わなかった可能性もある。半姉は昨年の中京記念を勝ったアンドラステ(父オルフェーヴル)。本馬が勝てばきょうだい連覇、それもイレギュラーな小倉開催での連覇となる。今後、塗り替えることが相当難しい大記録達成となるだろう。

ダブルシャープ

牡7歳

調教師:渡辺薫彦(栗東)

  • 父:ベーカバド
  • 母:メジロルーシュバー
  • 母の父:アグネスタキオン
ここに注目!

じっくりと構えるのではなく、勝負どころで勢いをつけていく形のほうが合っているタイプ。速い時計の決着になりやすい夏開催を思えば、距離ロスを避けた競馬をしたいところだ。ズブい面が出てきているので、それを見せないこともポイントだろう。

すでに7歳となり、相当数のキャリアをこなしている馬だが、中でも目立つのが小倉競馬場への出走回数。そもそもの開催日数がそこまで多くない競馬場にもかかわらず、JRAでの出走回数の約4分の1にあたる9戦を当地で消化している。特に昨年からは狙い撃ちしたようなローテーションを取り、2勝、2着2回の好成績をマーク。陣営も適性の高さを認識しての本レース参戦となる。今回と同じ条件で行われた小倉大賞典では7着と伸びきれない結果になったが、スタートで出遅れ、勝負どころでは距離ロスの大きい進路取りになったことも響いた印象。スムーズな競馬ができれば巻き返しがあっていい。

コルテジア

牡5歳

調教師:鈴木孝志(栗東)

  • 父:シンボリクリスエス
  • 母:シェルエメール
  • 母の父:ジャングルポケット
ここに注目!

コーナー通過2回のコースを走ることが多く、コーナー通過4回の競馬は皐月賞(7着)、日本ダービー(12着)のGⅠ2戦だけ。結果は出ていないが、先行型の脚質を思えば、直線平坦の小回りコースに適性を示しても不思議はない。

2020年のきさらぎ賞を勝っているタイトルホースだが、休養期間が思っていた以上に長引き、前走のエプソムCは約2年ぶりのレース。勝ったノースブリッジから0秒7差9着という結果にはなったが、この馬の本来の姿である2番手追走という形は作り、最後の直線の決め手比べには参加できなかったとはいえ、簡単に失速することもなかった。長期の休養明けとしては十分なパフォーマンスだったと言えるだろう。この中間は調教の動きに鋭さが増しており、順調に調整を消化して迎える休み明け2走目。大きく変わってもいいはずだ。重賞2勝目を挙げる可能性は十分にあるだろう。

ミスニューヨーク

牝5歳

調教師:杉山晴紀(栗東)

  • 父:キングズベスト
  • 母:マンハッタンミート
  • 母の父:マンハッタンカフェ
ここに注目!

昨年の本レースにも出走。当時は小回りコースを意識したレース運びをして勝ち馬から0秒3差の4着だった。現在は末脚を生かす競馬をしているだけに、どのような立ち回りを見せるかだろう。牡馬相手でのハンデ差も重要になりそうだ。

昨年のターコイズSで初の重賞制覇を達成。道中はほぼ最後方の位置取りから追走し、直線の大外から一気に突き抜けた内容は相当に強烈だった。マークした上がり3ハロン34秒6(推定)のタイムは、レースのそれを1秒4も上回っていた。このような競馬ができるかどうかが、今回もポイントになるだろう。前走のヴィクトリアマイルは10着とGⅠの壁を感じる結果になったが、前々走の中山牝馬Sでは勝ち馬クリノプレミアムから0秒1差の3着。今回は牡馬もいるメンバーが相手とはなるが、GⅢのハンデ戦なら力量上位と考えていいはずだ。

ベレヌス

牡5歳

調教師:杉山晴紀(栗東)

  • 父:タートルボウル
  • 母:カフヴァール
  • 母の父:デュランダル
ここに注目!

ハナにこだわらない競馬もできるとはいえ、直線平坦の小回りコースで、自身と競合するほどの徹底先行型は不在。おそらく主導権を握る格好になるはずだ。速い時計での決着が続いた3回小倉開催も最終週。馬場傾向の変化には注意を払いたい。

オープンクラスでの勝ち星はまだないものの、前々走の東風S(リステッド・中山・芝1600メートル)では勝ち馬から0秒2差の4着、前走の谷川岳S(リステッド・新潟・芝1600メートル)では0秒2差の2着に好走。目立っていた調教の動きが結果に反映した形だったが、リフレッシュ期間を設けて挑む今回は、その動きがさらに鋭くなっている。5歳夏を迎え、充実一途と思える雰囲気だ。昨夏の3勝クラス・博多S(芝2000メートル)で逃げ切り勝ちを決めている小倉はイメージのいい競馬場。重賞とはいえ、ハンデ戦ならチャンスは十分にあるはずだ。

(松浪 大樹)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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