今週の注目レース

有馬記念ウィーク馬連 有馬記念(GⅠ)

中山競馬場 2500メートル(芝)定量 3歳以上オープン

出走馬情報

クロノジェネシス

牝5歳

調教師:斉藤崇史(栗東)

  • 父:バゴ
  • 母:クロノロジスト
  • 母の父:クロフネ
ここに注目!

宝塚記念を2連覇中。昨年の有馬記念も、早仕掛けのすごみを感じさせる勝ち方で優勝した。ここを制すれば、史上初のファン投票レース4連覇の偉業達成となる。歴代屈指のスタミナ女王が、有終のラストランを飾る。

昨年の有馬記念は、中団後方から3コーナーで外を駆け上がると、苦しくなるライバルたちをじわじわと追い抜いた。最後は迫るサラキアをしのいでゴール。ファン投票1位の期待に応えてみせた。父バゴも制した前走の凱旋門賞(G1・フランス。芝2400メートル、7着)は、外枠からスタートし、1頭だけ馬群から離れた位置を進む奇襲を選択。距離ロスを覚悟で好位を奪いに行ったが、慣れない形で世界の強豪たちを破ることはできなかった。それでも、JRAのファン投票レースに限れば、2020年宝塚記念から3連覇中。先日には、同期の桜花賞馬グランアレグリア、オークス馬ラヴズオンリーユーが有終の美を飾った。2019年秋華賞馬の最後の走りを目に焼き付けたい。馬名の意味は「母名より+創世記」。

エフフォーリア

牡3歳

調教師:鹿戸雄一(美浦)

  • 父:エピファネイア
  • 母:ケイティーズハート
  • 母の父:ハーツクライ
ここに注目!

強い現3歳世代の代表格。今春は有馬記念と同じ中山コースの皐月賞を制し、日本ダービーでは2着に入った。他世代との初対戦だった前走の天皇賞(秋)では、コントレイル、グランアレグリアなどを撃破して優勝。その強さは、他世代にも通用することを証明している。

3強対決に注目が集まった前走の天皇賞(秋)。ラスト100メートル付近で先に抜け出したグランアレグリア(3着)を捕らえ、迫るコントレイル(2着)に馬体を併せることすら許さない完勝劇だった。3歳馬の勝利は2002年シンボリクリスエス以来の快挙。騎乗した横山武史騎手は「理想的な位置で、余計なことを考えず馬の力を信じました。春よりパワーアップして、オンとオフがはっきりつくようになりました」と、相棒を称賛した。下したグランアレグリアが次戦のマイルチャンピオンシップ、コントレイルがジャパンカップを制したことで、本馬の評価はさらに高まっている。皐月賞を完勝した中山コースにも不安はなし。ここでGⅠ2連勝を果たし、新時代の完全到来をアピールする。馬名の意味は「強い幸福感(ギリシャ語)。母名より連想」。

タイトルホルダー

牡3歳

調教師:栗田徹(美浦)

  • 父:ドゥラメンテ
  • 母:メーヴェ
  • 母の父:Motivator
ここに注目!

今春に中山の弥生賞ディープインパクト記念を勝利し、皐月賞でも2着に好走。前走の菊花賞では5馬身差の逃げ切りVを決め、そのスタミナをアピールした。菊花賞好走組が結果を残すことが多い有馬記念。スピード、スタミナを武器に、歴戦のライバルたちへ挑む。

敢然とハナを奪った前走の菊花賞は、道中でラップを落とす絶妙なレースメイクで、2着馬を5馬身ちぎる快勝。母メーヴェ、父ドゥラメンテから受け継がれたスタミナは本物だった。騎乗した横山武史騎手は「勝った弥生賞ディープインパクト記念のように、単騎で行ければリラックスできるので、ハナに行こうと決めました。ペースどうこうという意識はなく、ちょっと速くてもいいので、馬とリズム良く運べればと思っていました」と笑顔。二冠馬の父が出走できなかったタイトルを見事に獲得した。菊花賞馬の同一年有馬記念Vは、2012年ゴールドシップなど過去8頭が達成。抜群のスタミナを武器に、堂々と押し切ってみせる。馬名の意味は「選手権保持者。父、母父、二代母父がダービー馬なので」。

アカイイト

牝4歳

調教師:中竹和也(栗東)

  • 父:キズナ
  • 母:ウアジェト
  • 母の父:シンボリクリスエス
ここに注目!

10番人気だった前走のエリザベス女王杯を力強く差し切り、一躍この秋のヒロインに。キャリア全20戦中13戦でメンバー最速の推定上がり3ハロンタイムを計時した末脚自慢が、大きなタイトルを手にした。勢いのままにGⅠ2連勝に挑む。

前走のエリザベス女王杯は、いつも通り後方を追走。3コーナーを過ぎて外からポジションを上げていった。各馬殺到したゴール前、大混戦の2着以下を尻目にきっちり2馬身突き抜けて快勝。初コンビだった幸英明騎手は「ゲートをうまく出せなかったけど、向正面でイメージ通りの位置が取れました。コース形態、脚質を考えて、早めに動きたいと考えていました」と、会心の騎乗を振り返った。これがキズナ産駒のうれしいGⅠ初制覇だった。エリザベス女王杯組は有馬記念との相性も良く、昨年はサラキアが両レースともに2着と好走している。昨年の有馬記念は牝馬のワンツーで決着。阪神・内回りコースでさく裂した末脚を武器に、今年も牝馬の強さを証明する。馬名の意味は「赤い糸。父名より連想」。

ディープボンド

牡4歳

調教師:大久保龍志(栗東)

  • 父:キズナ
  • 母:ゼフィランサス
  • 母の父:キングヘイロー
ここに注目!

クロノジェネシスとともに挑んだ前走の凱旋門賞(G1・フランス。芝2400メートル)は14着に敗れたが、今春は阪神大賞典1着、天皇賞(春)2着の実績を残した。そのスタミナは今回のメンバーでも屈指。反撃は十分にある。

果敢に挑戦した前走の凱旋門賞(G1・フランス)は14着に敗戦。直線半ばで早々に苦しくなって急失速する姿は、日本では見られないものだった。もともと国内では重馬場での実績があったが、フランスの芝における重馬場はまた質が違ったようだ。それでも、良馬場だった凱旋門賞の前哨戦・フォワ賞(G2・フランス。芝2400メートル)は鮮やかな逃げ切り勝ち。そのスタミナがヨーロッパの実力馬たちにも通用することを証明している。今春は阪神大賞典(1着)で2着馬を5馬身差ちぎり、コースレコードで決着した天皇賞(春)も勝ち馬から0秒1差の2着に頑張った。フランスで味わった悔しさをここで晴らす。馬名の意味は「深い絆」。

パンサラッサ

牡4歳

調教師:矢作芳人(栗東)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:ミスペンバリー
  • 母の父:Montjeu
ここに注目!

前々走のオクトーバーS(リステッド。東京・芝2000メートル)、前走の福島記念を連勝中。特に、福島記念はハイペースを果敢に演出し、後続を4馬身突き放して逃げ切った。充実一途の今なら、豪華メンバーが集ったここでも通用の予感大だ。

一躍、ファンやライバル陣営の注目を集め出した今年の台風の目。前走の福島記念はハナを猛進すると、前半1000メートル通過タイム57秒3のハイラップを刻んだ。ちなみに、今なお語り継がれる往年の個性派逃げ馬ツインターボが同舞台で逃げ切った1993年七夕賞の前半1000メートルが57秒4だった。本馬の福島記念はハイペースで後続の脚をそぎ落としつつ、直線でも脚色は衰えることなく4馬身差の快勝。騎乗した菱田裕二騎手は「ペースは速いと思ったけど、すごくいい勢いでした。馬の気持ちを邪魔しないように乗りました」と満足そうだった。フロックと一語では片付けられない強い内容。今回も展開の鍵を握る。馬名の意味は「かつての地球に存在した唯一の海。父名(海の神)より連想」。

キセキ

牡7歳

調教師:辻野泰之(栗東)

  • 父:ルーラーシップ
  • 母:ブリッツフィナーレ
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

長くGⅠ戦線を盛り上げた実力馬がここでラストラン。有馬記念は4年連続での出走となる。前走のジャパンカップ(10着)はスタートで出遅れの負けパターンで、度外視可能。2017年菊花賞以来の勝利で、自身の花道を飾りたい。

返し馬からイレ込み、スタートに失敗した前走のジャパンカップ(10着)。道中は行く気を抑えることなく一気に動いた。これは昨年の有馬記念(12着)でも見せた本馬の凡走パターン。騎乗した和田竜二騎手は「ゲートを出てくれませんでした。今は差すタイプではないので途中から動かしていきました。馬は良くなっていたのですが」と悔しがった。だが、スタートさえ決めれば、前々走の京都大賞典(3着)のように上位を狙える力は持っている。2017年菊花賞V後は勝利こそないが、GⅠでの2、3着が実に5回。現役トップ級のスタミナ、脚力を備えているのは間違いない。ここ数年、数々の名レース・名場面にはキセキの姿があった。ラストランこそ、主役で終わってみせる。馬名の意味は「奇跡」。

ステラヴェローチェ

牡3歳

調教師:須貝尚介(栗東)

  • 父:バゴ
  • 母:オーマイベイビー
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

今春の皐月賞と日本ダービーで3着に好走。神戸新聞杯を勝った後の菊花賞でも4着に奮闘しており、その能力はかなりのものだ。父はクロノジェネシスと同じ凱旋門賞馬バゴで、タフネスな走りに期待したい。

2番人気に支持された前走の菊花賞。後方を追走し、2周目3コーナーからまくり気味に進出した。ラストはメンバー中最速タイの上がり3ハロン34秒7(推定)を繰り出したが、4着が精いっぱいだった。道中の位置取り、自らレースを動かす形となったのが響いた印象だ。騎乗した吉田隼人騎手は「あの馬場(前走・神戸新聞杯1着の不良)で走った疲れもあったと思うが、ここまで来られたのだから、力はあります。自分から動いて勝ちに行く競馬で、格好はつけられたと思います」と、相棒をねぎらった。日本ダービー(3着)では勝ったシャフリヤールに0秒2差。強い3歳世代の1頭としての意地がある。力を要する馬場、タフな展開に定評のあるバゴ産駒に期待したい。馬名の意味は「星(伊)+速い(伊)」。

(高木 翔平)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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