今週の注目レース

京都大賞典(GⅡ)

阪神競馬場 2400メートル(芝・外)別定 3歳以上オープン

データ分析

中長距離GⅠの行方を占う前哨戦

京都大賞典は、天皇賞(秋)、ジャパンカップ、有馬記念など秋の中長距離GⅠを目指す馬が集うGⅡ。例年は京都・芝2400メートルで行われているが、今年は京都競馬場整備工事による開催日程の変更により阪神・芝2400メートルで行われる。2011年以降の阪神・芝2400メートルのデータと、過去10年の京都大賞典のデータを参考にしながら、傾向を探っていく。

阪神・芝2400メートルには外枠劣勢の傾向あり

スタンド前の坂下からスタートして、外回りコースをぐるりと1周するのが阪神・芝2400メートルコース。2011年以降の枠番別成績を集計してみると、コースロスの生じやすい外枠(7枠、8枠)の好走率が低く出ており、外枠劣勢の傾向がうかがえる。〔表1〕

〔表1〕阪神・芝2400メートル戦の枠番別成績(2011年から2021年6月)
枠番 成績 勝率 連対率 3着内率
1枠 18-19-17-146 9.0% 18.5% 27.0%
2枠 19-21-15-154 9.1% 19.1% 26.3%
3枠 22-21-18-164 9.8% 19.1% 27.1%
4枠 21-28-21-168 8.8% 20.6% 29.4%
5枠 22-18-20-191 8.8% 15.9% 23.9%
6枠 21-20-25-193 8.1% 15.8% 25.5%
7枠 22-19-28-231 7.3% 13.7% 23.0%
8枠 23-20-24-242 7.4% 13.9% 21.7%

さらに、京都大賞典が行われる開幕週(連続開催を除く1日目・2日目)のデータに限定すると、内枠と外枠の成績の差がより顕著になった。絶好の馬場状態で行われる開幕週は、内枠優勢の傾向が強まるようだ。〔表2〕

〔表2〕阪神開催開幕週(連続開催を除く1日目・2日目)における芝2400メートル戦の枠番別成績(2011年から2021年6月)
枠番 成績 勝率 連対率 3着内率
1枠 2-7-1-10 10.0% 45.0% 50.0%
2枠 3-4-3-12 13.6% 31.8% 45.5%
3枠 2-0-3-17 9.1% 9.1% 22.7%
4枠 4-5-1-15 16.0% 36.0% 40.0%
5枠 3-1-0-24 10.7% 14.3% 14.3%
6枠 3-1-7-19 10.0% 13.3% 36.7%
7枠 1-1-3-24 3.4% 6.9% 17.2%
8枠 1-0-1-29 3.2% 3.2% 6.5%

鋭い脚が使えない馬にはやや厳しい

阪神競馬場の外回りコースは直線が長く、上がり(末脚)勝負になりやすい。競走馬の末脚を比較する際の目安となるのが上がり3ハロンタイム(推定)順位。前走でメンバー中最速の上がり3ハロンタイム(推定)をマークしていた馬の3着内率が40%以上あるのに対し、4位以下だった場合は20%を割り込んでいる。前走で末脚が際立っていた馬を中心に予想を組み立てたい。〔表3〕

〔表3〕阪神・芝2400メートル戦での前走の上がり3ハロンタイム(推定)順位別成績(2011年から2021年6月)
順位 成績 勝率 連対率 3着内率
1位 43-33-39-169 15.1% 26.8% 40.5%
2位 33-30-28-138 14.4% 27.5% 39.7%
3位 17-23-17-128 9.2% 21.6% 30.8%
4位以下 73-79-83-1027 5.8% 12.0% 18.6%
  • 注記:前走が障害のレース、地方のレースだった馬を除く

C.ルメール騎手、福永騎手、M.デムーロ騎手が勝率20%超え

2011年以降に阪神・芝2400メートルで30回以上騎乗しているジョッキーで勝率が20%を超えているのは、C.ルメール騎手、福永祐一騎手、M.デムーロ騎手の3人。いずれも折り合いが巧みで競走馬の末脚を上手に引き出せるジョッキーだ。この3人に加えて、過去10年の京都大賞典で5戦4勝と大活躍している川田将雅騎手や、2016年と2017年に優勝している武豊騎手にも注目したい。〔表4〕

〔表4〕阪神・芝2400メートル戦での主な騎手成績(2011年から2021年6月、騎乗数30以上)
騎手 成績 勝率 連対率 3着内率
C.ルメール 12-7-3-10 37.5% 59.4% 68.8%
福永祐一 18-19-8-35 22.5% 46.3% 56.3%
M.デムーロ 10-12-3-20 22.2% 48.9% 55.6%
川田将雅 13-11-12-43 16.5% 30.4% 45.6%
松山弘平 10-7-4-47 14.7% 25.0% 30.9%
藤岡佑介 5-4-3-26 13.2% 23.7% 31.6%
松若風馬 5-3-5-35 10.4% 16.7% 27.1%
浜中俊 8-11-12-53 9.5% 22.6% 36.9%
秋山真一郎 4-0-4-37 8.9% 8.9% 17.8%
国分恭介 4-4-1-40 8.2% 16.3% 18.4%

前走でGⅠに出走していた馬が圧倒的

過去10年の京都大賞典の前走別成績をまとめてみると、前走でGⅠを使われていた馬が3着内率45.2%と好成績。なかでも宝塚記念からの休養明けで出走する馬の好走例が多く、2020年優勝のグローリーヴェイズ、2018年優勝のサトノダイヤモンド、2016年優勝のキタサンブラックなどが、これに該当している。〔表5〕

〔表5〕前走別成績(過去10年の京都大賞典)
前走 成績 勝率 連対率 3着内率
GⅠ 6-5-8-23 14.3% 26.2% 45.2%
GⅡ 1-2-1-21 4.0% 12.0% 16.0%
GⅢ 2-1-0-25 7.1% 10.7% 10.7%
オープン特別 1-1-0-17 5.3% 10.5% 10.5%
条件クラス 0-1-1-6 0% 12.5% 25.0%
地方のレース 0-0-0-2 0% 0% 0%
海外のレース 0-0-0-2 0% 0% 0%
  • 注記:リステッドはオープン特別に含む
ウインファイブ対象レース
勝ち馬を探せ! FOR THE WIN

GⅠホースがいる場合はかなり有力

2015年以降の京都大賞典のうち、GⅠ馬が出走していた年(2015年、2016年、2018年、2020年)は、いずれもGⅠ馬が優勝している。今年もGⅠ馬が出走するようなら、その中から勝ち馬候補を見つけたい。逆にGⅠ馬の出走がなかった年は6歳以上の馬が優勝しており、2017年は重賞3勝の7歳馬スマートレイアーが勝ち、2019年は重賞1勝の6歳馬ドレッドノータスが大穴をあけている。〔表6〕

(姫園 淀仁)

〔表6〕GⅠ馬の出走の有無と、優勝馬の重賞実績(過去6年の京都大賞典)
年度 GⅠ馬の出走 優勝馬 重賞実績
2015年 あり ラブリーデイ 2015年宝塚記念1着
2016年 あり キタサンブラック 2016年天皇賞(春)1着ほか
2017年 なし スマートレイアー 7歳馬・重賞3勝
2018年 あり サトノダイヤモンド 2016年有馬記念1着ほか
2019年 なし ドレッドノータス 6歳馬・重賞1勝
2020年 あり グローリーヴェイズ 2019年香港ヴァーズ1着ほか

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

ページトップへ戻る
表示モード: