今週の注目レース

七夕賞(GⅢ)

福島競馬場 2000メートル(芝)ハンデ 3歳以上オープン

データ分析

単勝1番人気馬が苦戦しているサマー2000シリーズ開幕戦

2020年の七夕賞は単勝オッズ7.4倍(3番人気)のクレッシェンドラヴが優勝を果たし、4.8倍の1番人気だったジナンボーは9着に敗れた。この七夕賞で1番人気馬は、1979年から2004年にかけて“26連敗”を記録したうえ、2005年以降の16回でも中4勝にとどまっている。さらに、近6年に限れば3着以内に入ったのも2017年のゼーヴィント(1着)のみと、1番人気の苦戦が続いている。波乱含みの一戦を読み解くべく、今回は中山競馬場で行われた2011年を含む過去10年の結果から、レースのポイントを分析してみたい。

前走で先行していた馬はやや不振

過去10年の3着以内馬延べ30頭中26頭は、前走が国内のレース、かつ前走の4コーナーの通過順が「3番手以下」だった。一方、「2番手以内」だった馬は優勝がなく3着内率も10.3%とやや苦戦している。前走で先行していた馬は過信禁物とみるべきだろう。〔表1〕

〔表1〕前走が国内のレースだった馬の、前走の4コーナーの通過順別成績(過去10年)
前走の4コーナーの通過順 着度数 勝率 連対率 3着内率
2番手以内 0-1-2-26 0% 3.4% 10.3%
3番手以下 10-8-8-97 8.1% 14.6% 21.1%

7歳以上の馬は割り引きが必要

過去10年の3着以内馬延べ30頭中27頭は、年齢が「6歳以下」だった。一方、「7歳以上」の馬は3着内率7.0%と苦戦している。7歳以上の馬は評価を下げた方がよさそうだ。ちなみに、「6歳以下」の馬の中では4歳馬の好走率が最も高くなっている。〔表2〕

〔表2〕年齢別成績(過去10年)
年齢 着度数 勝率 連対率 3着内率
6歳以下 9-9-9-83 8.2% 16.4% 24.5%
7歳以上 1-1-1-40 2.3% 4.7% 7.0%

近年は外枠優勢

過去4年の3着以内馬延べ12頭中10頭は、枠番が「5枠から8枠」だった。一方、「1枠から4枠」の馬は3着内率8.3%と苦戦している。福島競馬場で行われた2012年から2016年の5年では「1枠から4枠」の成績が上位となっていたが、近年の傾向を重視するならば、外寄りの枠に入った馬を高く評価したい。〔表3〕

〔表3〕枠番別成績(過去4年)
枠番 着度数 勝率 連対率 3着内率
1枠〜4枠 2-0-0-22 8.3% 8.3% 8.3%
5枠〜8枠 2-4-4-22 6.3% 18.8% 31.3%

コース適性や距離適性に注目

過去4年の3着以内馬延べ12頭中8頭は、“福島競馬場の出走頭数が13頭以上だったレース”において2着以内に入った経験のある馬だった。該当馬は3着内率も42.1%と優秀な水準に達している。福島競馬場で行われた2012年から2016年の5年では、この経験のない馬の方が3着以内数が多く好走率も高かったが、近年の傾向を重視するならば、“福島競馬場の出走頭数が13頭以上だったレース”で連対を果たしたことのある馬を高く評価したい。〔表4〕

〔表4〕“福島競馬場の出走頭数が13頭以上だったレース”において2着以内に入った経験の有無別成績(過去4年)
経験の有無 着度数 勝率 連対率 3着内率
あり 3-3-2-11 15.8% 31.6% 42.1%
なし 1-1-2-33 2.7% 5.4% 10.8%

なお、“福島競馬場の出走頭数が13頭以上だったレース”において2着以内に入った経験がなかった馬のうち、七夕賞で3着以内に入った4頭は、いずれも“2000メートル、かつ出走頭数が15頭以上のJRAのオープンクラスのレース”において5着以内に入った経験のある馬だった。これら2つの条件を満たしていない馬は、割り引きが必要だ。〔表5〕

〔表5〕“福島競馬場の出走頭数が13頭以上だったレース”において2着以内に入った経験がなかった馬の、“2000メートル、かつ出走頭数が15頭以上のJRAのオープンクラスのレース”において5着以内に入った経験の有無別成績(過去4年)
経験の有無 着度数 勝率 連対率 3着内率
あり 1-1-2-16 5.0% 10.0% 20.0%
なし 0-0-0-17 0% 0% 0%
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前走が2200メートル超のレースだった馬は勝てていない

過去10年の優勝馬10頭は、いずれも前走の距離が2200メートル以下で、そのうち9頭は2000メートル以下だった。前走の距離が2200メートル超だった馬で優勝を果たしたのは、2009年のミヤビランベリ(前走・目黒記念)が最後である。長距離戦を経由してきた馬は扱いに注意したい。また、この10頭は前走の4コーナーの通過順が3番手以下だった点も共通している。〔表1〕で挙げた傾向も考慮すべきだろう。〔表6〕

(伊吹 雅也)

〔表6〕優勝馬の前走の距離、前走の4コーナーの通過順(過去10年)
年次 優勝馬 前走の距離 前走の4コーナーの通過順
2011年 イタリアンレッド 2000m 11番手
2012年 アスカクリチャン 1600m 10番手
2013年 マイネルラクリマ 1800m 9番手
2014年 メイショウナルト 2000m 3番手
2015年 グランデッツァ 2000m 3番手
2016年 アルバートドック 1800m 11番手
2017年 ゼーヴィント 2200m 3番手
2018年 メドウラーク 1600m 7番手
2019年 ミッキースワロー 1800m 11番手
2020年 クレッシェンドラヴ 2000m 15番手

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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