今週の注目レース

朝日杯セントライト記念(GⅡ)

中山競馬場 2200メートル(芝・外)馬齢 3歳オープン

出走馬情報

ソーヴァリアント

牡3歳

調教師:大竹正博(美浦)

  • 父:オルフェーヴル
  • 母:ソーマジック
  • 母の父:シンボリクリスエス
ここに注目!

3月の弥生賞ディープインパクト記念で4着に入り、素質の片りんを示した。今夏は1勝クラス・利尻特別、2勝クラス・藻岩山特別(ともに札幌・芝2000メートル)で2連勝を飾って本格化ムード。血統背景も優秀で、今回のみならず、先々まで目が離せない存在だ。

重賞初挑戦の弥生賞ディープインパクト記念は、メンバー中最速タイの推定上がり3ハロンタイムをマークして勝ち馬から0秒5差の4着に健闘。約3か月半の休み明けとなった前々走の1勝クラス・利尻特別は、直線で軽く促した程度で後続を突き放して6馬身差で快勝した。前走の2勝クラス・藻岩山特別は2番手から4コーナーで先頭に立ち、直線はムチを入れられることなく3馬身1/2差をつけて2連勝。馬場差はあるが、同開催の3勝クラスの勝ちタイムを0秒9上回る、2分00秒5の走破時計も優秀だった。母ソーマジックは桜花賞3着馬で、半姉には愛知杯勝ちのマジックキャッスル(父ディープインパクト)がいる良血馬。相手強化の一戦でも、主役候補の1頭に挙げられる。

タイトルホルダー

牡3歳

調教師:栗田徹(美浦)

  • 父:ドゥラメンテ
  • 母:メーヴェ
  • 母の父:Motivator
ここに注目!

父は今年8月に死亡した二冠馬ドゥラメンテ。本馬は弥生賞ディープインパクト記念で父の産駒初となる重賞勝ちを飾り、続く皐月賞では2着に好走した世代トップクラスの実力馬だ。父仔クラシック制覇に向けて、前哨戦のここは負けられない。

3歳初戦となった弥生賞ディープインパクト記念は、好スタートを決め、すんなりと先手を主張。マイペースに持ち込めたとはいえ、直線でもスピードは衰えず、次走でNHKマイルCを制すシュネルマイスター(2着)を退けて鮮やかな逃げ切り勝ちを決めた。前々走の皐月賞は、稍重のタフな馬場に加え道中は息の入らない流れだったが、2番手追走から直線でエフフォーリア(1着)にかわされた後もしぶとく粘って2着争いを制した。前走の日本ダービーは、先行策から直線の瞬発力勝負で後れを取ったものの、じわじわと脚を伸ばして勝ち馬に0秒6差の6着なら、レース内容は悪くなかった。夏場は休養で英気を養い、8月中旬から時計を出し始めて順調な乗り込みを消化。仕上げに抜かりはない。

ヴィクティファルス

牡3歳

調教師:池添学(栗東)

  • 父:ハーツクライ
  • 母:ヴィルジニア
  • 母の父:Galileo
ここに注目!

デビュー2戦目の共同通信杯では、シャフリヤール(3着)を退けて2着に入り、続くスプリングSで重賞制覇を達成。春のクラシックは皐月賞9着、日本ダービー14着と距離延長で着順を下げており、今回はあらためて距離適性を測る意味でも重要な一戦になりそうだ。

今年2月の共同通信杯は、スタートで後手を踏んだものの、二の脚で挽回して中団を追走。直線の瞬発力勝負でエフフォーリア(1着)には離されたが、しぶとく脚を伸ばして2着に好走した。続くスプリングSは、4コーナーで大外へ持ち出すと、重馬場をものともせず一完歩ごとに差を詰め、ゴール寸前でアサマノイタズラ(2着)を捕らえて重賞タイトルを獲得。皐月賞と日本ダービーは結果が出なかったが、騎乗した池添謙一騎手は「これからの成長に期待したいです」と前向きに話していた。8日の1週前追い切りでは、栗東CWコースで自己ベストタイムをマーク。一段とパワーアップした印象があり、これまで以上のパフォーマンスを発揮できそうだ。

オーソクレース

牡3歳

調教師:久保田貴士(美浦)

  • 父:エピファネイア
  • 母:マリアライト
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

デビュー2戦目のアイビーS(リステッド。東京・芝1800メートル、1着)でラーゴム(のちにきさらぎ賞を優勝)を退け、前走のホープフルSでは2着に入ってクラシック候補に挙げられた素質馬。骨折で春を棒に振り、約9か月ぶりの実戦で仕上がりがポイントになりそうだ。

前々走のアイビーS(リステッド)は、スタートで後手を踏み後方待機策。直線は狭いスペースから抜け出し、最後はラーゴム(2着)の追撃を抑えて無傷の2連勝を飾った。前走のホープフルSはスタートを決め、最内枠を生かして先行集団のインを追走。4コーナーで他馬が外へ逃避し、直線入り口でブレーキをかけるシーンはあったが、そこから盛り返すようにしぶとく脚を伸ばして2着に好走した。牡馬相手の宝塚記念を制した名牝マリアライトに、無敗の三冠牝馬デアリングタクトを出したエピファネイアを配した血統背景は一級品。骨折で約9か月の休み明けになるが、帰厩後は熱心な乗り込みを消化。ひと追いごとに動きも良化しており、力の出せる態勢は整っていそうだ。

グラティアス

牡3歳

調教師:加藤征弘(美浦)

  • 父:ハーツクライ
  • 母:マラコスタムブラダ
  • 母の父:Lizard Island
ここに注目!

デビュー2戦目の京成杯で重賞タイトルを獲得。半姉は阪神ジュベナイルフィリーズを制したレシステンシア(父ダイワメジャー)で、父ハーツクライからは優れた成長力を受け継いでいる。春のクラシックで強敵にもまれた経験を糧に、さらなる飛躍を期待したい。

1番人気に支持された3走前の京成杯は、スローペースのなか、4コーナーで開いた内ラチ沿いをスパッと抜け出して2馬身1/2差の快勝。前々走の皐月賞(6着)は、4コーナーで内から他馬に寄られるシーンがありながらも、直線はジワジワと脚を伸ばして2着タイトルホルダーと0秒2差で走っており、レース内容は悪くなかった。前走の日本ダービーは、2コーナー過ぎから2番手に上がる積極策を取ると、他馬も動いてラスト1000メートルから一気にペースアップ。後続のプレッシャーを受ける厳しい展開ながら、上位争いに加わっての8着は見せ場十分だった。今回はそれ以来の実戦になるが、美浦南Wコースの1週前追い切りで自己ベストタイムをマークしたように、ひと夏を越えて着実な成長を遂げている。

ルペルカーリア

牡3歳

調教師:友道康夫(栗東)

  • 父:モーリス
  • 母:シーザリオ
  • 母の父:スペシャルウィーク
ここに注目!

父モーリスは2015年度のJRA賞年度代表馬で、母はオークス馬シーザリオ。半兄にはエピファネイア(父シンボリクリスエス)、リオンディーズ(父キングカメハメハ)、サートゥルナーリア(父ロードカナロア)などがいる良血馬。秋の飛躍に向け、今回は結果が求められる一戦だ。

デビュー2戦目の未勝利(中京・芝2000メートル)を3馬身差で快勝し、続く毎日杯では、スッと前に取りついて2番手を追走。ハイペースで前に行った組には厳しい流れだったが、直線もしぶとく食い下がり、コースレコード決着(1着シャフリヤール、1分43秒9)から0秒5差の4着に入った。1番人気に支持された前走の京都新聞杯は、スタート後に内の馬と接触するシーンがあり、1コーナー手前で一気に先頭へ。その後も厳しい流れの逃げになったが、直線では1度後続を引き離した。最後は勝ったレッドジェネシスの決め手に屈したものの、0秒1差の2着に踏みとどまり“負けてなお強し”を印象づけた。ひと夏を越して心身ともに成長がうかがえるなかで、注目の秋初戦を迎える。

タイムトゥヘヴン

牡3歳

調教師:戸田博文(美浦)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:キストゥヘヴン
  • 母の父:アドマイヤベガ
ここに注目!

中山コースで初勝利を挙げ、京成杯とニュージーランドTでは2着に好走したように、この舞台への適性は高い。桜花賞馬キストゥヘヴンに2013年度のJRA賞年度代表馬ロードカナロアを配した血統背景は一級品。夏場の休養を経て、もうひと皮むけても不思議はない。

デビュー3戦目の未勝利(中山・芝2000メートル)を勝ち上がり、今年初戦の京成杯では押し出されるようにハナに立つと、直線は懸命に粘って2着に好走。続く弥生賞ディープインパクト記念は6着に敗れたが、チークピーシーズ着用で臨んだニュージーランドTでは、道中で馬群が固まり外を回るロスがありながらも、最後までしぶとく脚を伸ばして2着に入り、あらためて能力の高さを示した。前々走のNHKマイルCは、直線でソングライン(2着)と接触するシーンもあって6着。前走の日本ダービーは13着だったが、好メンバーがそろっていたことを踏まえれば、悲観する内容ではないだろう。気性面の難しさはあるが、休養で心身ともにリフレッシュ。レース運びの巧さを生かして上位進出を狙う。

レッドヴェロシティ

牡3歳

調教師:岩戸孝樹(美浦)

  • 父:ワールドエース
  • 母:トップモーション
  • 母の父:シンボリクリスエス
ここに注目!

父ワールドエースは脚部不安もあってGⅠタイトルに手が届かなかったが、2014年の読売マイラーズCをコースレコード(当時)で優勝しており、ポテンシャルの高さは折り紙つき。父の優秀さをあらためて証明するためにも、本馬が産駒初となるJRA重賞タイトル獲得を狙う。

2月の1勝クラス・水仙賞(中山・芝2200メートル)は、好スタートを決めて2番手を進み、ラスト200メートルで逃げたアールバロン(3着)を競り落とすと、マカオンドール(2着)の追い上げを楽に振り切って勝利した。続く青葉賞は、脚をためて中団を追走。向正面半ばから外に出してジワッと押し上げ、直線は長くいい脚を使ってハナ+クビ差の3着に好走した。2か月余りの休養を挟み、前走の2勝クラス・駒ケ岳特別(函館・芝2600メートル)は、2周目の3コーナーで先頭に立つ積極策。ゴール寸前でアラタ(1着、現オープン馬)の決め手に屈したものの、しぶとく粘って2着に入った。ここは夏場を1度使った上積みが見込めるだけに、条件クラスからの重賞挑戦でも期待できそうだ。

(京増 真臣)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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