今週の注目レース

ディープインパクト追悼競走 小倉記念(GⅢ)

小倉競馬場 2000メートル(芝)ハンデ 3歳以上オープン

出走馬情報

ファルコニア

牡4歳

調教師:高野友和(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:カンビーナ
  • 母の父:Hawk Wing
ここに注目!

前走のエプソムC(3着)はスタートで出遅れたが、その後のリカバリーを見てもわかるように、レースセンスが非常に高い馬。小倉・芝2000メートルも3歳2月の1勝クラス・あすなろ賞(1着)で攻略している。コーナー通過4回のコースのほうが、機動力を生かせそうだ。

全兄に阪神大賞典2着のトーセンカンビーナがいるディープインパクト産駒。デビュー当初から大きな期待をかけられており、3歳春の京都新聞杯で3着など素質の高さを見せてはいたが、兄がそうであったように本馬の成長過程も緩やかで、馬体に実が入ってきたのは4歳を迎えてから。高野友和厩舎への転厩初戦となった3走前の2勝クラス・春日特別を快勝すると、前々走の3勝クラス・難波S(ともに阪神・芝1800メートル)もスマートリアンとの1着同着で勝利。重賞挑戦となった前走のエプソムCは、スタートで後手を踏むロスがあったにもかかわらず、直線半ばで1度先頭に立つ見せ場十分の内容で3着に好走した。ハンデ戦のGⅢなら、十分に主役を張れるレベルまで力をつけている。

ヴェロックス

牡5歳

調教師:中内田充正(栗東)

  • 父:ジャスタウェイ
  • 母:セルキス
  • 母の父:Monsun
ここに注目!

中間の調教ではしっかりと動き、栗東坂路をラスト1ハロン11秒台のタイムで駆け上がっている。状態が悪いとは思えないのだが、調教での切れのある走りを肝心の実戦に結びつけられないのが気掛かり。追い切りの気配よりも、当日の雰囲気のほうを優先したい。

2019年のクラシック戦線では主役の1頭として注目を集めた馬。晩成タイプが多いジャスタウェイの産駒で、馬体に芯が入りきらなかった3歳時の状況から、古馬になってからの活躍を予感したファンも多かったはずだ。しかし、クラシックシーズンが終了して以降の成績は期待に反するもので、2019年有馬記念(8着)以降の5走で3着以内に入ったレースは3走前の中日新聞杯での3着だけ。距離こそ違うが、今回と同じコースで行われた小倉大賞典では単勝オッズ1.4倍の支持を受けながら、直線で失速して9着に敗れた。これは気になる材料と言えるかもしれない。実績上位、能力上位は間違いないだけに、クラシック戦線で見せてきたパフォーマンスを取り戻したいところだ。

ショウナンバルディ

牡5歳

調教師:松下武士(栗東)

  • 父:キングズベスト
  • 母:バノヴィナ
  • 母の父:Redoute's Choice
ここに注目!

昨年の小倉記念が7着、今年の小倉大賞典が15着と、結果を出せていないコースではあるが、どちらも自分のリズムで競馬ができなかったことが敗因。小回り平坦コースの適性は低くないタイプで、コース成績だけで評価を落とさないほうがよさそうだ。

リズムを崩した時期もあったが、3走前の都大路S(リステッド。中京・芝2000メートル)での3着から息を吹き返し、前々走の鳴尾記念で2着、前走の七夕賞でも3着と堅実なパフォーマンスを続けている。特に注目したいのは前走の七夕賞だ。好走したレースのほとんどが先行策だった本馬が、中団の内を追走し、しっかりとした脚色で差を詰めてきた。過去になかった形で好走したことにより、同型の多いメンバー構成や、前でやり合うような展開が予想されても評価を下げる必要がなくなった。信頼度が一気に増したレースと言っていいだろう。今回の結果次第では、サマー2000シリーズのタイトルも見えてくる1戦。初めての重賞制覇で勢いに乗りたいところだ。

アールスター

牡6歳

調教師:杉山晴紀(栗東)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:ウェーブクイーン
  • 母の父:サツカーボーイ
ここに注目!

500キログラムを超える馬格を持つ馬で、斤量がこたえるタイプには思えないが、昨年の小倉記念での勝利によって、近走はハンデを背負う立場に。その後の成績は斤量増が微妙な差を生んでいる可能性もある。2勝をマークする得意の小倉コースで、変わり身を見せたいところだ。

10番人気の低評価を覆し、騎乗した長岡禎仁騎手とともに重賞初制覇を果たした昨年の本レースから1年が経過した。その後に6戦を消化し、3着以内となったレースはないが、1秒以上の大敗も前々走の日経賞(9着)しかなく、前走の七夕賞は11着でも勝ったトーラスジェミニとのタイム差は0秒8。評価を大きく下げるに至らない敗戦だったと言えるだろう。休み明けよりも2走目のほうが成績のいいタイプで、昨年の小倉記念も休み明けを1度使って挑んだレース。2月の小倉大賞典での4着などから、相性のいい小倉の重賞を狙い撃ちしてきた印象だ。連覇も十分に期待できるだろう。

8月15日(日)6時40分

出走取消

ダブルシャープ

牡6歳

調教師:渡辺薫彦(栗東)

  • 父:ベーカバド
  • 母:メジロルーシュバー
  • 母の父:アグネスタキオン
ここに注目!

小倉コースは5戦して〔2・2・0・1〕。キャリア4勝の半数を当地でマークしており、6着だった1戦も勝ち馬とのタイム差は0秒3だった。小回り特有のペースになり、速い上がりでの決着になりにくいコース形態が合っていると考えたい。今回のメンバーでも舞台適性は上位だろう。

2017年の札幌2歳Sで3着、2018年の皐月賞トライアル・若葉S(阪神・芝2000メートル)での2着など、早い時期から名の知れた存在ではあったが、勝ちきれないキャラクターは当時からのもので、2勝クラスの突破に9戦、3勝クラスの勝ち上がりにも11戦を要した。その間に2着は6回、3着は5回。前走の3勝クラス・不知火S(小倉・芝1800メートル)も、2着グランスピードとはクビ差で、ゴール前でなんとか捕まえた内容だった。それこそ“相手なり”の表現がぴったりのタイプと言えるかもしれない。今回は3歳春以来の重賞挑戦。本来なら相手強化が鍵になるが、メンバーのレベルを問わず、差のない位置で走ってくるタイプであることを考えれば、上位を賑わす可能性も十分にありそうだ。

ヒュミドール

せん5歳

調教師:小手川準(美浦)

  • 父:オルフェーヴル
  • 母:アヴェクトワ
  • 母の父:チチカステナンゴ
ここに注目!

小倉競馬場での出走歴はあるが、当時の舞台はダート。今回のレースの参考にはならないだろう。長くいい脚を使えるタイプだけに、仕掛けのタイミングが速くなりがちな小回りコースは合いそうなイメージがある。馬体重は前走時を維持できていればOKだ。

昨秋の3勝クラス・ノベンバーS(東京・芝1800メートル)を勝ち、オープンクラスへの昇級を果たしたオルフェーヴル産駒。重賞に挑戦し続けている近5走では結果を出せていないが、5走のうちの3走で掲示板(5着以内)を確保。3走前の日経賞では、ウインマリリン(1着)、カレンブーケドール(2着)、ワールドプレミア(3着)に続く4着に善戦した。前走のエプソムCも着順こそ6着だったが、勝ったザダルとのタイム差は0秒5。内に進路を取るしかなかったレースの内容も考慮すれば、重賞で好勝負できるだけの能力を持っているとの評価でよさそうだ。引き続きGⅢを走る今回は、タイトル奪取のチャンスだろう。

グランスピード

牡4歳

調教師:西村真幸(栗東)

  • 父:キズナ
  • 母:センティナリー
  • 母の父:フレンチデピュティ
ここに注目!

2度の骨折の影響で出世が遅れ、4歳夏を迎えた現段階のキャリアは10戦。まだまだ伸びしろのある馬だろう。良馬場のスピード勝負でも問題ないが、パワーも兼備している馬で、重馬場で3着の実績もある。馬場状態は問わないはずだ。

近親に2008年の天皇賞(春)を制したアドマイヤジュピタ、2006年の青葉賞を勝ったアドマイヤメインがいる。この血統の持ち味は積極的にポジションを取りに行っての粘り込みだ。本馬はブリンカーを着用して挑んだ前走の3勝クラス・不知火S(小倉・芝1800メートル)で、2歳時以来となるハナに立つ競馬を敢行。これが功を奏し、勝ったダブルシャープにクビ差2着と健闘している。今回も同型馬との兼ね合いが鍵になるが、無理な競り合いを避けての2、3番手でも問題ないタイプ。前走の2着だけでなく、2勝をマークしている小倉コースは相性のいい舞台でもある。格上挑戦での重賞参戦となるが、展開次第で十分にチャンスがありそうだ。

(松浪 大樹)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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