今週の注目レース

アメリカジョッキークラブカップ(GⅡ)

中山競馬場 2200メートル(芝・外)別定 4歳以上オープン

出走馬情報

オーソクレース

牡4歳

調教師:久保田貴士(美浦)

  • 父:エピファネイア
  • 母:マリアライト
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

前走・菊花賞で2着に好走。2020年ホープフルS(2着)の後は長期休養も挟んだが、あらためて底力を証明した。母にGⅠ2勝のマリアライトを持つ良血馬が、充実の4歳始動戦を迎える。

セントライト記念3着から臨んだ前走・菊花賞。逃げ切ったタイトルホルダーには離されたものの、勝負どころからステラヴェローチェ(4着)と馬体を併せて伸びて2着を確保した。大外枠も克服し、春全休の悔しさをぶつけるような気迫の走り。騎乗したC.ルメール騎手は「3、4コーナーの反応は遅かったけど、最後はいい戦いをしてくれました。勝ち馬が強すぎたので2着はいい結果だったと思います」とねぎらった。母マリアライトは4歳秋のエリザベス女王杯でGⅠ初制覇。成長力のある血統だけに、今年の飛躍が期待される。馬名の意味は「不屈の精神」「目標の達成」の意味を持つパワーストーン。

ポタジェ

牡5歳

調教師:友道康夫(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ジンジャーパンチ
  • 母の父:Awesome Again
ここに注目!

半姉に2015年オークス2着、2017年オールカマーなどを優勝したルージュバック(父マンハッタンカフェ)がいる良血馬。本馬はまだ重賞勝利こそないが、GⅡ、GⅢは全3戦で3着以内に入っており、待望の瞬間まであと一歩だ。

全11戦で3着以内という安定感のまま初GⅠに挑んだ前走の天皇賞(秋)。エフフォーリア、コントレイル、グランアレグリアの超豪華メンバーが集った一戦では好位を果敢に追走した。ラストは3強の激しい上位争いに加われなかったが、その後に香港C(G1・香港)で2着に入ったヒシイグアス(5着)とはタイム差なしの6着に頑張った。騎乗した川田将雅騎手も「いい位置で競馬ができました。毎回全力で頑張ってくれるのが偉いところです」と相棒を称えた。最高峰の戦いで得た経験は大きな財産になったはず。GⅡなら胸を張れる存在だ。馬名の意味は「家庭菜園(仏)」。

キングオブコージ

牡6歳

調教師:安田翔伍(栗東)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:ファイノメナ
  • 母の父:Galileo
ここに注目!

2020年目黒記念優勝の実績が光る。その後は順調さを欠いて間隔を空けながらの出走だったが、前走・中日新聞杯(5着)から引き続きの参戦に好調ぶりが伝わる。脚質に幅があり、中山コースの実績も十分だ。

前走の中日新聞杯は、外寄りの8枠16番スタートから4番手を確保し、スローペースをリズム良く追走したが、1、2番手で楽に運んだ上位2頭を捕らえることはできず5着。騎乗した横山典弘騎手は、「外枠だったけどよく頑張ってくれました」と振り返った。3走前の2020年京都大賞典では、グローリーヴェイズ、キセキらGⅠ馬と接戦を演じて3着に入っており、高い能力を秘めるのは間違いない。中山では、長期休養明けの前々走・オールカマーこそ9着だったが、2020年春に2勝クラス・潮来特別(芝2500メートル)、3勝クラス・湾岸S(芝2200メートル)を勝利している。ここでも上位候補の1頭だ。馬名の意味は「ナンバーワン+人名より」。

クレッシェンドラヴ

牡8歳

調教師:林徹(美浦)

  • 父:ステイゴールド
  • 母:ハイアーラヴ
  • 母の父:Sadler's Wells
ここに注目!

2019年福島記念、2020年七夕賞を勝利と、右回りコースへの適性は証明済み。昨年はわずか2戦(大阪杯11着、七夕賞14着)の出走となったが、8歳を迎えたベテランの反撃に期待したい。

1番人気で思わぬ大敗を喫した前走の七夕賞。いつも通り中団から直線勝負に出る構えだったが、弾けることのないまま14着に敗れた。騎乗した内田博幸騎手は「あの位置でいいと思いましたが、動きたいところで動けませんでした。これまではこういう馬場状態(稍重)でも頑張っていたのですが」と、敗因をつかみきれない様子だった。その後は長期休養へ。中間は馬に刺激を与えるため、美浦坂路での追い切りを行うなど試行錯誤の調整を続けている。重賞2勝の実績は確かなだけに、状態さえ整えばここでの反撃も十分にあり得る。馬名の意味は「だんだん強く(音楽用語)+母名の一部」。

ダンビュライト

せん8歳

調教師:音無秀孝(栗東)

  • 父:ルーラーシップ
  • 母:タンザナイト
  • 母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!

近2走はダートへ挑戦したが、2018年のアメリカジョッキークラブC、2019年京都記念優勝など、芝への適性はもちろん問題なし。成績にムラがあるタイプだが、レースセンスの良さは中山向き。明け8歳でも軽視はできない。

近2戦はダートにチャレンジ。13着に敗れた前々走・みやこSは1800メートル戦で距離が合わない印象もあったが、2500メートルの前走・名古屋グランプリ(JpnⅡ。名古屋)では3着に好走。持ち前のスタミナを生かしてしぶとく粘り込んだ。ここで再び芝に戻ることになるが、2018年に制したアメリカジョッキークラブCなら条件に不安はなし。年齢的に大きな上積みはなさそうと陣営も判断しているが、地力と舞台適性の高さは魅力だ。3着に頑張った皐月賞から約5年になるが、8歳を迎えた古豪の奮闘に期待したい。馬名の意味は「無色透明、淡いピンク、黄色、紫などの色彩をもつパワーストーン」。

ソッサスブレイ

せん8歳

調教師:粕谷昌央(美浦)

  • 父:コンデュイット
  • 母:ベリーフ
  • 母の父:スペシャルウィーク
ここに注目!

昨年は単勝16番人気のオープン特別・関越S(新潟・芝1800メートル)、15番人気の前走・ディセンバーS(リステッド。中山・芝1800メートル)で3着に好走。波乱の決着となるなら、この馬が上位にいるのかもしれない。

前走のディセンバーS(リステッド)で3着に好走。それまでの2戦で13着、12着に敗れていたこともあって15番人気の低評価だったが、それを覆す見事な走りを見せた。1枠1番からスタートし、行きっぷり良く好位を進む姿も新鮮だった。キャリアスタートは2016年の門別競馬場。その後は地方のダート戦を戦い、JRAに転入後の2020年には障害未勝利(新潟・芝2890メートル)で2着に好走した。これまで積み重ねたキャリアは実に52戦。明け8歳のベテランが芝重賞初勝利の偉業達成なるか、楽しみだ。馬名の意味は「ナミビアの大砂丘」。

ボッケリーニ

牡6歳

調教師:池江泰寿(栗東)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:ポップコーンジャズ
  • 母の父:ダンスインザダーク
ここに注目!

2015年の宝塚記念、天皇賞(秋)を制したラブリーデイを全兄に持つ良血馬。昨年は小倉大賞典2着など重賞でも安定した走りを披露した。最重量ハンデを背負った前走・中日新聞杯(4着)からの反撃は十分にある。

前走の中日新聞杯はスローペースで前が止まらない展開。上位3頭を楽に運んだ8番人気、17番人気、10番人気の馬が独占し、2番人気に支持され後方から追い上げた本馬は“負けて強し”の内容だった。騎乗した浜中俊騎手は「ペースが遅く、トップハンデ(57.5キログラム)も厳しかったです」と敗因を説明した。以前は折り合い面を考慮されてマイル中心のレース選択だったが、2020年中日新聞杯(1着)では2000メートルをクリア。年齢を重ねて落ち着きが出た今なら、距離延長も問題なさそうだ。2021年小倉大賞典2着と右回りの小回りコースでの実績もあり、初挑戦となる中山コースにも不安は少ない。馬名の意味は「人名より」。

ラストドラフト

牡6歳

調教師:戸田博文(美浦)

  • 父:ノヴェリスト
  • 母:マルセリーナ
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

母が2011年の桜花賞を制したマルセリーナという良血馬。アメリカジョッキークラブCでは2年連続で3着に好走している。近4戦は上位争いに加われていないが、この舞台なら無視することはできない。

不良馬場だった昨年のアメリカジョッキークラブCで3着に好走。力の要る馬場を苦にせず中団後方から伸びて、メンバー中最速の上がり3ハロン37秒0(推定)を計時した。その後は上位争いに加われていないが、強敵がそろった前々走の天皇賞・秋(8着)、スローペースが合わなかった前走の中日新聞杯(9着)など、敗因は挙げられる。特に前走は、レース後に三浦皇成騎手が「ポジションが中途半端になってしまいました」と話したように、力を出し切っていない。レース後も調整は順調。差し馬向きの展開になれば、3年連続で上位争いを演じられる力は備えている。馬名の意味は「小説の最終草稿。完成版」。

(高木 翔平)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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