今週の注目レース

産経賞セントウルステークス(GⅡ)

中京競馬場 1200メートル(芝)別定 3歳以上オープン

出走馬情報

レシステンシア

牝4歳

調教師:松下武士(栗東)

  • 父:ダイワメジャー
  • 母:マラコスタムブラダ
  • 母の父:Lizard Island
ここに注目!

骨折での休養だった昨年と違い、今年はリフレッシュの意味合いでの夏期休養。8月上旬には帰厩し、好時計を連発している調整過程を見れば、休み明けからエンジン全開を期待していいだろう。中京コースも2度目。全く問題はないはずだ。

今年初戦の阪急杯をコースレコード勝ちし、高松宮記念では勝ったダノンスマッシュにクビ差の2着。一方、前走のヴィクトリアマイルでは、絶好の位置でレースを進めながら、直線の伸びを欠いて6着に敗れた。能力を出し切れる状態で臨め、レース運びに課題もなかった春3戦が示すのは、4歳を迎えた本馬の適性がGⅠを勝ったマイルからスプリントへ移行していること。1200メートルでの勝ち星はないが、この距離こそが現在のベストと考えていいだろう。重賞3勝のうちの2勝がコースレコードという快速馬。重馬場でも結果を出してはいるが、持ち味のスピードを生かすのであれば、良馬場がベストだろう。開幕週の1戦なら、3度目のレコード勝ちも期待できるはずだ。

ピクシーナイト

牡3歳

調教師:音無秀孝(栗東)

  • 父:モーリス
  • 母:ピクシーホロウ
  • 母の父:キングヘイロー
ここに注目!

自慢のスピードとパワーが生きる中京は、デビュー戦とシンザン記念で2勝をマークする得意コース。さらに言えば、本馬は中京でしか勝ったことがない。コース替わりは間違いなくプラス。速くて強い馬がいるほうが、競馬もしやすいだろう。

年明けのシンザン記念でマイル重賞を勝っているものの、当時から距離の壁を指摘する声は少なくなかった。初めてのスプリント戦となった前走のCBC賞は、逃げたファストフォースを捕まえられず、2着という結果だったが、JRAレコードが計時された当時の芝は、内枠で前に行った馬が残りやすいコンディション。外枠(7枠11番)スタートからポジションを1度下げ、差す形になったことを考慮すれば、悲観するどころか、高いスプリント適性を示した1戦だったと言えるはずだ。今回は、スプリンターズS出走のために収得賞金加算が欲しいレース。本番へ詰まった日程を覚悟で出走を決めた理由はここにある。勝負度合いの強い1戦で、どのようなパフォーマンスをするのか、注目したい。

ラウダシオン

牡4歳

調教師:斉藤崇史(栗東)

  • 父:リアルインパクト
  • 母:アンティフォナ
  • 母の父:Songandaprayer
ここに注目!

過去5勝のうち3勝を左回りでマークしているサウスポー。中京での勝利はないが、3歳春のファルコンSで2着に入ったように、苦手意識のないコースと言えるだろう。2か月以上の休み明けは〔0・1・2・1〕と安定した成績を残しており、大型馬でも久々は苦にしない。

昨年はNHKマイルCを勝ち、今年の春には京王杯スプリングCを勝利。実績的には今回のメンバーでも上位のものがある。今回と同じ舞台の高松宮記念では、重馬場を苦にしたためか14着と大敗を喫したが、勝ち馬とのタイム差は0秒9と、そこまで負けたわけでもなかった。1200メートルの距離は4戦して〔1・0・2・1〕。2度の3着がどちらも重賞だったことを考えれば、この距離が短いということはないだろう。NHKマイルC、京王杯スプリングCを勝った時のように、好位から流れに乗る形の競馬ができれば、前走の安田記念14着からの巻き返しも可能なはず。そのパフォーマンスに注目したい。

カレンモエ

牝5歳

調教師:安田隆行(栗東)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:カレンチャン
  • 母の父:クロフネ
ここに注目!

晩成血統ということもあり、レース間隔を適度に空けながら大事に使われてきた。これまでの成績から休み明けは苦にせず、太めが残ることもない。中間は北海道から栗東トレーニング・センターに移動して調整されているが、夏負けの心配はなさそうだ。

日本と香港を股にかけた活躍をし、種牡馬としても大成功しているロードカナロアを父に持ち、母は父と同時期にスプリントGⅠ2勝を挙げた活躍馬カレンチャン。どちらも安田隆行厩舎の管理馬であり、本馬は同厩舎にとって夢の配合とも言うべき存在だ。もちろん、本馬が目指しているのは父と母が果たしたスプリントGⅠ制覇だろうが、まずは獲得できていない重賞タイトルを手に入れたいところ。とはいえ、昨年の京阪杯、前々走のオーシャンS、前走の函館スプリントSと3戦連続で2着。その着差は順にクビ、ハナ、クビとわずかで、重賞勝ち馬となるのも時間の問題だろう。スプリンターズSの前哨戦で結果を出し、胸を張って本番に向かいたいところだ。

クリノガウディー

牡5歳

調教師:藤沢則雄(栗東)

  • 父:スクリーンヒーロー
  • 母:クリノビリオネア
  • 母の父:ディアブロ
ここに注目!

1位入線も4着に降着となった昨年の高松宮記念、連勝を決めた近2走はいずれも今回と同じ中京競馬場だった。このコースこそがベストであることは間違いないだろう。抜け出すと内にモタれる面は残っているが、それも許容範囲に収まりつつある。

1位入線した昨年の高松宮記念(4着降着)で、GⅠ優勝レベルの能力を示していた馬。一方で勝ち運がなく、“最強の1勝馬”という呼ばれ方もした。そんな本馬の転機となった1戦が、岩田康誠騎手との初コンビで出走した前々走のオープン特別・鞍馬S(中京・芝1200メートル)。それまでよりもポジションを下げ、脚をためる形の競馬をしたことで、高松宮記念で見せたような末脚の切れを発揮し、デビュー戦の勝利から約2年7か月ぶりの2勝目を挙げた。前走の安土城S(リステッド。中京・芝1400メートル)では、トップハンデを背負いながら1分19秒2のコースレコードで3勝目をマーク。その勢いは今回の出走馬でも1番かもしれない。重賞初制覇を決め、次のステップに進みたいところだろう。

ジャンダルム

牡6歳

調教師:池江泰寿(栗東)

  • 父:Kitten's Joy
  • 母:Believe
  • 母の父:Sunday Silence
ここに注目!

スタートの出遅れを挽回できず、ギアがトップに入って間もなくゴールといった前走の北九州記念(7着)の内容から、直線が短い小回りコースよりも、ある程度の直線距離があるコースのほうが合いそうだ。血統的には晩成タイプ。コース替わりで見直してみたい。

今年4月の春雷S(リステッド。中山)で、芝1200メートル戦に初参戦。未知の要素もあった1戦だが、ファンは本馬を1番人気に支持していた。3着だった阪急杯の内容が良かったこともあるが、スプリントGⅠを2勝した母ビリーヴの血の可能性に期待した部分も大きかったのだろう。トップハンデを背負いながら2着馬に2馬身1/2差で完勝した春雷Sの内容は、スプリンターとしての資質の高さを随所に感じさせるものであり、ゆえに前走の北九州記念でも1番人気の支持。この1戦は7着に敗れたものの、スタートの出遅れが大きく、この着順でもゴール前の脚は目を引いた。GⅡへと舞台がランクアップしても引けを取ることはないはずだ。巻き返しに期待したい。

シゲルピンクルビー

牝3歳

調教師:渡辺薫彦(栗東)

  • 父:モーリス
  • 母:ムーンライトベイ
  • 母の父:High Chaparral
ここに注目!

札幌から小倉へと舞台を移した前走だが、462キログラムの馬体重に変動なし。桜花賞から3戦連続で同じ数字になっている。もう少し数字が増えてもいい気はするが、状態の変動が少ないタイプと考えていいだろう。ここでも力は出せるはずだ。

前々走の函館スプリントSからスプリント路線へ舵を切った3歳牝馬。その前々走は2番人気で9着だったが、直線で進路がなくなり、追うことができない状況を考慮すれば、参考外でいいだろう。同じ芝1200メートル重賞で巻き返しを期待された前走の北九州記念は4着。勝ったヨカヨカよりも1キログラム重いハンデを背負ってタイム差が0秒2とわずかだったこと、瞬発力を生かせない馬場状態(稍重)だったことなどを踏まえれば、大きく評価を落とす必要はないのかもしれない。ただ、スプリンターズSの前哨戦の中でも最重要レースとされている今回は、前走よりもメンバーがそろい、ハンデ戦から別定戦へと替わる。今後に向けて、試金石の1戦となりそうだ。

レッドアンシェル

牡7歳

調教師:庄野靖志(栗東)

  • 父:マンハッタンカフェ
  • 母:スタイルリスティック
  • 母の父:Storm Cat
ここに注目!

度重なる休養が示すように、順調に使うことが難しい印象の馬。短いレース間隔で挑んでくる事実こそが、現在の状態の良さを証明しているはずだ。一昨年のCBC賞を勝利していることから、コース相性は悪くない。

一昨年のCBC賞、昨年の北九州記念と2つのスプリント重賞を勝ち、昨年のスプリンターズSでは6着。実績的にはここでも上位と言える存在だが、すでに7歳となっており、連覇を目指した前走の北九州記念では、勝ったヨカヨカをマークする形で進めながら前を捕まえるまでには至らず、5着に敗れている。58キログラムのハンデ、瞬発力を生かせない馬場状態(稍重)を考慮しても、少し物足りない内容だったと言えるのかもしれない。一方で、目標としていたCBC賞を回避し、再調整を経て臨んだ背景を考慮すれば、今回につながるレースと判断することもできるはずだ。いい頃の状態に戻っていれば、このメンバーが相手でも好勝負する力はあるはずだ。

(松浪 大樹)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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