今週の注目レース

毎日王冠(GⅡ)

東京競馬場 1800メートル(芝)別定 3歳以上オープン

出走馬情報

ダノンキングリー

牡5歳

調教師:萩原清(美浦)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:マイグッドネス
  • 母の父:Storm Cat
ここに注目!

前走の安田記念で待望のGⅠ初勝利。若駒時代からGⅠ級と見られていた素質はやはり本物だった。2019年の毎日王冠では圧巻のパフォーマンスを披露して優勝。漆黒の実力馬の始動戦に注目だ。

前走の安田記念は中団でじっくり脚をためて直線勝負へ。外を一気に加速して他馬を抜き去り、馬群の間から驚異的な末脚を繰り出すグランアレグリアと離れた位置での追い比べになったが、最後は意地で差し切ってアタマ差で制した。ここで初コンビを組んだ川田将雅騎手は「道中のリズムも良く、これなら伸びてくれると思いました。優勝の確信は最後までなかったです」と振り返った。2019年日本ダービー(2着)で3番人気、昨春の大阪杯(3着)で1番人気に推された逸材が、GⅠ挑戦7度目での大願成就。前走最下位からのGⅠ制覇という快挙も達成した。ここは秋の路線を見定める重要な始動戦となる。馬名の意味は「冠名+王にふさわしい。王位に君臨することを願って」。

シュネルマイスター

牡3歳

調教師:手塚貴久(美浦)

  • 父:Kingman
  • 母:Serienholde
  • 母の父:Soldier Hollow
ここに注目!

前々走のNHKマイルCを制し、他世代相手の前走の安田記念でも3着に好走。3走前の弥生賞ディープインパクト記念(2着)では2000メートルもクリアしており、今回の1800メートルも守備範囲だろう。3歳馬だけに、夏を越した成長分にも期待したい。

唯一の3歳馬として挑んだ前走の安田記念。同舞台で制したNHKマイルCよりも前めの位置で器用に運び、直線も鋭く加速した。最後は極上の切れ味を見せた上位2頭に屈して3着だったが、他世代の強豪相手でも全くひるむ様子はなかった。騎乗した横山武史騎手は「現状の力は発揮できたと思います。まだ緩さがあるので成長の余地があります」と、さらなる進化に期待した。ヨーロッパのマイル級G1を4勝した父キングマンに、母は独オークス(G1)を制したセリエンホルデというヨーロッパ由来の良血馬。父のスピードに母のスタミナが融合し、1600メートルから2000メートルくらいがベストの印象だ。目標とするマイルチャンピオンシップへ、好スタートを切りたい。馬名の意味は「スピードの名人(独)」。

ヴァンドギャルド

牡5歳

調教師:藤原英昭(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:スキア
  • 母の父:Motivator
ここに注目!

初の海外遠征に挑戦した前走のドバイターフ(G1・UAE。芝1800メートル)で2着に好走。世界の強豪相手に食らいついた。東京・芝1800メートルでは、2019年の3勝クラス・ウェルカムSを勝利。異国での経験を糧に、国内でも強さを証明する。

前走のドバイターフ(G1)は、序盤からラチ沿いの5、6番手をリズム良く追走し、凝縮した馬群の中で消耗することなくじっくりと脚をためた。ようやく馬群がばらけた直線で、前2頭の間隙を突いて鋭い末脚を発揮。それまでGⅠは3戦して6着が最高着順だったが(2018年ホープフルS6着、2020年安田記念10着、2020年マイルチャンピオンシップ6着)、異国の強豪たちを相手に価値ある2着を手にした。ここは約6か月半ぶりの帰国初戦だが、重賞初勝利となった昨年の富士Sが約4か月半ぶりだったことを考えれば、大きな不安はなさそうだ。6戦2勝、3着1回と相性のいい東京コースで連続好走を期待したい。馬名の意味は「長期成熟しておいしくなるワイン(仏)」。

ケイデンスコール

牡5歳

調教師:安田隆行(栗東)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:インダクティ
  • 母の父:ハーツクライ
ここに注目!

古馬になってから初のGⅠ挑戦だった前走の安田記念(10着)こそ崩れたが、今年に入って京都金杯(1着)、中山記念(2着)、読売マイラーズC(1着)とGⅡ、GⅢではオール連対を果たしている。前が残りやすい開幕週の馬場は鍵だが、秘める末脚は確かだ。

秀逸だったのが前々走の読売マイラーズC。ハイペースを中団で流れに乗り、直線は外から一気に伸びた。最後はアルジャンナ(2着)の追い上げを抑えて、2018年の新潟2歳S、今年の京都金杯に続く重賞3勝目を飾った。騎乗した古川吉洋騎手は「馬が強かったです。当初は前へ行って内へ行こうと思ったけど、流れたので構えていました。直線の脚は手応え通り、期待通りでした」と能力を称賛した。5歳を迎えて一気に充実ムード。暑さでパフォーマンスに影響が出るタイプだけに、前走の安田記念(10着)は本来の走りではなかった印象だった。夏場にしっかり休養し、ここはエネルギッシュな姿が期待できそうだ。馬名の意味は「軍隊で訓練時に唱和される行進曲、訓練歌」。

ポタジェ

牡4歳

調教師:友道康夫(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ジンジャーパンチ
  • 母の父:Awesome Again
ここに注目!

半姉が2016年の毎日王冠を制したルージュバック(父マンハッタンカフェ)。良血らしく、本馬もデビュー10戦全てで3着以内という安定感を見せてきた。重賞に挑んだ近2走も勝ち馬との差はわずか。初タイトル奪取は目前だ。

1番人気に推された前走の新潟大賞典は見どころ十分の内容だった。直線では馬場の中央から伸びて横一線の追い比べ。内を鋭く差したサンレイポケット(1着)が後続を突き放すかに見えたが、勝負根性で食らいついた。最後は2着に敗れたものの、クビ差まで追い込んだのは立派の一言。騎乗した西村淳也騎手は「いいところを取れましたし、(2番人気の)ボッケリーニを見ながらうまく運べました。直線もいい感じだっただけに悔しいです」と肩を落とした。2000メートル戦にこだわり、6つの競馬場で9戦して全て3着以内。良血馬らしいセンスの良さで、対応力の高さを見せている。芝1800メートルの経験はメイクデビュー中山の1度だけだが、勝利しており今回の条件にも不安はない。馬名の意味は「家庭菜園(仏)」。

ヴェロックス

牡5歳

調教師:中内田充正(栗東)

  • 父:ジャスタウェイ
  • 母:セルキス
  • 母の父:Monsun
ここに注目!

2019年のクラシック三冠は、皐月賞2着、日本ダービー3着、菊花賞3着。サートゥルナーリア、ダノンキングリーといった同世代の一線級としのぎを削った。結果が出ないレースが続く現状だが、きっかけ一つで復活できる資質を秘めている。

2番人気に支持された前走の小倉記念は、好位3、4番手をリズム良く追走する姿に復活を予感させたが、勝負どころでの行きっぷりが悪く7着に敗れた。騎乗した浜中俊騎手は「1週前の追い切りも返し馬の感じも良かったです。外枠から馬場のいいところをスムーズに運びましたが、3コーナーで急に手応えが悪くなりました。(敗因は)よく分かりません」と説明した。2019年のクラシック戦線のような走りはまだ見られないが、2020年の中日新聞杯(3着)と2021年のエプソムC(4着)から、左回りで直線の長い今回の条件はフィットする可能性がある。秘めるポテンシャルは本物と言えるだけに、ここで復活への光明を見いだしたい。馬名の意味は「素早い(ラテン語)」。

トーラスジェミニ

牡5歳

調教師:小桧山悟(美浦)

  • 父:キングズベスト
  • 母:エリモエトワール
  • 母の父:マンハッタンカフェ
ここに注目!

前々走の七夕賞で待望の重賞初勝利を達成。3走前の安田記念でも小差の5着と、今春以降の充実ぶりが際立つ。前走の札幌記念は、勝ち馬ソダシに早めに来られる苦しい形になって10着に敗れたが、開幕週の絶好の芝でマイペースを刻むことができれば、上位争いに加わってくるだろう。

GⅠ馬が4頭集った前走の札幌記念。そうそうたるメンバーの中でハナを奪い、レースの主導権を握った。しかし、直後でプレッシャーをかけ続けたソダシ(1着)が早めにペースを引き上げると、3コーナー付近でポジションを下げ10着でゴール。騎乗した横山和生騎手は「強い相手に勝ちに行った結果です。このレースが次につながると思います」と前を向いた。全8勝のうち6勝が逃げ切りというスピード自慢。東京開幕週の良好な馬場コンディションで行われる毎日王冠は、過去10年で2015年エイシンヒカリと2018年アエロリットが逃げ切りVを決めている。本馬も先行力を生かして果敢に戦う。馬名の意味は「おうし座とふたご座」。

マイネルファンロン

牡6歳

調教師:手塚貴久(美浦)

  • 父:ステイゴールド
  • 母:マイネテレジア
  • 母の父:ロージズインメイ
ここに注目!

12番人気だった前走の新潟記念で重賞初勝利。前々走の函館記念(14着)からガラリ一変の強烈な追い込みで、見る者を驚かせた。9月に重賞3勝を挙げた手塚貴久厩舎(シュネルマイスターと2頭出し)の勢いにも注目したい。

12番人気で制した前走の新潟記念。ゲートのタイミングが合わず後手を踏んだが、前向きな気性を考えればこれが奏功したのだろう。他馬と離れた位置で自分のリズムを守ることができた。直線はメンバー中最速の上がり3ハロン33秒4(推定)で駆け抜けて差し切り勝ち。管理する手塚貴久調教師は「勝因は騎手(M.デムーロ)ですね。本当に難しい馬だけど、よく脚をためてくれました。向正面で折り合いがついたのが全てです」と、鞍上の手腕を絶賛した。9月の手塚貴久厩舎は本馬の新潟記念を含め、セントライト記念(アサマノイタズラ)、オールカマー(ウインマリリン)で重賞3勝と絶好調。シュネルマイスターと2頭出しになるここも、チャンス十分だ。馬名の意味は「冠名+繁栄(中国語)」。

(高木 翔平)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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