今週の注目レース

キーンランドカップ(GⅢ)

札幌競馬場 1200メートル(芝)別定 3歳以上オープン

出走馬情報

メイケイエール

牝3歳

調教師:武英智(栗東)

  • 父:ミッキーアイル
  • 母:シロインジャー
  • 母の父:ハービンジャー
ここに注目!

前走の桜花賞(18着)でハミ受け不良とみなされ、8月19日に札幌競馬場での平地調教再審査を合格。今回は仕切り直しの1戦となる。これまで重賞3勝の実績を考えれば、能力が一級品であることは疑いようがなく、再び強い姿が見られそうだ。

今回は、デビュー2戦目で重賞初制覇となった小倉2歳S以来となる1200メートル戦となるが、これまでのレースぶりからプラスに働く可能性は高そうだ。スピードあふれる走りを見せ、前向きすぎる気性ゆえ、折り合いに苦労する場面もあっただけに、その課題は解消するだろう。昨年の阪神ジュベナイルフィリーズでは、直線で1度先頭に立つ見せ場たっぷりの4着に入っており、GⅠ級の能力があると言っていいだろう。今回は初めての洋芝コースとなるが、近親に札幌記念を制したソダシがいるように、血統的にはこなしても不思議はない。秋以降の飛躍のためにも、ここで結果を残して復活を印象づけたいところだ。

レイハリア

牝3歳

調教師:田島俊明(美浦)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:ライトリーチューン
  • 母の父:マンハッタンカフェ
ここに注目!

他世代との初対戦になるが、3連勝中の勢いがあり、侮れない存在と言えそうだ。特に、近2走は芝の1200メートル戦で連勝しており、この距離への経験値の高さという点でも評価が必要だろう。先行力があり、レースぶりも安定している。

重賞初制覇となった前走の葵Sは、好スタートから鞍上がうながして2番手を確保。道中をリズムよく追走し、楽な手応えのまま直線を向いた。残り200メートル手前で逃げるテイエムトッキュウをかわし、残り100メートルで完全に抜け出した。ゴール前ではヨカヨカ(2着)に猛追されたもののハナ差で抑え、押し切り勝ち。中京の長い直線を思えば、着差はわずかでも内容の濃い1勝だったと言えるだろう。前々走の1勝クラス・雪うさぎ賞(新潟・芝1200メートル)では、雨が降る重馬場という厳しい条件の中で、2着馬に1馬身1/2差をつけて快勝。今回は初めて北海道での競馬となるが、前々走の競馬ぶりから力の要る洋芝もこなせそうだ。

ダイアトニック

牡6歳

調教師:安田隆行(栗東)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:トゥハーモニー
  • 母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!

6歳を迎えたとはいえ、重賞2勝の実績は今回のメンバーでも上位の存在と言えるだろう。昨年の本レースは15着に敗れたが、洋芝の重馬場が大きく影響した印象で、今年も天気が好走の鍵を握りそう。スピードを生かすことができる条件が望ましい。

12日に栗東坂路で一杯に追われて4ハロン51秒2(ラスト1ハロン12秒2)をマーク。18日には同52秒8(ラスト1ハロン12秒1)をやはり一杯に追われてマーク。昨年のスプリンターズSで13着に敗れて以来の復帰戦になるが、中間の調整ぶりから万全の態勢でレースに臨めそうだ。前走の13着に関しても、直線で進路が狭まるアクシデントが影響した面もあり、決して評価を落とすような内容ではなかった。昨年の高松宮記念で3着に入ったように、持っている能力を発揮できれば、GⅠでも上位争いができるものを持っている。二桁着順が続く近2走だが、巻き返す可能性は十分にあると言えそうだ。

ミッキーブリランテ

牡5歳

調教師:矢作芳人(栗東)

  • 父:ディープブリランテ
  • 母:エピックラヴ
  • 母の父:Dansili
ここに注目!

1800メートルで初勝利を挙げ、シンザン記念3着などマイル路線で結果を残していたが、年齢を重ねて適距離が短距離にシフト。1200メートルから1400メートルでもしっかりと結果を残しており、今回の条件は合っている。

前走の函館スプリントSは、初めての北海道シリーズ、自身2度目の1200メートル戦への出走と克服すべき条件が重なっていたが、勝ち馬とタイム差なしの3着に好走。重賞初制覇まであと一歩のところまで迫ってみせた。内容としても、逃げたビアンフェがそのまま押し切り、4コーナー3番手だったカレンモエが2着に入った前が残る展開のなか、差し脚を見せての3着と素晴らしいものだった。スプリント適性の高さはもはや疑いようがなく、続けてこの距離への出走となることや、滞在競馬となることを考えれば、前走以上の走りを期待できそうだ。半弟ダノンザキッド(父ジャスタウェイ)はデビューから3連勝でホープフルSをV。本馬も重賞を勝てるだけの素質を秘めている。

エイティーンガール

牝5歳

調教師:飯田祐史(栗東)

  • 父:ヨハネスブルグ
  • 母:センターグランタス
  • 母の父:アグネスタキオン
ここに注目!

キーンランドCは、昨年に自身初めてとなる重賞制覇を果たした思い出深いレース。当時が雨中の重馬場だったことを考えれば、水分を含んだ馬場でこそ力を発揮するタイプと言えるだろう。雨が降れば連覇のチャンスも大きくなりそうだ。

前走のオープン特別・UHB賞(札幌・芝1200メートル)は、約4か月半ぶりの休み明け。開幕週の良好な馬場ということもあって、差し脚を生かすこの馬にとっては厳しい条件だった。実際、勝ったアヌラーダプラは道中を2番手で運んだ先行馬。自身は、メンバー中2位の上がり3ハロン33秒6(以下推定)をマークしており、13着とはいえ、決して悲観する内容ではなかっただろう。前々走の高松宮記念(7着)では、重馬場でメンバー中最速タイの上がり3ハロン34秒3の末脚を発揮しており、決め手はGⅠでも上位のものがある。今回は、開催3週目と差しが決まりやすくなる頃。しっかりとした伸び脚を見せられるだろう。

タイセイアベニール

牡6歳

調教師:西村真幸(栗東)

  • 父:ベーカバド
  • 母:ハロードリーム
  • 母の父:ブライアンズタイム
ここに注目!

母系をさかのぼれば、GⅠ5勝馬ダイワメジャー、GⅠ4勝馬ダイワスカーレットのきょうだいや、ヴァーミリアンなどの活躍馬を多数輩出するスカーレツトインクにたどり着く。本馬は重賞タイトルには手が届いていない現状だが、血統面から底力は十分あると言えるだろう。

昨年4月に、オープンクラス昇級初戦の春雷S(リステッド。中山・芝1200メートル)で勝ち馬から0秒1差の3着に好走。続くオープン特別・鞍馬S(京都・芝1200メートル)で現級での初勝利を挙げた。その後は重賞に挑んだこともあり、思うような結果を残せなかったが、今年のオープン特別・鞍馬S(中京・芝1200メートル)で3着に好走すると、前走のオープン特別・UHB賞(札幌・芝1200メートル)では、大外の8枠16番から末脚を伸ばしてハナ差の2着。勝ち馬が先行していたことを考えれば、流れが不向きななかで、あらためて地力の高さを証明した格好だ。ここは4戦連続の札幌・芝1200メートル戦となり、慣れが見込める点も好材料と言えそうだ。

カイザーメランジェ

牡6歳

調教師:中野栄治(美浦)

  • 父:サクラオリオン
  • 母:サクラジュレップ
  • 母の父:サクラプレジデント
ここに注目!

2019年の函館スプリントSで重賞初制覇。競馬場は違うが、同じ洋芝という条件を考えれば、ここは好条件がそろったと言えるだろう。伯父のサクラゴスペルは7歳秋にスプリンターズSで2着に好走。血統的には6歳でも伸びしろを感じさせる。

前走のオープン特別・UHB賞(札幌・芝1200メートル)では、好スタートから中団前めで運び、早めに動いていくと、3、4コーナーでは馬群の大外を回って先頭集団に接近。直線でもじりじりと伸び続け、ゴール前の大接戦のなか、勝ち馬から0秒1差の3着に好走。その前走は6か月半の休み明けだっただけに、レースを1度使われた上積みも大きそうだ。長く脚を使えるほうではなく、一瞬の切れ味で勝負するタイプなので、前走で導いた菱田裕二騎手が継続騎乗となる点も心強い。これまでに中1週のローテーションで3勝を挙げているように、間隔が詰まってもしっかりと結果を残している。脚質は問わないが、タフな流れになるほうがベターだろう。

ロードアクア

牡5歳

調教師:浅見秀一(栗東)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:オーシュペール
  • 母の父:ダイワメジャー
ここに注目!

GⅠ6勝の名スプリンターだった父のスピードを受け継ぎ、確かな先行力はこのクラスでも通用している。母系はダートでの活躍馬が多いが、本馬は父の影響が色濃く出ているのだろう。同型馬の存在は鍵となるが、ここもダッシュ力を生かして粘り込みを図る。

2歳6月のメイクデビュー東京(芝1400メートル)で初陣を飾ると、その後も着実にキャリアを積み重ね、4歳秋にオープンクラス入りを果たした。前々走のオープン特別・TVh賞(札幌・芝1200メートル)では、抜群のダッシュでスタートから先手を奪い、内の逃げ馬を行かせて2番手を追走。4コーナーで早くも先頭に立つと、直線でも脚色が衰えることなく、最後まで後続の末脚をしのいだ。9番人気の低評価を覆す激走で、オープンクラス初勝利をマーク。前走のオープン特別・UHB賞(札幌・芝1200メートル)は11着に敗れたものの、勝ち馬から0秒3差で駆けており、着順ほど評価を落とす必要はないだろう。中1週のローテーションは2戦1勝、3着1回と臨戦過程も気にならない。

(山口 大輝)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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