今週の注目レース

函館記念(GⅢ)

函館競馬場 2000メートル(芝)ハンデ 3歳以上オープン

データ分析

毎年のように波乱が起きている難解なハンデキャップ競走

2020年の函館記念は単勝オッズ77.3倍(15番人気)のアドマイヤジャスタが優勝を果たし、3連単で343万2870円の高額配当が飛び出した。過去10年の函館記念を振り返ってみても、3連単の配当が10万円を下回ったのは2014年(8万5710円)と2019年(5万2140円)の2回だけである。前評判の高い馬だけでなく、伏兵にも注目しておきたい一戦だ。今回は過去10年のレース結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみたい。

内寄りの枠に入った馬が優勢

過去10年の3着以内馬30頭中20頭は、枠番が「1枠から4枠」だった。一方、「5枠から8枠」だった馬は3着内率12.5%とやや苦戦している。ちなみに、馬場状態が良・稍重だった年(2011年から2016年、2018年から2020年)に限ると、枠番が「1枠から4枠」の馬は〔8・8・4・51〕(3着内率28.2%)、「5枠から8枠」の馬は〔1・1・5・65〕(3着内率9.7%)である。基本的には内枠が優勢となっている。〔表1〕

〔表1〕枠番別成績(過去10年)
枠番 着度数 勝率 連対率 3着内率
1枠〜4枠 8-8-4-59 10.1% 20.3% 25.3%
5枠〜8枠 2-2-6-70 2.5% 5.0% 12.5%

前走が少頭数のレースだった馬はやや不振

過去10年の3着以内馬30頭中21頭は、前走の出走頭数が「14頭以上」だった。一方、「13頭以下」だった馬は3着内率13.0%とやや苦戦している。なお、2014年以降の過去7年に限ると、前走の出走頭数が「13頭以下」だった馬は〔0・2・3・44〕(3着内率10.2%)、「14頭以上」だった馬は〔7・5・4・46〕(3着内率25.8%)である。少頭数のレースを経由してきた馬は、評価を下げた方がよさそうだ。〔表2〕

〔表2〕前走の出走頭数別成績(過去10年)
前走の出走頭数 着度数 勝率 連対率 3着内率
13頭以下 1-4-4-60 1.4% 7.2% 13.0%
14頭以上 9-6-6-69 10.0% 16.7% 23.3%

格の高いレースを使われてきた馬が中心

過去8年の3着以内馬24頭中20頭は、“前年以降の2400メートル以下のJRAのGⅠ・GⅡ ”に出走経験のある馬だった。一方、この経験がなかった馬は3着内率8.9%と苦戦している。前年以降にGⅢ以下のレースにしか出走していない馬は、過信禁物とみておきたい。〔表3〕

〔表3〕“前年以降の2400メートル以下のJRAのGⅠ・GⅡ”への出走経験の有無別成績(過去8年)
経験の有無 着度数 勝率 連対率 3着内率
あり 7-7-6-62 8.5% 17.1% 24.4%
なし 1-1-2-41 2.2% 4.4% 8.9%

年齢と年明け以降の実績に注目

過去8年の3着以内馬24頭中15頭は、年齢が「5歳以下」だった。一方、「6歳以上」の馬は3着内率12.3%とやや苦戦している。2011年と2012年の3着以内馬6頭はいずれも「6歳以上」だったが、近年の傾向を重視するならば、若い世代の馬を高く評価すべきだろう。〔表4〕

〔表4〕年齢別成績(過去8年)
年齢 着度数 勝率 連対率 3着内率
5歳以下 5-3-7-39 9.3% 14.8% 27.8%
6歳以上 3-5-1-64 4.1% 11.0% 12.3%

なお、年齢が「6歳以上」だった馬で3着以内に入った9頭のうち8頭は、“同年のJRA重賞”において5着以内に入った経験のある馬だった。年明け以降の重賞で好走していない6歳以上の馬は割り引きが必要だ。〔表5〕

〔表5〕6歳以上馬の、“同年のJRA重賞”において5着以内に入った経験の有無別成績(過去8年)
経験の有無 着度数 勝率 連対率 3着内率
あり 3-5-0-21 10.3% 27.6% 27.6%
なし 0-0-1-43 0% 0% 2.3%
ウインファイブ対象レース
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21世紀の勝ち馬は全てハンデ54キログラム以上

過去10年の優勝馬10頭は、いずれも負担重量が54キログラム以上だった。なお、54キログラム未満で優勝を果たしたのは、2000年のクラフトマンシップ(52キログラム)が最後である。極端にハンデが軽い馬は、勝つ可能性が低いとみておきたい。〔表6〕

(伊吹 雅也)

〔表6〕優勝馬の負担重量(過去10年)
年次 優勝馬 負担重量
2011年 キングトップガン 54kg
2012年 トランスワープ 54kg
2013年 トウケイヘイロー 57.5kg
2014年 ラブイズブーシェ 56kg
2015年 ダービーフィズ 54kg
2016年 マイネルミラノ 56kg
2017年 ルミナスウォリアー 55kg
2018年 エアアンセム 55kg
2019年 マイスタイル 56kg
2020年 アドマイヤジャスタ 54kg

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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