今週の注目レース

夏の2歳単勝 新潟2歳ステークス(GⅢ)

新潟競馬場 1600メートル(芝・外)馬齢 2歳オープン

出走馬情報

アライバル

牡2歳

調教師:栗田徹(美浦)

  • 父:ハービンジャー
  • 母:クルミナル
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

母クルミナルは桜花賞2着、オークス3着の活躍馬。半姉のククナ(父キングカメハメハ)は昨年のアルテミスSで2着に入って、今春の牝馬クラシック(桜花賞6着、オークス7着)に駒を進めている。本馬も高い素質を秘めており、先々まで目が離せない存在だ。

断然の1番人気に支持された6月19日のメイクデビュー東京(芝1600メートル)は、出遅れ気味のスタートだったが、すぐにリカバーして好位を追走。スローペースでも道中の折り合いはスムーズで、直線に入ってから外に進路を確保すると、ラスト2ハロンのレースラップが11秒3、11秒4の瞬発力勝負を豪快に突き抜け、2馬身1/2差で快勝した。騎乗したC.ルメール騎手は「道中は乗りやすかったですし、最後はいい瞬発力を見せてくれました。能力のある馬です」と高評価を与え、2着馬プルパレイが次走の未勝利を2歳コースレコードで勝ったことから、レースレベルも上質だった。中間は休養を挟んだが、調教の動きは初戦以上で、実戦を1度使った上積みは十分。重賞で好素材がそろったが、主役の座は譲れない。

オタルエバー

牡2歳

調教師:中竹和也(栗東)

  • 父:リオンディーズ
  • 母:ルージュクール
  • 母の父:Redoute's Choice
ここに注目!

現役時代に朝日杯フューチュリティSを優勝した父リオンディーズは、キングカメハメハ×シーザリオの配合で、兄弟にはエピファネイア、サートゥルナーリアがいる良血馬。現2歳が2世代目を迎えるが、本馬が産駒初となるJRA重賞タイトル獲得を狙う。

評判馬がそろった7月24日のメイクデビュー新潟(芝1600メートル)は、二の脚を利かせて先手を主張すると、スローペースに持ち込んで、道中の手応えは十分。直線半ばまで追い出しを待つ余裕があり、軽く促した程度で後続を4馬身突き放して、1分34秒6の好タイムで快勝した。騎乗した幸英明騎手は「2番手からでもと思っていましたが、他に行く馬がいませんでしたし、押し出される形でハナへ行きました。ずっと楽な手応えで、最後まで走ることができました」と走りを褒めており、緩急の利いた逃げで、ラスト2ハロンを10秒7、11秒3のラップでまとめたように、一介のスピード馬ではなさそうだ。今回と同じ舞台を経験していることは強みで、初戦以上のパフォーマンスに期待したい。

セリフォス

牡2歳

調教師:中内田充正(栗東)

  • 父:ダイワメジャー
  • 母:シーフロント
  • 母の父:Le Havre
ここに注目!

中間は2か月半の休養で成長を促したが、1週前追い切りでは好タイムをマーク。古馬3勝クラスとの併せ馬で豪快に先着を果たし、迫力満点の動きを披露した。期待通りの上昇曲線を描いており、重賞挑戦の今回は、今後を占う意味で重要な一戦になりそうだ。

1番人気に推された6月12日のメイクデビュー中京(芝1600メートル)は、軽く促して先行集団に取りつき、道中は折り合いに専念。スローペースのなか直線の入り口で早め先頭に躍り出ると、ラスト2ハロンを11秒3、11秒5のラップでまとめ、後続を楽に振り切って1馬身1/2差で快勝した。騎乗した川田将雅騎手は「レースの形があまり良くなかったので、位置を上げていきました。性格が難しいので、そのあたりをコントロールしながら成長できれば、将来が楽しみですね」と、課題を挙げながらも素質の高さに太鼓判を押している。2歳リーディングサイヤーに輝いたこともある父ダイワメジャーから、完成度の高さと卓越したスピードを受け継いでおり、ここでも有力候補の1頭に挙げられる。

クレイドル

牝2歳

調教師:黒岩陽一(美浦)

  • 父:クロフネ
  • 母:オーマイベイビー
  • 母の父:ディープインパクト
ここに注目!

伯父にJRA賞最優秀2歳牡馬を受賞したゴスホークケン。半兄のステラヴェローチェ(父バゴ)は昨年のサウジアラビアロイヤルCで重賞制覇を飾り、今年の皐月賞、日本ダービーでともに3着に好走した。本馬も、重賞のメンバーに入っても素質は互角以上だ。

6月6日のメイクデビュー東京(芝1600メートル)は、互角のスタートを切り、好位5番手を追走。緩い流れでも道中の折り合いはスムーズに見えた。直線は馬場の中ほどから力強く脚を伸ばし、ラスト100メートル付近で先頭に躍り出ると、後続勢の追い上げを振り切って初陣勝ち。騎乗した福永祐一騎手は「落ち着きがあって、いい状態で臨めました。ハミの取り方に鈍い面はありますが、その中で勝ち切れたのは評価できますね」と笑顔で振り返った。3着馬リアグラシアが次走を勝ち上がり、4着馬コムストックロードはその後未勝利1着、オープン特別・ダリア賞2着と、レースレベルも高い。約3か月の休養でパワーアップした印象があり、レースセンスの良さを生かして重賞タイトル獲得を狙う。

クラウンドマジック

牡2歳

調教師:加用正(栗東)

  • 父:エピファネイア
  • 母:クラウンドジャック
  • 母の父:ヴィクトワールピサ
ここに注目!

祖母ゴールデンジャックはGⅡ2勝馬で、オークスでも2着に好走した活躍馬。本馬は、前走のメイクデビュー中京(芝1600メートル)を4コーナー10番手から鮮やかに差し切って優勝、祖母をほうふつとさせる切れ味を持っており、重賞でも引けを取らない。

7番人気の低評価だった6月5日のメイクデビュー中京は、スタートで出遅れて後方を追走。直線に入ってから徐々に外へ持ち出され、ラスト1ハロンで大外に進路を確保すると、スパッと先頭を捕らえて快勝した。管理する加用正調教師は「調教の時計はもう一つだったけど、潜在能力の高い馬です。ゴールデンジャックの血統で勝てたことが何よりですね」とコメント。道中のスローペースを踏まえれば、着差以上に強い勝ちっぷりだったと言えるだろう。デビュー戦は馬体に緩さがあり、レースぶりも粗削りだっただけに、実戦を1度経験した上積みは大きそう。脚質から新潟・芝外回りへのコース替わりもプラス材料で、末脚の生きる展開になれば、あっさり勝っても不思議はない。

スタニングローズ

牝2歳

調教師:高野友和(栗東)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:ローザブランカ
  • 母の父:クロフネ
ここに注目!

4代母ローザネイにさかのぼる母系は、“バラ一族”と呼ばれており、同牝系からローズキングダム(ジャパンカップ優勝など)を筆頭に、数多くの活躍馬を輩出している。リーディングサイヤーにも輝いたキングカメハメハを配された本馬も、潜在能力は高い。

6月6日のメイクデビュー中京(芝1400メートル)は、スタートこそひと息だったが、二の脚がついて3番手を追走。勝ち馬の逃げ切りを許したものの、直線ではしぶとく脚を伸ばして0秒2差の2着に入った。前走の未勝利(阪神・芝1600メートル)は、互角のスタートを決めて道中は好位で折り合いに専念。直線は逃げ馬のインを突き、残り400メートル付近で先頭に躍り出ると、最後は後続を2馬身1/2突き放して、1分35秒2の好タイムで快勝した。デビュー2戦目、距離延長でグンとパフォーマンスを上げた操縦性の高さとレースセンスの良さはセールスポイント。キャリア1戦の馬が多い中で、2度実戦を経験していることは強調材料になりそうだ。

ウインピクシス

牝2歳

調教師:上原博之(美浦)

  • 父:ゴールドシップ
  • 母:コスモアクセス
  • 母の父:ロージズインメイ
ここに注目!

父ゴールドシップは、気性の激しさを抱えながらも、有馬記念などGⅠ6勝を挙げた個性派。種牡馬としても今年のオークスを制したユーバーレーベンを送り出している。本馬の芦毛の馬体は父譲りで、柔軟性に富んだフットワークから将来性も十分にありそうだ。

1番人気に推されたメイクデビュー福島(芝1800メートル)は、ポンと好スタートを決めて2番手を確保し、スローペースでもぴたりと折り合って道中の手応えは十分。直線入り口で早めに先頭へ立つと、ムチを入れられることなく後続を引き離して3馬身1/2差で快勝した。騎乗した丸山元気騎手は「やんちゃなところはありますが、スタッフが馬具に工夫をしてくれたことで、ゲート裏まで落ち着いていました。スタートが速く、楽にいいポジションが取れましたし、いつでも動ける手応えでした」と内容に称賛を送っている。中7週のローテーションになるが、本レースを目標に熱心な乗り込みを消化。完成度が高く、初の新潟コース、200メートルの距離短縮にも対応できそうだ。

サイード

牡2歳

調教師:角田晃一(栗東)

  • 父:キズナ
  • 母:セレブラール
  • 母の父:ボストンハーバー
ここに注目!

半姉のベルカント(父サクラバクシンオー)は、アイビスサマーダッシュ連覇を含む重賞5勝を挙げた快速馬。本馬もメイクデビュー小倉(芝1200メートル)を勝ってスピード能力の高さは証明済みだ。400メートルの距離延長となる今回は、試金石の一戦と言える。

7頭立てのメイクデビュー小倉は、スッと控えて中団を追走。4コーナー手前から外を回って押し上げ、直線の入り口で先頭へ並びかけると、ゴール前は3頭の激しい追い比べを制して初陣を飾った。騎乗した福永祐一騎手も「パドックから若い面を見せていたけど、レースはうまく立ち回れました。手応えほどは伸びなかったですが、スピードの持続力がありましたし、素質の高さを見せてくれました」と評価は高い。母系は短距離向きだが、父にダービー馬のキズナを配したことで、1600メートルは守備範囲だろう。初の新潟コースで当日の気配は鍵になるが、重賞のメンバーに入ってもスピードは互角以上で、遜色のない競馬ができそうだ。

(京増 真臣)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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