今週の注目レース

札幌記念(GⅡ)

札幌競馬場 2000メートル(芝)定量 3歳以上オープン

出走馬情報

ソダシ

牝3歳

調教師:須貝尚介(栗東)

  • 父:クロフネ
  • 母:ブチコ
  • 母の父:キングカメハメハ
ここに注目!

白い女王が北の大地に凱旋する。2020年阪神ジュベナイルフィリーズ、2021年桜花賞を含む5連勝で一気にスター街道へ。2歳コースレコードで制した昨夏の札幌2歳Sを見れば、洋芝への適性も不安なし。初の他世代との対戦でも中心は揺るがない。

単勝オッズ1.9倍の1番人気に支持された前走のオークスは、初めての2400メートルに加え、内と外の馬にマークを受ける苦しい形になった。それでも、陣営は8着に踏ん張った走りを評価。初めて経験した敗戦だけで評価を落とす必要はない。今回の舞台は札幌。昨年の札幌2歳Sで白毛馬によるJRA芝重賞初制覇を決めた北の大地に戻ってきた。3歳牝馬の本レース挑戦は2014年優勝馬ハープスター以来。この時は本馬と同じ須貝尚介厩舎所属だったゴールドシップが2着に敗れたが、須貝師は「今度はこちらが軽い重量(52キログラム)で出られる番ですから」と腕をぶす。白いアイドルホースの第二章が幕を開ける。

ラヴズオンリーユー

牝5歳

調教師:矢作芳人(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ラヴズオンリーミー
  • 母の父:Storm Cat
ここに注目!

2019年のオークス制覇など早くから頭角を現していたが、前走のクイーンエリザベスⅡ世C(G1・香港。芝2000メートル)優勝など、5歳を迎えて充実ぶりが際立つ。3歳女王に貫禄を示すことができるのか、注目だ。

前走のクイーンエリザベスⅡ世C(G1・香港)は直線で鋭く伸び、内で食い下がる昨年の無敗三冠牝馬デアリングタクト(3着)を振り切ると、迫るグローリーヴェイズ(2着)をしのぎ切った。2016年のドバイターフ(UAE)を制した全兄リアルスティールに続く、きょうだいでの海外G1制覇を達成。管理する矢作芳人調教師は「残り800メートルまでじっとして、そこから動かすとしっかり反応してくれました。いつも3、4コーナーで手応えが悪くなるけど、そこさえ頑張ってくれれば直線は伸びてくれると思っていました」と振り返った。5歳にして本格化した姿は同じ厩舎で活躍したリスグラシューも思わせる。秋に見据えるアメリカ遠征へ、内容と結果を求めたい一戦だ。

ブラストワンピース

牡6歳

調教師:手塚貴久(美浦)

  • 父:ハービンジャー
  • 母:ツルマルワンピース
  • 母の父:キングカメハメハ
ここに注目!

2018年有馬記念を優勝した実力馬に復活の兆しだ。前走の鳴尾記念(3着)は約1年4か月ぶりに3着以内に好走。凱旋門賞(G1・フランス。芝2400メートル、11着)の前哨戦に選んだ2019年の札幌記念を快勝しており、相性のいいレースで久々の勝利の美酒を味わいたい。

前走の鳴尾記念は復活の兆しが見えた。最内枠から終始インを追走。550キログラム近い大型馬だけに、勢いをつけられない形は苦しかったが、直線ではじわじわと脚を伸ばした。次戦の宝塚記念で2着に好走した勝ち馬ユニコーンライオンからは0秒7差だったが、2020年1月のアメリカジョッキークラブC(1着)以来の好走となった。2019年にはフィエールマン(3着)、ワグネリアン(4着)などの豪華メンバーが集った札幌記念を勝利。以前から陣営は「時計が速すぎないこの馬場が理想ですね」と適性面をジャッジしており、適度な重さがある洋芝がマッチしている可能性は高い。中間は函館競馬場で意欲的な追い切りを消化。復活Vへ条件は整っている。

ウインキートス

牝4歳

調教師:宗像義忠(美浦)

  • 父:ゴールドシップ
  • 母:イクスキューズ
  • 母の父:ボストンハーバー
ここに注目!

前走の目黒記念で8番人気の評価を覆して快勝。好位でそつなく立ち回れるレースセンスが光る。札幌競馬場は2戦1勝、2着1回の得意舞台。洋芝で好成績を残すゴールドシップ産駒だけに、パワフルな走りがマッチしている。

前走の目黒記念は、前半で1ハロン13秒台のラップが2度刻まれるほどのスローペース。2番手で楽に追走できたとはいえ、上がり3ハロン32秒5(推定)を計時した末脚は強烈だった。牝馬の目黒記念Vは、1988年メジロフルマー以来33年ぶりの快挙。騎乗した丹内祐次騎手は「行った馬の後ろでピタッと折り合って、リズムよく追走できました。1頭になっても最後まで集中して走ってくれました」と相棒をたたえた。スムーズさを欠いた前々走の日経賞(15着)を除く全てのレースで5着以内を確保しており、安定感は抜群。相手なりに走れるだけに、強敵がそろったここでも軽視は禁物だろう。

ステイフーリッシュ

牡6歳

調教師:矢作芳人(栗東)

  • 父:ステイゴールド
  • 母:カウアイレーン
  • 母の父:キングカメハメハ
ここに注目!

前々走のアメリカジョッキークラブC(4着)、前走の京都記念(2着)と、一線級を相手に差のない競馬を続けている。GⅡとGⅢでの3着以内が実に12回。安定感のある走りが最大の武器で、強敵がそろった一戦でも存在感を示しそうだ。

前走の京都記念(2着)は好位2番手をリズムよく追走。4コーナーで先頭に立って押し切りを狙ったが、勝ち馬ラヴズオンリーユーの極上の切れ味に屈した。騎乗した和田竜二騎手は「理想的な展開だったし、後ろから来られても最後まで止まらなかったです。能力は出せたと思います」と評価した。目下GⅡで5戦連続5着以内に健闘中(2着1回、3着2回)。GⅠ馬が相手でも自分の競馬で上位に食い込めるのが最大の強みだ。北海道シリーズで好成績を残すステイゴールド産駒。本馬も2019年函館記念で3着に好走しており、洋芝への適性は問題ない。同年の札幌記念で9着に敗れたのは行き脚がつかなかったのが原因で、本来の好位で立ち回れるセンスは小回りコースに合っているはずだ。

トーラスジェミニ

牡5歳

調教師:小桧山悟(美浦)

  • 父:キングズベスト
  • 母:エリモエトワール
  • 母の父:マンハッタンカフェ
ここに注目!

気性面が大きく成長し、前々走の安田記念で5着に善戦すると、前走の七夕賞でうれしい重賞初勝利。8着に敗れた昨年の札幌記念時とは状況が大きく変わっている。ハナも狙えるスピードは本来小回り向き。自分のリズムを刻むことができれば、重賞連勝も夢ではない。

前走の七夕賞は、当初予定したオープン特別・巴賞を見送って果敢に挑戦。逃げたロザムール(2着)の2番手をリズム良く追走し、4コーナーを抜群の手応えで回ると、最後はしぶとく抜け出してゴールを駆け抜けた。管理する小桧山悟調教師は「ゴール前は何かに外から差されると思ったのですが、頑張ってくれました。時計がかかる馬場になったのもよかったです」と、レース直前に降った雨も勝因に挙げた。若駒時代は周りの馬を気にする臆病な性格のため調教を消化するのも苦労したが、陣営の地道な取り組みですっかりたくましくなった。咋年のオープン特別・巴賞(函館・芝1800メートル)1着、函館記念4着など、北海道シリーズに実績があるのも頼もしい。

ペルシアンナイト

牡7歳

調教師:池江泰寿(栗東)

  • 父:ハービンジャー
  • 母:オリエントチャーム
  • 母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!

2017年マイルチャンピオンシップ後の勝利はないが、昨年の札幌記念では2着に好走。洋芝巧者が多いハービンジャー産駒らしい高い適性を示した。昨年は宝塚記念15着からの一変。この舞台なら、近走成績が振るわなくとも軽視はできない。

6番人気だった昨年の札幌記念は中団後ろのインを追走。直線は久々にこの馬らしい末脚で弾け、12戦ぶりの連対を果たした。勝った馬はその後に香港C(G1・香港)を制すノームコアで、価値ある2着だった。騎乗した大野拓弥騎手は「枠(2枠2番)がよかったので、レースのイメージはしやすかったです。勝負どころの手応えが良かったですし、スムーズに乗れました」と振り返っていた。洋芝といえばハービンジャー産駒。札幌記念は一昨年のブラストワンピース、昨年のノームコアと同産駒が連覇しているのも心強いデータだ。この中間は7月半ばに北海道入り。途中で函館にも移動し、涼しい現地で順調に調整を続けている。この舞台なら復活があるかもしれない。

ユーキャンスマイル

牡6歳

調教師:友道康夫(栗東)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:ムードインディゴ
  • 母の父:ダンスインザダーク
ここに注目!

中長距離の重賞で常に踏ん張り続ける実力馬。前走の天皇賞(春)は7着に敗れたが、前々走の阪神大賞典では2着に好走している。北海道シリーズは初参戦。洋芝でタフな展開になれば、そのスタミナが生きる可能性は大いにある。

前走の天皇賞(春)は後方待機から直線勝負にかける自身の得意の形に持ち込んだが、上位6頭中5頭が4コーナー4番手以内の馬という前残り決着に泣いた。騎乗した藤岡佑介騎手は「2020年の阪神大賞典を勝った時のイメージで乗りました。4コーナーでさばけたけど、脚色が同じになってしまいました。前も止まりませんでしたね」と敗因を語った。今回は久々の2000メートルに加え、札幌コース初挑戦となるが、陣営は「洋芝には適性がありそう」とのジャッジ。1週前には実戦形式の追い切りを消化しており、勝負勘も徐々に取り戻してきている。有力馬たちが互いを意識した早仕掛けになれば、ロングスパートで迫ってきそうな雰囲気だ。

(高木 翔平)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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