当レースは幾度か開催時期や距離など条件の変更があったが、2017年以降は阪神の芝2000メートルを舞台に、別定戦で行われている。注目すべきは、その2017年以降の優勝馬はいずれもここが重賞初勝利だったということだ。昨年の優勝馬レイパパレが続く大阪杯でGⅠ制覇を飾ったように、今年もこのレースを飛躍のきっかけとする馬が現れるかもしれない。今回は、現在の条件で行われた過去4年の結果を分析する。
過去4年の優勝馬はいずれも2番人気以内だった。3着以内馬で見ると12頭中11頭が5番人気以内で、6番人気以下の馬は27頭が出走して1頭しか3着以内に入っていない。まずは5番人気以内の馬を中心に考えたい。〔表1〕
単勝人気 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
1番人気 | 2-0-0-2 | 50.0% | 50.0% | 50.0% |
2番人気 | 2-1-1-0 | 50.0% | 75.0% | 100% |
3番人気 | 0-0-2-2 | 0% | 0% | 50.0% |
4番人気 | 0-1-0-3 | 0% | 25.0% | 25.0% |
5番人気 | 0-1-1-2 | 0% | 25.0% | 50.0% |
6番人気以下 | 0-1-0-26 | 0% | 3.7% | 3.7% |
過去4年のうち、前走で重賞に出走していた馬の優勝は、2017年に菊花賞から臨んだサトノクロニクルのみで、以後は前走がオープン特別だった馬が2勝、3勝クラスだった馬が1勝となっている。3着内率ではGⅠ組が60.0%、3勝クラス組が66.7%と、この2組が際立っている。〔表2〕
前走 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
GⅠ | 1-0-2-2 | 20.0% | 20.0% | 60.0% |
GⅡ | 0-1-0-8 | 0% | 11.1% | 11.1% |
GⅢ | 0-2-0-8 | 0% | 20.0% | 20.0% |
オープン特別 | 2-1-1-10 | 14.3% | 21.4% | 28.6% |
3勝クラス | 1-0-1-1 | 33.3% | 33.3% | 66.7% |
その他のレース | 0-0-0-6 | 0% | 0% | 0% |
過去4年の出走馬について、同年の3勝クラスとオープンクラスでの勝利数別に成績をまとめると、優勝馬4頭はいずれも、同年に3勝クラスから上のクラスのレースで勝ち星を挙げていた。勝利数が多いほど好走率が高く、0勝だった馬の3着内率は11.1%にとどまっている。同年に3勝クラスとオープンクラスでより多く勝利している馬を重視すべきだろう。〔表3〕
(河野 道夫)
勝利数 | 成績 | 勝率 | 連対率 | 3着内率 |
---|---|---|---|---|
3勝 | 1-0-0-0 | 100% | 100% | 100% |
2勝 | 1-2-0-2 | 20.0% | 60.0% | 60.0% |
1勝 | 2-0-3-9 | 14.3% | 14.3% | 35.7% |
0勝 | 0-2-1-24 | 0% | 7.4% | 11.1% |
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