今週の注目レース

アイルランドトロフィー府中牝馬ステークス(GⅡ)

東京競馬場 1800メートル(芝)別定 (牝) 3歳以上オープン

出走馬情報

デゼル

牝4歳

調教師:友道康夫(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:アヴニールセルタン
  • 母の父:Le Havre
ここに注目!

母が2014年の仏1000ギニーと仏オークス(ともにG1)を制したアヴニールセルタンという良血馬。前走のヴィクトリアマイルは8着に敗れたものの、4番人気に支持されていた。GⅡなら能力上位の存在だ。

その素質を認められ、2020年オークス(11着)で2番人気、前走のヴィクトリアマイル(8着)では4番人気に支持された。そのヴィクトリアマイルは中団後方で待機して直線勝負へ。メンバー中3位タイの上がり3ハロン33秒2(推定)を計時したが、上位陣はゴール前でさらに切れた。重賞初勝利となった前々走の阪神牝馬Sは、ここで再戦するマジックキャッスル(2着)などの強敵を撃破。GⅡならその末脚の威力は上位に位置するはずだ。2020年のスイートピーS(リステッド)、2021年の3勝クラス・初音Sで東京・芝1800メートルの舞台を勝っているのも頼もしい。馬名の意味は「翼(仏)」。

ドナアトラエンテ

牝5歳

調教師:国枝栄(美浦)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ドナブリーニ
  • 母の父:Bertolini
ここに注目!

全姉が2012年の牝馬三冠や、2014年のドバイシーマクラシック(G1・UAE)などGⅠ7勝を挙げたジェンティルドンナという良血馬。本馬も前々走の福島牝馬Sでは2着に好走しており、重賞を勝てるだけのポテンシャルを秘めている。

2番人気に支持された前走のクイーンSは意外な11着大敗。好位2番手でリズム良く運ぶ姿に好走を予感したが、4コーナー手前で早々に後続に追いつかれた。レースを見守った国枝栄調教師は「こういう馬場が良くなかったのかもしれません」と、タフな洋芝を敗因に挙げていた。前々走の福島牝馬Sでは、勝ち馬ディアンドルとタイム差なしの2着。同馬が次戦のヴィクトリアマイルでも4着に善戦していることから、価値ある2着だった。東京・芝1800メートル戦は、5戦2勝、2着2回、3着1回と絶好の相性を誇る舞台。開幕2週目の走りやすい馬場なら、ラストの粘りも増しそうだ。馬名の意味は「魅力的な女(伊)」。

シャドウディーヴァ

牝5歳

調教師:斎藤誠(美浦)

  • 父:ハーツクライ
  • 母:ダイヤモンドディーバ
  • 母の父:Dansili
ここに注目!

昨年の本レース2着馬。2020、2021年の東京新聞杯では2着、3着と好走しており、東京コースへの適性は今年のメンバーでも上位だろう。あと一歩のところで届かない重賞タイトルへ、今度こそその強烈な末脚で手にしてみせる。

2番人気に推された前走の関屋記念。道中は有力馬を見られる中団でリズム良く運んでいたように見えたが、直線はいつものような切れがなく、勝ち馬から0秒5差の7着に敗れた。戦績を振り返れば、直線に坂のあるコースで良さが出るタイプ。東京コースは通算11戦して3着以内が8回と、安定した走りを続けている。特に2020年の本レースでは、その後にエリザベス女王杯、有馬記念でも2着に好走したサラキアの2着に頑張った。得意の直線で臨める今回は、自信を持って伸びてきそうな雰囲気だ。馬名の意味は「影+神がかり的(ラテン語)」。

マジックキャッスル

牝4歳

調教師:国枝栄(美浦)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ソーマジック
  • 母の父:シンボリクリスエス
ここに注目!

2020年秋華賞2着など、すでに重賞で6度連対を果たしている実力馬。東京・芝1800メートルは初挑戦となるが、半兄ソーグリッタリング(父ステイゴールド)が同舞台のエプソムCで3着、2着の好成績を収めている。秘める適性に期待したい。

1番人気で挑んだ前走のクイーンSは、普段より前の位置を確保し、3コーナー過ぎから徐々に加速して直線へ。先頭に立った瞬間は勝利かと思われたが、負担重量が1キログラム軽かったテルツェットに外からクビ差だけかわされた。騎乗した戸崎圭太騎手は「思ったよりゲートを出てくれて、いいポジションで運べました。いつもよりノメっている感じはありましたけど、道中は普通に走れていました」と説明。良馬場ながら、レース直前から降った激しい雨も影響したようだ。昨年の秋華賞2着、前々走のヴィクトリアマイル3着など、ポテンシャルが本物なのは誰もが知るところ。愛知杯に続く重賞2勝目を狙う。馬名の意味は「魔法の城」。

マルターズディオサ

牝4歳

調教師:手塚貴久(美浦)

  • 父:キズナ
  • 母:トップオブドーラ
  • 母の父:Grand Slam
ここに注目!

2019年阪神ジュベナイルフィリーズで2着に好走し、2020年チューリップ賞、紫苑Sと重賞2勝をマーク。近走はマイル以下の距離で戦ってきたが、2000メートルの紫苑S優勝の実績から距離延長への不安は少ない。素質馬の反撃に期待だ。

前走の京成杯オータムH(8着)は、伸び上がるようなスタートになり、あまり経験のない後方からの競馬となったが、メンバー中最速の上がり3ハロン33秒6(推定)の末脚を発揮して勝ち馬から0秒4まで迫ったのは、能力のなせる業だった。ここまでGⅡとGⅢでは4戦2勝、2着1回と、上位の能力を見せている。手塚貴久調教師は「この中間は精神的に負荷を掛けすぎないように調整しています。1800メートル戦は初めてですが、2000メートルで勝ったことがあるので、心配していません」とコメント。本レースは過去10年で4歳馬が6勝と優勢。今年も多くの4歳馬が出走するなか、強敵相手に戦い続けてきた本馬の経験値は一枚上だろう。馬名の意味は「冠名+女神(西)」。

リアアメリア

牝4歳

調教師:中内田充正(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:リアアントニア
  • 母の父:Rockport Harbor
ここに注目!

母が2013年のブリーダーズCジュベナイルフィリーズ(G1・アメリカ)を優勝したリアアントニアという良血馬。本馬は2019年アルテミスS、2020年ローズSで重賞2勝を挙げており、近走の不振からの復活が待たれる。

前走の新潟記念(9着)は好位3番手で果敢に先行。直線で粘り込もうとしたが、1着から4着、6着から8着馬が4コーナー10番手以下という追い込み決着になり、展開が合わなかった。それでも、勝ち馬とのタイム差は0秒6と、大きくは離されなかった。2019年のメイクデビュー阪神(芝1600メートル)で8馬身差の楽勝を決めると、アルテミスSも勝利。続く阪神ジュベナイルフィリーズ(6着)では1番人気に支持された素質は疑いようがない。調教ではその片りんを感じさせる鋭い走りを見せているだけに、実戦でのきっかけをつかみたいところだ。馬名の意味は「母名の一部+“愛されるもの”を意味する女性名」。

シゲルピンクダイヤ

牝5歳

調教師:渡辺薫彦(栗東)

  • 父:ダイワメジャー
  • 母:ムーンライトベイ
  • 母の父:High Chaparral
ここに注目!

2019年桜花賞2着、秋華賞3着と、同世代のGⅠで存在感を示した。北海道初参戦だった前走のクイーンSは10着に敗れたが、前々走のヴィクトリアマイルでは5着に善戦しており、高い能力を秘めるのは確か。大敗からの一変があるタイプだけに注意が必要だ。

前走のクイーンS(10着)はスッと好位4番手を確保。だが、久々の右回り、初の洋芝に戸惑うような走りで、直線は上位争いに加わることはできなかった。騎乗した和田竜二騎手は「レース前の雰囲気は良かったけど、右回りだとモタれる面が出ていましたね」と敗因を分析した。前々走のヴィクトリアマイル(5着)、2020年中日新聞杯(2着)など左回りでは安定した走りを見せており、東京コースに替わるここで見直したい。昨年の本レースは7着に敗れているが、当時はレース中に雨が落ちる重馬場開催。良馬場で力を発揮できるタイプだけに、当日の天気は要チェックだ。リフレッシュできた今回は侮れない。馬名の意味は「冠名+宝石名“ピンクダイヤ”」。

アンドラステ

牝5歳

調教師:中内田充正(栗東)

  • 父:オルフェーヴル
  • 母:ヴァリディオル
  • 母の父:Dynaformer
ここに注目!

芝1800メートルで行われた前々走の中京記念で重賞初勝利を達成。他にも2020年関屋記念3着、ターコイズS2着など、重賞戦線で安定した走りを披露している。夏3戦目だった前走の関屋記念は8着だったが、立て直したここで反撃といきたい。

重賞初勝利を挙げた前々走の中京記念は、好位インをロスなく追走し、4コーナーも空いた最内を突き進む。直線入り口で先頭に立つと、次戦で京成杯オータムHを制すカテドラルを封じた。騎乗した川田将雅騎手は「リズム良くいい位置が取れました。どのタイミングで行こうかと思いましたが、内から行くほうがベターだと思いました」と振り返った。2020年エプソムCで重賞初挑戦(4着)。その後の重賞6戦でも安定した走りを見せている。前走の関屋記念(8着)は、夏3戦目でさすがに疲れがあった印象。状態面を立て直したここであらためて期待したい。馬名の意味は「古代ブリタンニアのケルト人が信奉した、戦いと勝利の女神」。

(高木 翔平)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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