今週の注目レース

シルクロードステークス(GⅢ)

中京競馬場 1200メートル(芝)ハンデ 4歳以上オープン

出走馬情報

カレンモエ

牝6歳

調教師:安田隆行(栗東)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:カレンチャン
  • 母の父:クロフネ
ここに注目!

前走時の470キログラムはキャリア最高の馬体重だったが、しっかりと負荷をかけて仕上げられた馬体に太め感はなかった。20日の1週前追い切りでは栗東坂路で4ハロン49秒8の好時計をマーク。ついに完成期を迎えた印象がある。

父はGⅠを6勝した名馬ロードカナロア、母はスプリントGⅠを2勝したカレンチャンで、どちらも安田隆行厩舎の管理馬だった。カレンチャンの2番仔にあたる本馬は、配合が決定した段階から注目を集めた馬で、晩成血統であることを熟知している陣営が、じっくりと時間をかけながらオープン馬へと育て上げた。オープンクラスに昇級後はGⅢで2着が3回。それぞれクビ、ハナ、クビという着差を考えれば、重賞制覇も時間の問題と考えていいだろう。父も勝ったシルクロードSをきっかけに、春の大舞台へと駒を進めたいところだ。

ジャンダルム

牡7歳

調教師:池江泰寿(栗東)

  • 父:Kitten's Joy
  • 母:Believe
  • 母の父:Sunday Silence
ここに注目!

今回と同じ舞台のセントウルSは、開幕週で先行馬が押し切る展開。脚質的に厳しい舞台設定に加え、スタートの出遅れも痛かった(4着)。今回は開催の進んだ状況で迎える1戦。末脚の切れを生かせるはずだ。

マイルを中心にキャリアを積み重ねてきたが、昨春の春雷S(リステッド。中山・芝1200メートル)でスプリント路線に転向。見事な差し切り勝ちを決め、高い距離適性を示している。芝1200メートルGⅠを2勝した母ビリーヴの影響も感じさせる勝利だったとも言えそうだ。スタートに課題があるため、重賞にチャレンジした近3走の着順に浮き沈みはあるが、前々走のセントウルSでは、メンバー中最速の上がり3ハロン32秒6(推定)をマークして4着。レースの上がり3ハロンタイムを1秒7も上回った末脚の切れは、今回のメンバーに入っても一枚上だろう。

ビアンフェ

せん5歳

調教師:中竹和也(栗東)

  • 父:キズナ
  • 母:ルシュクル
  • 母の父:サクラバクシンオー
ここに注目!

枠入り不良による出走停止、及び発走調教再審査を受けて迎えるレース。中間の放牧で精神的なリセットはされているだろうが、スタートまでの過程に注目したい1戦となりそうだ。

前々走の函館スプリントSで3つ目の重賞タイトルを獲得しているキズナ産駒。2番手から競馬を進めた前走のスプリンターズSでも勝ち馬から0秒8差の7着に粘っているが、重賞3勝の全てが逃げ切り勝ちであることを考えれば、主導権を取る形がベストだろう。スプリンターズSのモズスーパーフレアのような強力なスピード馬が不在の今回は、マイペースの逃げを打てるチャンスも大きそうだ。これまで結果を残せていない中京コースへの対応は鍵になるが、自分のスタイルで走ることができれば、パフォーマンスも変わってくるはずだ。

メイケイエール

牝4歳

調教師:武英智(栗東)

  • 父:ミッキーアイル
  • 母:シロインジャー
  • 母の父:ハービンジャー
ここに注目!

近走は馬体重が470キログラム台まで増加。少し薄く見えた馬体に丸みが出てきており、肉体面は確実に成長しているようだ。調教での折り合いはスムーズだが、これが実戦にリンクしないタイプ。この点は注意が必要だろう。

2020年の小倉2歳Sで重賞初勝利を挙げると、続くファンタジーSも2歳コースレコードで制したスピード馬。コントロールが利かず、3コーナー過ぎから逃げる形になったチューリップ賞も同着ながら勝ちきって、3つ目の重賞タイトルを獲得した。持っている資質の高さはGⅠ級と言われるほどだが、前向き過ぎる気性の制御が利かず、短距離路線に転向した過去2戦も能力を出し切ったと言えないレースぶり。そのような状況でもスプリンターズSで4着に健闘しており、スムーズなレース運びができれば、あっさり勝つシーンまであるかもしれない。

エーポス

牝5歳

調教師:北出成人(栗東)

  • 父:ジャスタウェイ
  • 母:ストライクルート
  • 母の父:Smart Strike
ここに注目!

左回りの経験は東京を走った前々走の1度のみ。今回は初めての中京がポイントになるが、折り合いに不安のない1200メートルで末脚に切れが出た前走の内容を見れば、長い直線はプラスと考えられそうだ。

2020年のフィリーズレビューを制しているタイトルホース。3歳春以降に約1年の長い休養があり、7着だった前々走の京王杯スプリングC後にも約6か月半の休養を入れたため、5歳を迎えた現在でもキャリアはまだ8戦。たっぷりとある伸びしろが、この馬の大きな魅力と言えそうだ。初めてのスプリント戦となった前走のラピスラズリS(リステッド。中山・芝1200メートル)では、中団追走から直線で鋭い伸びを見せて快勝。高い距離適性を証明してみせた。ここで2度目の重賞制覇を飾り、大舞台へのステップとしたいところだ。

ナランフレグ

牡6歳

調教師:宗像義忠(美浦)

  • 父:ゴールドアリュール
  • 母:ケリーズビューティ
  • 母の父:ブライアンズタイム
ここに注目!

中京・芝1200メートルの成績は〔1・2・0・1〕。着外は3走前の1走だけなら、得意コースの一つと言っていいだろう。自慢の決め手を生かすためにも、480キログラム台前半の馬体重で出走したい。

前走のオープン特別・タンザナイトS(阪神・芝1200メートル)で差し切り勝ちを決め、2019年12月の昇級から約2年、オープンクラス14戦目で初勝利を飾った。追い込み一手の脚質ゆえに勝ち味に遅く、展開に左右されるレースも多かったが、オープンクラス全14戦中9回で出走馬中最速の推定上がり3ハロンタイムをマーク。同3位以内に入れなかったレースが1度しかない末脚の堅実さは、今回のメンバーでも上位と言えるだろう。出遅れが響いた3走前のセントウルSは10着でも、勝ち馬とのタイム差は0秒8。スムーズな競馬ができれば、重賞でもチャンスはあるはずだ。

タイセイアベニール

牡7歳

調教師:西村真幸(栗東)

  • 父:ベーカバド
  • 母:ハロードリーム
  • 母の父:ブライアンズタイム
ここに注目!

446キログラムでデビューした馬が、前走では500キログラムで出走。著しい成長力に注目すべきだろう。調教では動かないが、実戦では問題ないタイプ。直前の追い切り時計は参考程度でOKだ。

キャリア38戦を誇るベテランホースだが、7歳となった現在も能力の衰えは感じられず、前々走のラピスラズリS(リステッド。中山・芝1200メートル)は2着、前走の淀短距離S(リステッド。中京・芝1200メートル)では3着に好走。むしろ、年齢を重ねた現在のほうが、安定してパフォーマンスを発揮できるようになっている印象だ。ヴァーミリアンなどを輩出したスカーレツトインク系の出身という血統だが、父のベーカバドには産駒のJRA重賞勝ちがない。本馬にとっての重賞初制覇は、父にとっても産駒初の快挙ということになる。

レッドアンシェル

牡8歳

調教師:庄野靖志(栗東)

  • 父:マンハッタンカフェ
  • 母:スタイルリスティック
  • 母の父:Storm Cat
ここに注目!

2歳馬にも遅れた前走時の最終追い切りは、ひと息入れた影響を感じさせるものだった。この馬らしい動きと水準以上の調教時計が出ている今回は、前走以上の仕上がりと考えていいだろう。

2019年のCBC賞、2020年の北九州記念を制している重賞2勝馬。前者は直線の長いコースの不良馬場、後者は直線平坦コースの速い時計での決着と、異なる状況で勝利を決めている。潜在能力の高さは今回のメンバーに入っても上位のものがあるはずだが、年が明けて8歳となったベテランホース。前々走のセントウルSが14着、前走の京阪杯が12着と、なかなか結果の出ない近走のパフォーマンスは気になるところだ。実績馬がゆえに背負う57.5キログラムのハンデも、他馬との比較で厳しく感じる。実績馬の底力に期待したい。

(松浪 大樹)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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