今週の注目レース

有馬記念ウィーク馬連 中山大障害(J・GⅠ)

中山競馬場 4100メートル(芝)定量 障害3歳以上オープン

出走馬情報

タガノエスプレッソ

牡9歳

調教師:五十嵐忠男(栗東)

  • 父:ブラックタイド
  • 母:タガノレヴェントン
  • 母の父:キングカメハメハ
ここに注目!

昨年の本レースは、初の大障害コースながらゴール前は抜群の伸び。メイショウダッサイ、ケンホファヴァルトに次ぐ3着に入った。今年の中山グランドジャンプ(J・GⅠ。芝4250メートル)も前記2頭に先着を許したが、今回はその2頭が不在。経験値も増し、戴冠の絶好機と言える。

2014年のデイリー杯2歳Sで重賞初制覇。古馬になってからはダート1400メートルのオープン特別を勝つなどオールラウンダーとして活躍していたが、その才能は障害でも発揮された。2020年の阪神ジャンプS(J・GⅢ。中京・芝3300メートル)をコースレコードで勝利して、平地・障害両方での重賞制覇を果たすと、続く京都ジャンプS(J・GⅢ。阪神・芝3140メートル)では当時障害重賞13連勝中だったオジュウチョウサン(3着)を相手に逃げ切り勝ち。一気に障害戦線のトップクラスへと駆け上がった。勇躍臨んだ昨年の本レースは直線外へ逃げる場面がありながら、猛然と追い上げて勝ち馬から0秒3差の3着。先着2頭がいない今年はチャンス大と見るのが当然だろう。

ラヴアンドポップ

牡8歳

調教師:岩戸孝樹(美浦)

  • 父:アドマイヤムーン
  • 母:ラヴィングプライド
  • 母の父:Quiet American
ここに注目!

前走の東京ハイジャンプ(J・GⅡ。芝3110メートル)で重賞2勝目。約1年3か月の長期休養を挟んでの重賞連勝だった。2018年の阪神ジャンプS(J・GⅢ。芝3140メートル)ではアップトゥデイトに1/2馬身差の2着。メイショウダッサイ(3着)には大差先着した。ここでも力は優に通用する。

2歳時に新馬、オープン特別と連勝。札幌2歳Sでも4着と、早くから高い資質を示していた。2017年の暮れに障害入り。初勝利に5戦を要したが、オープンクラス昇級初戦の2018年阪神ジャンプS(J・GⅢ)では、超のつく強敵相手で2着に入った。その後は約1年7か月の休養。重賞初制覇となった昨年の東京ジャンプS(J・GⅢ。芝3110メートル)後にも長期の離脱。振り返れば平地時にも1年近い休養を経験しており、本馬の歴史はケガとの戦いの歴史だったとも言えるだろう。前走の東京ハイジャンプ(J・GⅡ)は、他馬が動くのをいったん待ってのスパートで後続を振り切り完勝。あらためて障害センスの高さを示した。軌道に乗った素質馬が、3連勝で頂点を極める。

オジュウチョウサン

牡10歳

調教師:和田正一郎(美浦)

  • 父:ステイゴールド
  • 母:シャドウシルエット
  • 母の父:シンボリクリスエス
ここに注目!

障害GⅠを7勝。本レースは2016、2017年と連覇している。昨年は障害重賞連勝記録がストップ。今春の中山グランドジャンプ(J・GⅠ。芝4250メートル)は5着と、以前ほど走れていない印象を受けるが、前走は見せ場ありの3着。大舞台で復活の可能性は十分にある。

現時点でも不世出の障害馬。中山グランドジャンプ(J・GⅠ)5勝、中山大障害(J・GⅠ)2勝という実績に加え2018年には有馬記念で9着に入るなど、もはや障害馬の枠を超えた“ワンダーホース”と表現して差し支えない。春の中山グランドジャンプ(5着)は、障害戦では2015年以来となる複勝圏外。10歳ゆえ往時の力を望むのは難しいかもしれないが、秋初戦の東京ハイジャンプ(J・GⅡ。芝3110メートル、3着)は、最終障害まで先頭争いに食らいつく好内容。あらためてすごみを感じさせた。主戦の石神深一騎手も「ここ最近では一番の状態だと感じています。オジュウのかっこいい姿をまた皆さんにお見せしたいと思っています」と意気込んでいる。

レオビヨンド

牡5歳

調教師:高柳大輔(栗東)

  • 父:ダンカーク
  • 母:ワタシマッテルワ
  • 母の父:オレハマッテルゼ
ここに注目!

前走のオープン特別・イルミネーションジャンプS(中山・芝3570メートル)を快勝。徐々に位置を上げて最後まで余力十分だった。関西馬ながら、中山で障害初勝利を挙げて2勝目も中山。高いコース適性がうかがえる。障害重賞初挑戦だが、目を見張る充実度。軽視はできない。

障害2戦目で初勝利。オープンクラス初戦こそ9着だったが、平地を1戦挟んだ夏から4着、2着、5着、1着と急成長を遂げた。特筆すべきは前走のオープン特別・イルミネーションジャンプSだろう。レース中盤から徐々にポジションを上げ、直線で他馬を差し切って快勝。先頭に立って残り100メートルほどの間に後続を5馬身も離したように、ラストの脚は際立っていた。いい意味でのズブさがあり、初となる大障害コースも対応できそうだ。2014年にはレッドキングダムがイルミネーションジャンプSと中山大障害を連勝。そのレッドキングダムも同年の夏を経て力をつけた。同様のパターンを狙う。

アサクサゲンキ

せん6歳

調教師:音無秀孝(栗東)

  • 父:Stormy Atlantic
  • 母:Amelia
  • 母の父:Dixieland Band
ここに注目!

今年障害のオープンクラスを3勝し、その3勝目が小倉サマージャンプ(J・GⅢ。芝3390メートル)。平地と障害双方での重賞勝ちを果たした。今秋は5着、2着の成績だが、前々走はひと息入った分、前走は初コースと酌量の余地はある。今回はコース2度目で躍進の可能性大だ。

2017年の小倉2歳Sの勝ち馬。1200メートルの重賞勝ち馬らしく、障害入り当初は折り合い面での難しさが目立っていたが、レースを使うごとに進歩を見せて、今年は重賞勝ちを含むオープンクラス3連勝を成し遂げた。前走のオープン特別・イルミネーションジャンプS(中山・芝3570メートル)は最後に粘りを欠いたように映ったが、大きく離して逃げた馬を追いかけざるを得ない展開。しかも初経験の中山コース。その中で正攻法と言える競馬で2着を確保したあたりが能力の証明と言える。鞍上の熊沢重文騎手は、一昨年はブライトクォーツ、昨年はケンホファヴァルトで2年連続の2着。今年こそ、の気持ちは強いはずだ。

ベイビーステップ

牡7歳

調教師:菊川正達(美浦)

  • 父:タイキシャトル
  • 母:カルテブランシェ
  • 母の父:ゴールドアリュール
ここに注目!

障害初勝利直後だった前走のオープン特別・清秋ジャンプS(中山・芝3210メートル)も連勝。1馬身の着差以上の完勝だった。一挙の相手強化だが、平地では3勝クラスに在籍し、脚力そのものはここでも上位のはず。さらに、長距離レースの経験も豊富。持久力勝負は望むところだ。

前走のオープン特別・清秋ジャンプSは逃げた馬に終始プレッシャーをかけながらも、自身は手応え十分の追走。その逃げ馬とのマッチレースに持ち込んで、危なげなく連勝を決めた。休養明け、初の中山障害コース、さらに初のオープンクラス挑戦ながら優等生然とした競馬。その前走が障害のキャリア4戦目で、これからまだまだ強くなりそうだ。平地で4勝を挙げており、4勝目がタフなコースと言える東京・芝2400メートル。3勝クラスでの入着も長丁場に集中しており、スタミナに不安がない点はさらなる距離延長を克服するうえで大きな強調材料と言えそうだ。伸びしろと未知の魅力にあふれている。

シンキングダンサー

せん8歳

調教師:武市康男(美浦)

  • 父:コンデュイット
  • 母:スプリングボード
  • 母の父:アサティス
ここに注目!

2019年11月のオープン特別・秋陽ジャンプS(東京・芝3110メートル)以来勝ち星から遠ざかっているが、過去障害GⅠは4着、7着、4着、2着、4着、4着、8着、8着。大障害コースの経験に関してはメンバー指折りの存在だ。秋2戦を使って調教も良化ムード。もっとやれていい。

現時点でキャリアハイと言えるのが2019年の中山グランドジャンプ(J・GⅠ。芝4250メートル)。最後の直線に入るまではオジュウチョウサンと一騎打ちの様相。最終障害を飛越してからやや離されたが、当時のオジュウチョウサンに肉薄した点に価値がある。近走は前向きさを欠く競馬が続いているが、調教はむしろ以前よりしっかりやれるようになった。それに伴って競馬の内容も徐々に良化。前走では最後に盛り返す脚を見せた。前走からコンビを組む草野太郎騎手も「休み明けを2度使って状態は上がっています。大障害コースを何度も走っている馬。経験値を生かして頑張ってほしいですね」と、ベテランの力走に期待を寄せる。

マイネルプロンプト

せん9歳

調教師:坂口智康(栗東)

  • 父:マツリダゴッホ
  • 母:コスモクラッベ
  • 母の父:マイネルラヴ
ここに注目!

2018年の本レースで3着。翌年の中山グランドジャンプ(J・GⅠ。芝4250メートル)でも3着がある実績馬。今年はコンスタントに出走して順調さを示すとともに、着差こそ大きいが秋2戦は障害重賞で4着、5着と復調の兆し。障害3勝を挙げる中山なら、さらに上位も狙える。

中山の障害戦は5着、1着、4着、1着、2着、3着、1着、3着、6着。初めて掲示板(5着以内)を外した今春の中山グランドジャンプ(J・GⅠ。芝4250メートル、6着)も、5着オジュウチョウサンと0秒4差なら悪くない。2019年の東京ジャンプS(J・GⅢ。芝3110メートル)で2着後に約1年7か月の長期休養へ。復帰後は健闘止まりだが、しっかりとレースに使えていることに加え、調教では9歳馬とは思えないほど元気一杯の姿を見せている。前々走は1度後退から再度脚を使っての好走。前走ではラストに伸びを見せるなど、近走はレース内容が変わってきている。鞍上の森一馬騎手は昨年の本レースでJ・GⅠ初制覇。連覇を目指す。

(山下 健)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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