今週の注目レース

ダービーデー馬連 東京優駿(日本ダービー)(GⅠ)

東京競馬場 2400メートル(芝)定量 牡・牝 3歳オープン

出走馬情報

ジオグリフ

牡3歳

調教師:木村哲也(美浦)

  • 父:ドレフォン
  • 母:アロマティコ
  • 母の父:キングカメハメハ
ここに注目!

母は2012年秋華賞3着のアロマティコ。本馬は見事な立ち回りを見せた皐月賞で、札幌2歳S以来の勝利を達成した。父はダート短距離で活躍したドレフォンだが、底知れない才能で二冠目を目指す。

前走・皐月賞は課題のスタートをクリア。向正面では折り合いをつけるべくイクイノックス(2着)の背後に収まった。リズム良く道中をクリアし、4コーナーで外へ。苦しくなった先行勢をきっちり捕らえて一冠目を手にした。騎乗した福永祐一騎手は「長く脚を使えるので、4コーナーでエンジンを噴かせました。伏兵扱いだったけど、自分がうまく導けば勝てる馬だと思っていました」と充実感を漂わせた。2018年ワグネリアン、2020年コントレイル、2021年シャフリヤールで日本ダービー3勝の名手の腕が、ここでも頼りになりそうだ。中間の気配はさらに上昇。距離延長への不安など些細な問題かもしれない。馬名の由来は「地上絵」。

イクイノックス

牡3歳

調教師:木村哲也(美浦)

  • 父:キタサンブラック
  • 母:シャトーブランシュ
  • 母の父:キングヘイロー
ここに注目!

母は2015年マーメイドSを制したシャトーブランシュ。本馬は約5か月ぶりのキャリア3戦目だった前走・皐月賞で、勝ち馬ジオグリフから0秒1差の2着に好走した。いかにも距離が延びてよさそうなタイプ。ここは譲れない。

デビュー3戦目で挑んだ皐月賞。7番手で1コーナーを回り、3コーナーでは4番手まで位置を上げた。しかし、直線は勝ち馬で同厩舎所属ジオグリフの格好の目標に。騎乗したC.ルメール騎手は「僕の馬は前に馬を置いて我慢できなかった。勝ち馬はイクイノックスの後ろでそれができていた。その差だと思います」と、微妙な勝負のアヤを嘆いた。皐月賞は東京スポーツ杯2歳Sから中147日という異例のローテーションだっただけに、なおさらポテンシャルの高さが強調された。本馬が勝てば木村哲也調教師は、2019年に角居勝彦調教師が成し遂げた異なる馬での「皐月賞&ダービー制覇」達成となる。馬名の由来は「昼と夜の長さがほぼ等しくなる時」。

ダノンベルーガ

牡3歳

調教師:堀宣行(美浦)

  • 父:ハーツクライ
  • 母:コーステッド
  • 母の父:Tizway
ここに注目!

共同通信杯(1着)から挑んだ前走・皐月賞は4着。タフな馬場コンディションになっていたインを通ったことを考えれば、強い内容だった。当初から大目標はこの日本ダービー。2戦2勝の東京なら強烈に伸びてくる。

最内枠からの発走となった皐月賞。中団のインでじっと脚をため、直線はパワフルに脚を伸ばしたが、外を回った上位3頭の勢いにはかなわなかった。騎乗した川田将雅騎手は「この枠でできる最大限の走りはしてくれました。これが必ずダービーにつながると思うので、無事にダービーを迎えられればと思います」と相棒をねぎらった。東京はデビュー戦をメンバー中最速の上がり3ハロン33秒1(推定)で差し切り、前々走・共同通信杯ではのちの皐月賞馬ジオグリフを破った舞台。世代トップクラスの末脚は長い直線で輝きを増す。馬名の由来は「冠名+クジラ目の哺乳類」。

ドウデュース

牡3歳

調教師:友道康夫(栗東)

  • 父:ハーツクライ
  • 母:ダストアンドダイヤモンズ
  • 母の父:Vindication
ここに注目!

昨年の朝日杯フューチュリティSの覇者。1番人気に推された皐月賞では後方待機から鋭く伸びて3着に食い込んだ。2016年マカヒキ、2018年ワグネリアンのダービー馬を育て上げた友道康夫厩舎の素質馬に注目だ。

ファンの期待を集めた皐月賞は後方待機。メンバー中最速の上がり3ハロン33秒8(推定)で追い込んだが、上位2頭を脅かすことはできなかった。騎乗した武豊騎手は「大事に運びましたが、思ったよりペースが上がりませんでした。結果的に位置が後ろすぎました。勝ちたかったので残念です」と肩を落とした。東京はデビュー2戦目のアイビーS(リステッド・芝1800メートル)で、のちに弥生賞ディープインパクト記念を勝つアスクビクターモアを破っており、適性に不安はない。主戦の武豊騎手は1998年スペシャルウィークをはじめ歴代最多の日本ダービー5勝をマーク。本番での反撃ムードが漂う。馬名の由来は「する+テニス用語(勝利目前の意味)」。

アスクビクターモア

牡3歳

調教師:田村康仁(美浦)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:カルティカ
  • 母の父:Rainbow Quest
ここに注目!

弥生賞ディープインパクト記念(1着)から挑んだ皐月賞はキャリア初の逃げの形で5着。それでも、勝ち馬から0秒4差に頑張った。押し出されるような形になっただけに、本番で自身のスタイルを貫けば怖い存在になる。

6番人気の皐月賞は意表を突く逃げの形に。終始デシエルト(16着)のプレッシャーを受け続ける苦しい展開になったが、最後まで踏ん張って5着を守り切った。騎乗した田辺裕信騎手は「デシエルトが行くと思っていましたが、ゲートの出が良く相手もいなかったのでハナへ行きました。注文がつかない馬なので、先生(田村康仁調教師)とも“逃げるのもあり”と話していました。馬の能力をあらためて感じました」と振り返った。日本ダービーは2018年からディープインパクト産駒が4連覇中。本馬が勝てば同一種牡馬による同一クラシック競走5連覇の快挙達成となる。馬名の由来は「冠名+勝者+より多くの」。

キラーアビリティ

牡3歳

調教師:斉藤崇史(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:キラーグレイシス
  • 母の父:Congaree
ここに注目!

前走・皐月賞は4番人気でまさかの13着大敗。スタートで立ち遅れ、流れに乗れなかった。キャリア2戦目の未勝利(小倉・芝2000メートル)を2歳コースレコードで制し、前々走のホープフルSでGⅠ戴冠。ポテンシャルは本物だけに反撃可能だ。

皐月賞はまさかの出遅れ。二の脚でカバーもできず、ポジションを下げながらタフな内ラチ沿いを追走せざるを得なかった。ホープフルS(1着)で見せたようなロングスパートが不発だったのは、道中のロスが響いた印象だ。騎乗した横山武史騎手は「ホープフルSからゲートが怪しかったので気をつけていましたが・・」と悔しそうだった。過去10年のホープフルS優勝馬(ラジオNIKKEI杯2歳S時代、GⅡ時代を含む)はワンアンドオンリー、レイデオロ、コントレイルが日本ダービーを制覇。前走の敗戦だけで見限るのは早計だ。馬名の由来は「素晴らしい能力、才能。母名、一族名より連想」。

プラダリア

牡3歳

調教師:池添学(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:シャッセロール
  • 母の父:クロフネ
ここに注目!

前走の青葉賞は好位から鋭く伸びて勝利。未勝利(阪神・芝2400メートル)を勝った直後だったが、一発回答で日本ダービーの優先出走権を手にした。本番と同舞台の重賞を制した自信を胸に、皐月賞組に立ち向かう。

日本ダービーと同舞台で行われた青葉賞は、道中5番手から進出。ロードレゼル(2着)とディライトバローズ(13着)が競りながら刻んだ前半1000メートル通過タイムは58秒9。本番のような速いペースを難なくクリアし、直線で鋭く脚を伸ばして差し切った。騎乗した池添謙一騎手は「ペースは流れていたけど、馬自身はリズム良く走れていましたし、本番を見据えた競馬をしました。初めてまたがった時から、この馬でクラシックと思っていました」と満足そうだった。前哨戦が全てではなく、本番でピークを迎えるような調整過程。青葉賞組の日本ダービー制覇は過去にないが、今年こそ歴史を覆してみせる。馬名の由来は「草原(ポルトガル語)」。

アスクワイルドモア

牡3歳

調教師:藤原英昭(栗東)

  • 父:キズナ
  • 母:ラセレシオン
  • 母の父:ゼンノロブロイ
ここに注目!

2分09秒5のJRAレコード(当時)で制した前走・京都新聞杯が好内容。2013年ダービー馬の父キズナと同じ前哨戦から世代の頂点を目指す。昨年の日本ダービーをシャフリヤールで制した藤原英昭厩舎が、今年も楽しみな1頭を送り出す。

前走・京都新聞杯は3番枠からインコースを進出。4コーナー手前で内から外に進路を切り替えた。他馬と接触するシーンもあったが、2着ヴェローナシチーを1/2馬身振り切って勝利。勝ちタイムは従来のJRAレコードを0秒2更新する好時計だった。騎乗した岩田望来騎手は「直線に関しては素晴らしい伸びをしてくれました。2歳の頃よりも成長してくれて、それが結果につながりました」と評価した。過去10年で、前走京都新聞杯組は2013年優勝馬キズナ、2019年2着馬ロジャーバローズがダービー馬となり、2015年優勝馬サトノラーゼンは日本ダービーで2着に好走。侮れない前哨戦と言える。馬名の由来は「冠名+もっとワイルドに」。

(高木 翔平)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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