今週の注目レース

スポーツニッポン賞ステイヤーズステークス(GⅡ)

中山競馬場 3600メートル(芝)別定 3歳以上オープン

出走馬情報

カウディーリョ

牡5歳

調教師:堀宣行(美浦)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:ディアデラノビア
  • 母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!

札幌日経オープン(リステッド。函館・芝2600メートル)2着、オープン特別・丹頂S(札幌・芝2600メートル)1着と、今夏の北海道2戦で活躍。長丁場で良さが出たが、馬自身もグッと本格化した印象を受ける。2018年リッジマン以来となる丹頂Sからの本レース連勝を目指す。

オープン特別初勝利となった前走の丹頂S。道中2番手から最後の直線で先頭に立ち、馬場の内めでしぶとく粘り続けた。ここで再戦する2、3着馬(ボスジラ、ゴースト)をしのぎ切っての勝利。騎乗した大野拓弥騎手は「返し馬までテンションが高くて消耗している感じはありましたが、地力で何とかしのいでくれました」と、能力の高さを評価した。2015年からステイヤーズSを3連覇したアルバートと同じ、堀宣行厩舎の所属馬。3000メートル以上のレースは2019年菊花賞(8着)以来となるが、秘める長距離適性に期待は高まる。滞在競馬の北海道で結果を残しただけに、輸送のある今回は直前のテンションをチェックしたいところだ。馬名の意味は「統領、総統(スペイン語)。母系より連想」。

ボスジラ

牡5歳

調教師:国枝栄(美浦)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ミスパスカリ
  • 母の父:Mr. Greeley
ここに注目!

全兄が2016年スプリングSを勝ったマウントロブソン、母が2005年マーメイドS3着のミスパスカリという良血馬。スパッと切れるタイプではないが、その分備えるスタミナは確かなものがある。6着だった昨年以上のレースを期待したい。

果敢にハナを切った前走・アルゼンチン共和国杯。スローペースに持ち込んだが、東京の長い直線での瞬発力比べに対応できなかった。結果的に、連覇を飾ったオーソリティ以外の先行勢はそろって失速する苦しい展開。騎乗した田辺裕信騎手は「位置を取りに行きましたが、上がり勝負では分が悪かったです。舞台も向いていません」と敗因を分析した。直近3回の3着以内が全て札幌競馬場の長距離戦。小回りコースで息を入れながら運ぶのが得意スタイルで、今回の中山なら能力を発揮できそうだ。骨太でパワフルな走りは父ディープインパクトより、母ミスパスカリが強く出たもの。父の産駒には珍しい“ナタの切れ味”で重賞初制覇を目指す。馬名の意味は「石灰で出来た白亜の大地(カザフスタン)」。

トーセンカンビーナ

牡5歳

調教師:加藤征弘(美浦)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:カンビーナ
  • 母の父:Hawk Wing
ここに注目!

全弟ファルコニアが昨年の京都新聞杯と今年のエプソムCで3着に好走。本馬も昨年の阪神大賞典2着、天皇賞(春)5着と、長丁場での実績が光る。7着ながら直線でしっかりと脚を使った前走のアルゼンチン共和国杯も好印象だ。

いい意味で周囲の期待を裏切った前走・アルゼンチン共和国杯。人気は出走馬中最低の15番人気だったが、直線は鋭い脚を使って7着まで追い上げた。騎乗した石川裕紀人騎手は「ゲートが課題なので枠番(8枠14番)が厳しかったです。それでも、直線は一瞬オッと思わせる脚を使ってくれました。もう少し前で競馬ができるようになればいいですね」と振り返った。昨年の阪神大賞典(2着)では、GⅠ馬キセキや、ここで再戦するボスジラなどの骨っぽい相手に先着。GⅠで5着に善戦した天皇賞(春)の内容からも、距離が長くなればなるほど期待がふくらむ。2016年セレクトセールにおいて2億5000万円近い値で取引された期待馬。今メンバーの中でも素質の良さは光る。馬名の意味は「冠名+母名」。

ゴースト

せん5歳

調教師:橋口慎介(栗東)

  • 父:ハーツクライ
  • 母:ガヴィオラ
  • 母の父:Cozzene
ここに注目!

全4勝のうち2勝が芝2600メートル、1勝が芝2400メートルというスタミナ自慢。今夏は札幌・芝2600メートルのオープン特別・丹頂Sでも3着に入った。前走のアルゼンチン共和国杯(14着)は大敗したが、得意のマラソンレースで一変がありそうだ。

前走のアルゼンチン共和国杯(14着)は好位3番手から進出。勝ったオーソリティに近い位置で運べたが、直線で失速した。騎乗した鮫島克駿騎手も「予定通りの展開で状態も良かったのですが」と首をひねる敗戦となった。ただ、2020年の2勝クラス・札幌日刊スポーツ杯(札幌・芝2600メートル)1着、同年の3勝クラス・西宮S(阪神・芝2400メートル)1着、2021年のオープン特別・丹頂S3着など、好走したレースが右回りの長丁場に集中している馬。今回の舞台でガラリと変わる余地は残している。名物マラソンレースでの一発が怖い。馬名の意味は「幽霊」。

ヴァルコス

牡4歳

調教師:友道康夫(栗東)

  • 父:ノヴェリスト
  • 母:ランズエッジ
  • 母の父:ダンスインザダーク
ここに注目!

オーソリティが勝った昨年の青葉賞で2着に好走。菊花賞は8着に敗れたが、名ステイヤーがそろう友道康夫厩舎の所属馬らしいスタミナが武器。脚元の不安から約1年ぶりに復帰した前走のカシオペアS(リステッド。阪神・芝1800メートル、7着)を1度使われ、本領発揮の構えだ。

前走のカシオペアS(リステッド、7着)はいかにも休み明けといった一戦。最も適性がある距離とは言えない芝1800メートルで、道中は後方を追走。それでも直線でじりじりと差を詰めており、能力を示した形だ。コントレイルがクラシック三冠制覇を達成した昨年の菊花賞では、そのスタミナを買われ、重賞未勝利ながら6番人気に支持された。結果は直線で思ったように伸びず8着。レース後には球節付近の故障が判明した。しかし、長期休養、復帰初戦を経て、この中間はしっかり調教を積めている。先週のジャパンカップは同期のコントレイル、オーソリティがワンツーを達成し、現4歳世代の意地を見せた。本馬もここでパワーアップした姿を披露したい。馬名の意味は「価値のある(ラテン語)」。

アイアンバローズ

牡4歳

調教師:上村洋行(栗東)

  • 父:オルフェーヴル
  • 母:パレスルーマー
  • 母の父:Royal Anthem
ここに注目!

今春に2勝クラス・白鷺特別(阪神・芝2400メートル)、3勝クラス・緑風S(東京・芝2400メートル)を連勝してオープンクラス入り。4歳になってからの重賞2戦目だった前走のアルゼンチン共和国杯(6着)で前進を示し、ここで待望の重賞初制覇を狙う。

前走のアルゼンチン共和国杯は好位から進出。リズム良く運んでいたように見えたが、最後は苦しくなって6着に敗れた。それでも、勝ち馬オーソリティが次戦のジャパンカップで2着に好走したように、レースレベルは高かった。騎乗した石橋脩騎手は「逃げの手も考えたけど、他に行く馬がいたので無理に追わず、流れに乗せてじっとしていました。頑張って走っているのですが」とレースを振り返った。本レースは前走アルゼンチン共和国杯組が過去10年で実に6勝(2012年トウカイトリック、2013・14年デスペラード、2016・17年アルバート、2020年オセアグレイト)。本馬は今年のメンバーでアルゼンチン共和国杯最先着。最有力ステップレースから堂々と優勝を目指す。馬名の意味は「鉄+冠名」。

シルヴァーソニック

牡5歳

調教師:池江泰寿(栗東)

  • 父:オルフェーヴル
  • 母:エアトゥーレ
  • 母の父:トニービン
ここに注目!

前々走の3勝クラス・ジューンS(東京・芝2400メートル)を勝利。オープンクラス初挑戦となった前走のオクトーバーS(リステッド。東京・芝2000メートル、5着)は距離が短かった印象で、適性の見込める長距離戦で真価を見せる。

昇級初戦の前走・オクトーバーS(リステッド)。距離は短い印象だったが、しっかりと好位で流れに乗れていた。直線はラストまでしぶとく粘って5着を確保。0秒6差だった勝ち馬パンサラッサが、次戦の福島記念で4馬身差の快勝を飾っており、レースレベルも高かった。父は現役時代にスピードと豊富なスタミナで活躍したオルフェーヴル。昨年のステイヤーズSがオルフェーヴル産駒のオセアグレイト、タガノディアマンテのワンツーで決まっているのは見逃せない。母の父は1988年の凱旋門賞(G1・フランス)を制したトニービンで、本馬は3000メートル以上のレースでの勝ち星こそまだないが、血統的にも好走する裏付けは十分にある。馬名の意味は「音速の銀」。

(高木 翔平)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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