今週の注目レース

サウジアラビアロイヤルカップ(GⅢ)

東京競馬場 1600メートル(芝)馬齢 2歳オープン

出走馬情報

コマンドライン

牡2歳

調教師:国枝栄(美浦)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:コンドコマンド
  • 母の父:Tiz Wonderful
ここに注目!

母コンドコマンドはアメリカのG1ウイナーで、父にリーディングサイヤーのディープインパクトを配した良血馬。全兄アルジャンナは重賞で2着3回と活躍中で、本馬もポテンシャルの高さは相当だ。デビュー2戦目の重賞挑戦だが、主役の座は譲れない。

断然の1番人気に支持された6月5日のメイクデビュー東京(芝1600メートル)は、好スタートから4番手に控えて道中は折り合いに専念。直線に入ってから馬群の外へ持ち出すと、豪快に突き抜けて3馬身差で快勝した。騎乗したC.ルメール騎手は「まだこれからの馬だと思います。跳びが大きくて反応が遅く、初めてで息ももう一つだったけど、最後はよく伸びてくれたし、レースが終わっても疲れていませんでした」と辛口のコメントだったが、素質の高さには太鼓判を押している。夏場の休養で成長を促し、帰厩後は熱心な乗り込みを消化。一段とパワーアップしており、重賞挑戦の今回は今後の活躍を占う意味で重要な一戦になりそうだ。

ステルナティーア

牝2歳

調教師:岩戸孝樹(美浦)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:ラルケット
  • 母の父:ファルブラヴ
ここに注目!

2018年のマイルチャンピオンシップを制したステルヴィオの全妹。デビュー戦の馬体重が446キログラムと、牝馬らしく兄より馬体はコンパクトだが、勝るとも劣らない素質を秘めており、将来性は相当に高そうだ。母系特有の気難しさを内包しているが、先々まで目が離せない。

1番人気に推された8月8日のメイクデビュー新潟(芝1600メートル)は、好スタートからスッと控えて中団を追走。4コーナーで大外へ出し、直線半ばで鞍上が手綱を持ったまま先頭に並びかけると、最後は弾けるように突き抜けて3馬身差で完勝した。騎乗した福永祐一騎手も「非常にレベルの高い馬です。勝つための準備もしっかりされていましたし、いいレースができました。難しいところのある血統ですが、そういう面も見せず、初戦とすれば満点の内容でした。かなりの将来性を感じます」と絶賛しており、潜在能力の高さは一級品だ。2か月ほど間隔は空いたが、追い切りの負荷を強めて状態面の上積みは十分。サウジアラビアロイヤルCは2着(2017年)だった全兄ステルヴィオの活躍に続きたい。

スタニングローズ

牝2歳

調教師:高野友和(栗東)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:ローザブランカ
  • 母の父:クロフネ
ここに注目!

4代母ローザネイにさかのぼる通称“バラ一族”の出身で、同牝系からローズキングダム(ジャパンカップ優勝など)をはじめ多くの活躍馬が誕生している。本馬は前走の新潟2歳Sで5着に健闘しており、ここまで培った経験を生かして重賞タイトル獲得を狙う。

6月6日のメイクデビュー中京(芝1400メートル)は、出負け気味のスタートだったが、直線でしぶとく脚を伸ばして0秒2差の2着。前々走の未勝利(阪神・芝1600メートル)は、互角のスタートを決めて好位集団で折り合いに専念。直線は逃げ馬の内を突いて先頭に躍り出ると、最後は後続を2馬身1/2突き放し、1分35秒2の好タイムで快勝した。前走の新潟2歳Sは、スタート直後につまずき、腹をくくって後方待機策。スローペースで上位馬とは位置取りの差も出た形だが、直線は大外から懸命に差を詰めて勝ち馬から0秒5差の5着まで追い上げた。今回のメンバーでは、実戦経験の面で一歩リードしており、主役候補の1頭に挙げられる。

ウナギノボリ

牡2歳

調教師:音無秀孝(栗東)

  • 父:ドレフォン
  • 母:ノンキ
  • 母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!

父ドレフォンは今年度期待の新種牡馬で、すでに重賞ウイナー(ジオグリフ、札幌2歳S)を送り出すなど、JRAで延べ12勝を挙げている(10月3日終了時点)。母ノンキはサンアディユ(重賞3勝)の半妹で、母系も筋が通っており、重賞でも素質は見劣りしない。

9月11日のメイクデビュー中京(芝1400メートル)は、スタートで後手を踏み、後方のインを追走。道中で鞍上の手が動いて行きっぷりは良くなかったが、3コーナー過ぎからポジションを押し上げると、直線で鮮やかに抜け出して快勝した。騎乗した和田竜二騎手も「ゲートを出ていかず、前半は追走に苦労しましたが、3、4コーナーから急に動き出して、そこからはどこを割ろうかという感じでした。つかみ切れない感じはあるけれど、能力は高いと思います」と評価した。ブリンカーを着用しているように気性の難しさはあるが、デビュー前に栗東坂路で4ハロン51秒4の好タイムを出して能力の高さは証明済み。初戦のレースぶりから、200メートルの距離延長、コース替わりもプラスに働きそうだ。

ロードリライアブル

牡2歳

調教師:清水久詞(栗東)

  • 父:ハービンジャー
  • 母:エンジェリックレイ
  • 母の父:ダイワメジャー
ここに注目!

デビュー2戦目の未勝利(新潟・芝2000メートル)で初勝利を挙げたが、兄2頭がJRAで挙げた勝利はいずれも1400メートル以下で、母系はスピードタイプ。1600メートルへの距離短縮はプラス材料と言え、重賞のメンバーに入ってもポテンシャルは引けを取らない。

7月18日のメイクデビュー小倉(芝2000メートル)は、押し出されるようにハナを奪ってマイペースで逃げ、直線もしぶとく粘って2着に好走。前々走の未勝利は、デビュー戦とは違い、脚をためて後方に待機する競馬だったが、道中でピタリと折り合い、4コーナーでスムーズに外へ出すと、鮮やかに突き抜けて2馬身1/2差で快勝した。前走のオープン特別・野路菊S(中京・芝2000メートル、8着)は、逃げの手に出てシンガリ負けを喫したが、2歳コースレコード決着だったことを踏まえれば、悲観する内容ではないはずだ。レースを経験するごとに母系のスピード色が出てきた印象もあり、400メートルの距離短縮でこれまで以上のパフォーマンスが期待できそうだ。

ガトーフレーズ

牝2歳

調教師:清水英克(美浦)

  • 父:ジャスタウェイ
  • 母:マイネサヴァラン
  • 母の父:マンハッタンカフェ
ここに注目!

母マイネサヴァランは現役時代に1200メートルで4勝を挙げた馬で、叔母には函館2歳Sを制したリンゴアメがいる。本馬は母系から卓越したスピードを受け継いでいる一方、前走の1勝クラス・アスター賞(中山・芝1600メートル)で5着に入って、距離にもメドを立てている。

8月14日のメイクデビュー新潟(芝1400メートル)は、軽く促しながら中団を追走。4コーナーでは鞍上の手が盛んに動いていたが、ラスト300メートル付近で外へ出すと、内外にフラつきながらも差し切って初陣を飾った。前走の1勝クラス・アスター賞は、スタートで後手を踏んで後方待機策。スローペースの不向きな展開で上位2頭に離されたものの、直線は外からしぶとく脚を伸ばし、3着フェスティヴボスに0秒1差まで迫った5着ならレース内容は悪くない。中3週のローテーションでも馬体減りはなく、落ち着きもあって調整過程は順調。堅実な末脚が持ち味で、前が止まる厳しい展開になれば、上位争いに食い込む余地もありそうだ。

ケッツァー

牡2歳

調教師:高橋祥泰(美浦)

  • 父:フェノーメノ
  • 母:フェリシア
  • 母の父:グラスワンダー
ここに注目!

母フェリシアは2歳12月のフェアリーS(中山)を制すなど、1200メートルで活躍したが、父が天皇賞(春)を連覇したフェノーメノなら、マイルへの距離延長も問題ないだろう。重賞初挑戦で、今後につながる競馬を期待したい。

7月11日のメイクデビュー福島(芝1200メートル)は発馬で後手を踏んだが、二の脚で挽回して中団を追走。3コーナー過ぎから内を通って徐々に押し上げ、直線は狭いスペースを割ってくると、ゴール寸前で前をきっちり捕らえて勝利した。稍重馬場で走破時計の1分12秒5は目立たないが、騎乗した柴田大知騎手は「スタートが良くなかったですし、戸惑いながら走っていました。最後もブレーキをかけるような感じで、まだ粗削りですが、能力が高いので今後が楽しみです」と高評価を与えた。前走のオープン特別・クローバー賞(札幌・芝1500メートル)は7着だったが、スタートで出遅れ、道中は気性面の若さも見せていた。まだ能力を出し切っていない印象があり、今回は試金石の一戦になりそうだ。

(京増 真臣)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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