今週の注目レース

スプリンターズステークス(GⅠ)

中山競馬場 1200メートル(芝・外)定量 3歳以上オープン

出走馬情報

ダノンスマッシュ

牡6歳

調教師:安田隆行(栗東)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:スピニングワイルドキャット
  • 母の父:Hard Spun
ここに注目!

地元・香港勢の層が厚く、日本馬が苦戦していた香港スプリント(G1。芝1200メートル)で父ロードカナロアとの父仔制覇を飾り、今春の高松宮記念も優勝。今回は約5か月ぶりの実戦だが、休み明けは苦にせず、主役の座は譲れない。

約3か月半の休み明けとなった高松宮記念は、脚をためて中団やや後方を追走。スピード、瞬発力のそがれる重馬場だったが、手応え良く直線を向くと、レシステンシア(2着)と併せるように脚を伸ばして鮮やかに抜け出し、初のJRAGⅠタイトルを獲得した。3度目の香港遠征となった前走のチェアマンズスプリントプライズ(G1・香港。芝1200メートル)は直線で伸びを欠いて6着。騎乗したJ.モレイラ騎手は「残り600メートルで手応えが無くなってしまいました。残念な結果でした」と肩を落とすが、香港勢のレベルの高さを踏まえれば、悲観する内容ではないだろう。ここは約5か月半の休み明けになるが、休み明けは全く苦にしないタイプ。久々でも本領発揮が期待できそうだ。

レシステンシア

牝4歳

調教師:松下武士(栗東)

  • 父:ダイワメジャー
  • 母:マラコスタムブラダ
  • 母の父:Lizard Island
ここに注目!

2019年の阪神ジュベナイルフィリーズを2歳コースレコード(1分32秒7)で制して、同年度のJRA賞最優秀2歳牝馬を受賞。1400メートル以下ではオール連対を果たしており、高いスプリント適性は証明済みだ。高松宮記念(2着)の雪辱を果たして世代交代を狙う。

4歳初戦の阪急杯を1分19秒2のコースレコードで逃げ切ると、1番人気に支持された高松宮記念は、脚をためて中団馬群の外を追走。直線の追い比べでダノンスマッシュに競り負けたものの、しぶとく脚を伸ばしてクビ差の2着に好走した。前々走のヴィクトリアマイルは勝ったグランアレグリアが別格の強さだったが、2着馬と0秒2差の6着なら、レース内容は悪くない。約4か月の休養を挟み、前走のセントウルSは、好スタートからハナを譲って少し離れた2番手を追走。ラスト300メートル付近で先頭に躍り出ると、最後はピクシーナイトの猛追をクビ差しのいで重賞4勝目をマークした。展開に左右されない自在性があり、父譲りのスピードを武器に、スプリント界の新女王へ名乗りを上げる。

モズスーパーフレア

牝6歳

調教師:音無秀孝(栗東)

  • 父:Speightstown
  • 母:Christies Treasure
  • 母の父:Belong to Me
ここに注目!

昨年の高松宮記念で念願のGⅠタイトルを獲得。スプリンターズSは3年続けて北九州記念からの臨戦で、今年も調整過程はすこぶる順調。昨年の本レースはビアンフェ(16着)とハイペースで競り合って10着に敗れたが、展開の鍵を握る本馬の動向から目が離せない。

今年は昨年同様にシルクロードSから始動。馬場状態を考えると速いペースで逃げた結果、直線で失速して17着に敗れた。続く高松宮記念は、重馬場でスピードのそがれる馬場でもポンと好スタートを決めてハナを奪取。最後は後続勢の追い上げを許したが、直線半ばで先行勢を振り切って見せ場十分の5着に入った。約5か月の休み明けだった前走の北九州記念も稍重の馬場で、加えて56.5キログラムのハンデを背負っていたが、抜群のダッシュ力で先手を奪ってハイペースの逃げ。3コーナー過ぎから後続を引き離して逃げ込みを図ったものの、ゴール寸前で脚色が鈍って3着に敗れた。今年は勝ち星から遠ざかっているが、6歳馬でも年齢的な衰えはなく、2つ目のビッグタイトル獲得を狙う。

ピクシーナイト

牡3歳

調教師:音無秀孝(栗東)

  • 父:モーリス
  • 母:ピクシーホロウ
  • 母の父:キングヘイロー
ここに注目!

今年1月のシンザン記念で重賞制覇を達成。NHKマイルC(12着)後はスプリント路線に矛先を向けて、CBC賞2着、セントウルS2着とスピード能力の高さを証明している。3歳馬の成長力を加味すれば、ビッグタイトル奪取も期待できそうだ。

3歳初戦のシンザン記念は、好スタートを決めて先手を奪うと、直線は後続を寄せつけずに鮮やかな逃げ切り勝ち。続くアーリントンCはスピードのそがれる重馬場で4着、NHKマイルCも厳しい展開で12着に敗れた。1200メートルに路線変更した前々走のCBC賞は、4コーナー6番手から直線で一完歩ごとに差を詰めてJRAレコード決着の2着に好走。前走のセントウルSは、中団追走からゴール前で目立つ伸び脚を発揮して、レシステンシアとクビ差の2着に惜敗。勝ち馬とはコース取りの差も出た印象で、騎乗した福永祐一騎手も「これからすごい馬になってくると思います」と、ポテンシャルの高さを絶賛している。今回はGⅠでさらにメンバーは強くなるが、遜色のない競馬ができそうだ。

ジャンダルム

牡6歳

調教師:池江泰寿(栗東)

  • 父:Kitten's Joy
  • 母:Believe
  • 母の父:Sunday Silence
ここに注目!

母ビリーヴは2002年スプリンターズS、2003年高松宮記念を制した一流スプリンター。本馬は2017年のデイリー杯2歳Sで重賞ウイナーの仲間入りを果たして早い時期から頭角を現したが、母の産駒は晩成型が多く、雌伏の時を経て母仔同一GⅠ制覇に挑む。

今年4月の春雷S(リステッド。中山・芝1200メートル)は、直線で馬場の外から弾けるように突き抜け、2馬身1/2差で快勝。前々走の北九州記念は7着だったが、騎乗した福永祐一騎手がレース後に「ゲートの中で暴れて、トモを落とした状態での駐立になってしまいました。うまくスタートを切れませんでした」と敗因を挙げていた。前走のセントウルSもスタートで後手を踏んだものの、レースの上がり3ハロンタイムを1秒7も上回る同32秒6(推定)の末脚で追い上げて4着に入り、あらためて能力の高さを示した。2戦連続で出遅れており、今回も発馬は鍵になるが、本来のパフォーマンスを発揮することができれば、GⅠタイトルに手が届いても不思議はない。

ビアンフェ

せん4歳

調教師:中竹和也(栗東)

  • 父:キズナ
  • 母:ルシュクル
  • 母の父:サクラバクシンオー
ここに注目!

昨年のスプリンターズS(16着)は枠入り不良で発走調教再審査になったが、その後に去勢した効果も大きく、前走の函館スプリントSで重賞3勝目をマーク。セントウルSを見送って約3か月半ぶりの実戦となり、当日の仕上がりはポイントになりそうだ。

約5か月の休み明けとなった前々走のオーシャンSは、二の脚の速さで先手を奪い、マイペースの逃げ。ラスト200メートル付近でかわされた後もしぶとく粘って3着に好走した。前走の函館スプリントSも、抜群のダッシュ力で同型を制して先手を主張。ハイペースの逃げになったが、直線はしぶとい二枚腰を発揮して後続の追い上げをクビ差振り切り、コースレコードに0秒1差となる1分07秒6の好タイムで見事に優勝した。予定していたセントウルSは馬房で寝違えたため見送り、直行のローテーションになったが、調教では好調時と遜色のない動きを披露。同型馬との兼ね合いは鍵でも、4歳秋を迎えて一段とパワーアップしており、侮れない存在だ。

ファストフォース

牡5歳

調教師:西村真幸(栗東)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:ラッシュライフ
  • 母の父:サクラバクシンオー
ここに注目!

前々走のCBC賞から着用したブリンカーの効果も大きく、格上挑戦となった同レースで重賞初制覇を飾り、前走の北九州記念では2着に入って、サマースプリントシリーズのチャンピオンに輝いている。目下の勢いに乗ってビッグタイトル獲得を目指す。

8か月余りの休養で立て直した前々走のCBC賞は、気合をつけて先手を主張。ハイペースだったが、52キログラムの軽ハンデも生かして直線で先行勢を振り切ると、最後はピクシーナイトの追い上げを1/2馬身退け、1分06秒0のJRAレコードで優勝した。前走の北九州記念は、3キログラムの斤量増(ハンデ55キログラム)に加え、稍重のタフな馬場状態だったが、好位追走から直線もしぶとく脚を伸ばして2着に入り、今夏の充実ぶりをアピールした。父ロードカナロア、母の父サクラバクシンオーはともにJRA賞最優秀短距離馬で、本馬もスピード能力は相当。JRAで勝ち上がれず、地方競馬を経て戻ってきた晩成型で、まだ伸びしろを残しており、初のGⅠ挑戦でも軽視はできない。

クリノガウディー

牡5歳

調教師:藤沢則雄(栗東)

  • 父:スクリーンヒーロー
  • 母:クリノビリオネア
  • 母の父:ディアブロ
ここに注目!

昨年の高松宮記念は直線の走行妨害で4着降着になったが、1位入線を果たして能力の高さは証明済み。一時は成績が伸び悩んでいたが、今春にオープン特別・鞍馬S(中京・芝1200メートル)、安土城S(リステッド。中京・芝1400メートル)を連勝して復活を遂げている。

3走前のオープン特別・鞍馬Sは、脚をためて中団の6番手を追走。ラスト200メートルで並ぶ間もなく先頭を捕らえると、後続の追い上げを振り切り、2歳時のデビュー戦以来となる2勝目をマークした。続く安土城S(リステッド)は、好スタートを決めて、スッと控えて好位で折り合いに専念。4コーナーでスムーズに外へ出すと、直線は鮮やかに抜け出して1分19秒2のコースレコードで連勝を飾った。約3か月半の休み明けとなった前走のセントウルSは、好位のインを進み、直線もしぶとく脚を伸ばして勝ち馬から0秒2差の3着に好走した。2020年高松宮記念で1位入線(4着降着)した“幻のGⅠ馬”が、念願のビッグタイトル獲得に意欲を燃やす。

(京増 真臣)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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