今週の注目レース

紫苑ステークス(GⅢ)

中山競馬場 2000メートル(芝)馬齢 (牝) 3歳オープン

データ分析

牝馬三冠最終戦と同じ距離で争われるトライアル

紫苑Sは2000年にオープン特別として創設された秋華賞トライアルで、2016年にGⅢへ格上げされた。オープン特別時代の紫苑S出走馬の秋華賞における成績が〔1・0・2・63〕といまひとつだったのに対し、GⅢ昇格後は2016年2着のヴィブロス、2017年1着のディアドラと、立て続けに出走馬が秋華賞を制覇。その後も2019年3着のカレンブーケドールと2020年4着のマジックキャッスルが秋華賞で2着に入っており、本番とのつながりが強固なものとなっている。この紫苑Sにはどのような傾向があるのか、GⅢ昇格後の過去5年の結果を分析していく。

上位人気馬は信頼できる

過去5年の単勝オッズ別成績を見ると、優勝馬は5頭中4頭が単勝オッズ4.9倍以下だった。これに該当する馬は3着内率も75.0%と非常に高く、上位人気馬は信頼できるとみていいだろう。なお、3着内率は単勝オッズが上がるにつれて低くなり、最もオッズが高かった3着以内馬は2020年2着のパラスアテナで25.0倍。単勝30倍以上の馬は3着すらなく、極端な下位人気馬はデータ的に軽視が妥当といえそうだ。〔表1〕

〔表1〕単勝オッズ別成績(過去5年)
単勝オッズ 成績 勝率 連対率 3着内率
1.0〜4.9倍 4-1-1-2 50.0% 62.5% 75.0%
5.0〜9.9倍 1-1-2-9 7.7% 15.4% 30.8%
10.0〜19.9倍 0-2-2-10 0% 14.3% 28.6%
20.0〜29.9倍 0-1-0-10 0% 9.1% 9.1%
30倍以上 0-0-0-39 0% 0% 0%

前走でJRA重賞に出走していた馬が中心

過去5年の前走別成績を見ていくと、3着以内馬15頭中10頭が前走でJRA重賞に出走しており、そのうち7頭がオークスから臨んだ馬だった。条件クラスからの臨戦馬は2勝クラスであれば3着内率30.0%と好成績だが、ここ3年は該当馬が〔0・0・0・4〕と精彩を欠いている点に注意したい。前走が1勝クラスだった馬は3着内率7.1%と低調。また、オープン特別や未勝利からの臨戦馬は全て4着以下に敗れている。近年の傾向を重視するのであれば前走でJRA重賞に出走していた馬を高く評価すべきだろう。〔表2〕

〔表2〕前走別成績(過去5年)
前走 成績 勝率 連対率 3着内率
オークス 2-2-3-14 9.5% 19.0% 33.3%
その他のJRA重賞 1-1-1-11 7.1% 14.3% 21.4%
オープン特別 0-0-0-6 0% 0% 0%
2勝クラス 1-1-1-7 10.0% 20.0% 30.0%
1勝クラス 1-1-0-26 3.6% 7.1% 7.1%
未勝利 0-0-0-5 0% 0% 0%
地方のレース 0-0-0-1 0% 0% 0%
  • 注記:リステッドはオープン特別に含む

JRA・GⅠの好走馬に注目

紫苑Sには春のクラシックに出走していた馬も参戦してくることを踏まえ、過去5年の出走馬についてJRA・GⅠで5着以内に入った経験の有無を調べてみた。すると、経験があった馬は出走頭数こそ8頭と少ないものの、うち5頭が3着以内に入っている。GⅠで好走した実績のある馬は要注目の存在となりそうだ。〔表3〕

〔表3〕JRA・GⅠにおいて5着以内に入った経験の有無別成績(過去5年)
経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 3-1-1-3 37.5% 50.0% 62.5%
なし 2-4-4-67 2.6% 7.8% 13.0%

なお、JRA・GⅠで5着以内に入った経験がなかった馬で3着以内に入った10頭のうち9頭は、JRAのオープンクラスのレースで5着以内に入った経験を持っていた。この実績もなかった馬は3着内率が2.4%と極端に低い。オープンクラスでの好走歴は必要不可欠と考えた方がいいかもしれない。〔表4〕

(高那実 マヤ)

〔表4〕JRA・GⅠにおいて5着以内に入った経験がなかった馬の、JRAのオープンクラスのレースでの5着以内の経験の有無別成績(過去5年)
経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 2-3-4-26 5.7% 14.3% 25.7%
なし 0-1-0-41 0% 2.4% 2.4%

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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