東海Sは2013年に開催時期が1月に移ってからは、2月に行われるGⅠフェブラリーSの前哨戦に位置付けられている。ここでは、京都競馬場で開催された2020年を含め、1月に行われるようになった2013年以降の過去9年の結果を分析する。
過去9年の年齢別成績では5歳が3着内率で41.4%と他を圧倒する数値をマークしている。また、3着内率が2番目に高いのは4歳の25.0%で、年齢の若い馬が上位争いに加わる率が高くなっている。一方、6歳以上の馬は延べ11頭が3着以内に入っているが、そのうち6頭が6番人気以下だった。人気薄の馬を狙う場合は6歳以上の馬を候補に入れてみるのも面白いだろう。〔表1〕
年齢 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
4歳 | 1-1-2-12 | 6.3% | 12.5% | 25.0% |
5歳 | 6-3-3-17 | 20.7% | 31.0% | 41.4% |
6歳 | 1-0-4-36 | 2.4% | 2.4% | 12.2% |
7歳 | 1-4-0-26 | 3.2% | 16.1% | 16.1% |
8歳 | 0-1-0-11 | 0% | 8.3% | 8.3% |
9歳以上 | 0-0-0-5 | 0% | 0% | 0% |
過去9年の前走別の成績を見ると、3着内率で前走GⅠ組がトップ、それに続くのはGⅢ・JpnⅢ組で、GⅡ・JpnⅡ組の数値が低いのは気になるものの、前走で重賞に出走していた馬の好走率が上位となっている。オープン特別組は8頭が3着以内に入りながら好走率では低調な数値にとどまる一方、3勝クラス組は出走頭数は少ないが、3着内率ではGⅢ・JpnⅢ組と遜色ない数値になっている。〔表2〕
前走 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
GⅠ | 4-4-4-19 | 12.9% | 25.8% | 38.7% |
GⅡ・JpnⅡ | 0-1-0-7 | 0% | 12.5% | 12.5% |
GⅢ・JpnⅢ | 1-2-1-12 | 6.3% | 18.8% | 25.0% |
オープン特別 | 3-2-3-62 | 4.3% | 7.1% | 11.4% |
3勝クラス | 1-0-1-7 | 11.1% | 11.1% | 22.2% |
過去9年の出走馬の過去4走の着順を調べると、過去4走の全てで3着以内に入っていた馬の3着内率が75.0%と、非常に高くなっている。全体的に見ても、過去4走での3着以内の回数が多いほど好走率が高くなる傾向にあり、ここ3年に限れば3着以内馬延べ9頭は全て過去4走で2回以上3着以内に入っていた。過去4走で3着以内が1回以下の馬は、やや割り引いて考えた方がよさそうだ。〔表3〕
3着以内数 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
4回 | 3-1-2-2 | 37.5% | 50.0% | 75.0% |
3回 | 3-2-2-17 | 12.5% | 20.8% | 29.2% |
2回 | 2-1-4-24 | 6.5% | 9.7% | 22.6% |
1回 | 1-3-1-40 | 2.2% | 8.9% | 11.1% |
0回 | 0-2-0-24 | 0% | 7.7% | 7.7% |
2017年以降の過去5年の優勝馬は、いずれも過去2走以内にダート1800メートルのレースを勝利していた上、敗れていたとしても2着で、3着以下に敗れていなかった。優勝馬を予想する際には、近走のダート1800メートル戦での着順をチェックしておきたい。〔表4〕
(河野 道夫)
年度 | 優勝馬 | 過去2走のダート1800m戦での着順 |
---|---|---|
2017年 | グレンツェント | 前走1着、前々走2着 |
2018年 | テイエムジンソク | 前走2着、前々走1着 |
2019年 | インティ | 前走1着、前々走1着 |
2020年 | エアアルマス | 前々走1着 |
2021年 | オーヴェルニュ | 前走1着 |
ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。