今週の注目レース

安田記念(GⅠ)

東京競馬場 1600メートル(芝)定量 3歳以上オープン

出走馬情報

グランアレグリア

牝5歳

調教師:藤沢和雄(美浦)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:タピッツフライ
  • 母の父:Tapit
ここに注目!

前走のヴィクトリアマイルでGⅠ5勝目をマーク。1600メートルまでなら現役最強の実力馬だ。3歳時のNHKマイルCでは桜花賞(1着)から中3週のローテーションで5着(4位入線降着)に敗れており、中2週の臨戦になる今回は当日の気配がポイントになりそうだ。

5歳初戦となった前々走の大阪杯は、400メートルの距離延長にすんなり対応して5番手で折り合いに専念。4コーナー手前から動き出し、直線の入り口で1度は2番手まで上がったが、重馬場に脚を取られたような走りで4着に敗退した。前走のヴィクトリアマイルは、スタートこそ速くなかったが、すぐに挽回して中団馬群を追走。外を回る正攻法のレース運びから抜群の手応えで直線を向き、ラスト200メートル付近で先頭に躍り出るとそこから後続を4馬身引き離し、1分31秒0の好タイムで完勝した。中2週のローテーションになるが、昨年の安田記念ではアーモンドアイ(2着)以下を一蹴しており、本来のパフォーマンスを発揮できれば、おのずと結果はついてくる。

シュネルマイスター

牡3歳

調教師:手塚貴久(美浦)

  • 父:Kingman
  • 母:Serienholde
  • 母の父:Soldier Hollow
ここに注目!

3歳馬の安田記念参戦は2014年のミッキーアイル(16着)以来7年ぶりだが、2011年には3歳馬リアルインパクトが見事に優勝している。本馬のNHKマイルCでの勝ちタイムは1分31秒6だったが、同レースから3キログラム減の斤量54キログラムなら、さらなる時計短縮も可能だろう。

デビューから無傷の2連勝を飾り、3歳初戦となった前々走の弥生賞ディープインパクト記念は、大外枠からジワッと2番手に取り付く。スローペースでタイトルホルダー(1着)の逃げ切りを許したものの、ダノンザキッド(3着)の追い上げをクビ差振り切って2着に入った。その後は距離適性を重視し、優先出走権を取った皐月賞には向かわずNHKマイルCへ。道中は脚をためて中団馬群を追走し、直線はソングライン(2着)に虎視眈々と迫り、ゴール寸前できっちり捕らえてGⅠタイトルを獲得した。ここはグランアレグリアを筆頭に強力なメンバーがそろったが、ポテンシャルは互角以上。今後の活躍を占う意味でも重要な一戦になりそうだ。

サリオス

牡4歳

調教師:堀宣行(美浦)

  • 父:ハーツクライ
  • 母:サロミナ
  • 母の父:Lomitas
ここに注目!

デビューから無傷の3連勝で一昨年の朝日杯フューチュリティSを制し、昨年は皐月賞、日本ダービーで共に2着に好走。半姉のサラキア(父ディープインパクト、昨年の有馬記念2着)と同様に優れた成長力を備えており、今後も目が離せない存在だ。

昨年秋初戦の毎日王冠は、他世代との初対戦ながら、断然の1番人気に応えて3馬身差の快勝。続くマイルチャンピオンシップは、大外枠から脚をためて後方集団を追走。スローペースの不向きな展開に加え、外を回るロスもありながら、メンバー中最速となる上がり3ハロン33秒1(推定)の末脚で勝ち馬から0秒4差の5着に追い上げ、“負けてなお強し”を印象づけた。4歳初戦の大阪杯は、先行策から直線で粘りを欠いて5着に敗れたが、騎乗した松山弘平騎手が「思い通りのレースはできましたが、重馬場のぶん最後に苦しくなりました」と振り返ったように、敗因は明白。雄大なフットワークは広い東京コース向きと言え、父ハーツクライの成長曲線と重ね合わせれば、本馬もこれから充実期を迎えそうだ。

インディチャンプ

牡6歳

調教師:音無秀孝(栗東)

  • 父:ステイゴールド
  • 母:ウィルパワー
  • 母の父:キングカメハメハ
ここに注目!

一昨年に安田記念とマイルチャンピオンシップを勝ち、同年度のJRA賞最優秀短距離馬を受賞した現役屈指のマイラー。2020年の読売マイラーズC以来勝ち星から遠ざかっているが、6歳を迎えた今年も前走の高松宮記念で3着に入り、地力健在を示している。

6歳初戦となった前々走の阪急杯は、脚をためて中団馬群を追走。勝負どころで外を回ったコースロスを踏まえれば、勝ち馬から0秒4差の4着でも内容は悪くなかった。前走の高松宮記念は、初めての1200メートルにすんなり対応し、直線は中団馬群のインから抜け出しを図り、ラスト100メートル付近で1度は先頭に並びかけた。最後は上位2頭の決め手に屈したものの、見せ場十分の3着に入った。そこから約2か月間隔は空いたが、本レースに照準を合わせて順調な乗り込みを消化。調教では好調時と遜色のない動きを披露しており、仕上がりに抜かりはない。グランアレグリアとは2戦2敗だが、昨年のマイルチャンピオンシップで0秒1差の2着なら、立ち回りひとつで逆転の目もありそうだ。

ラウダシオン

牡4歳

調教師:斉藤崇史(栗東)

  • 父:リアルインパクト
  • 母:アンティフォナ
  • 母の父:Songandaprayer
ここに注目!

昨年のNHKマイルCでビッグタイトルを獲得。昨秋以降は510キログラム台まで馬体重が増え、優れた成長力も示している。前走の京王杯スプリングCで重賞2勝目をマーク。父リアルインパクトは2011年の本レース優勝馬で、父仔制覇を目指す。

4歳初戦のシルクロードSは、小倉2歳S(3着)以来の1200メートル戦だったが、二の脚を利かせて好位の4番手を追走。最後はシヴァージ(1着)の瞬発力には屈したものの、内をすくったライトオンキュー(2着)には際どく迫って3着に入った。5番人気に推された前々走の高松宮記念は、重馬場に脚を取られて14着だったが、前走の京王杯スプリングCは、スッと前に取りつくと離れた2番手を追走。直線は一完歩ごとに差を詰め、ラスト100メートル付近で満を持して先頭に躍り出ると、トゥラヴェスーラ(2着)の追い上げを振り切って1分19秒8の好タイムで優勝した。ここは豪華メンバーがそろったが、前哨戦を制した勢いに乗って上位争いを狙う。

ダノンプレミアム

牡6歳

調教師:中内田充正(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:インディアナギャル
  • 母の父:Intikhab
ここに注目!

2017年朝日杯フューチュリティSを含む重賞5勝を挙げる実績馬。安田記念はこれまで2度出走し、2019年はスタートで不利があって16着、2020年は稍重の馬場が影響して13着に敗れているが、東京・芝1600メートルでの勝ち鞍はあり、侮れない存在だ。

昨年秋初戦となった前々走の天皇賞(秋)は、好スタートを決めて先手を主張。直線もラスト200メートルまで先頭を死守し、アーモンドアイ(1着)にかわされた後もしぶとく食い下がって0秒4差の4着に健闘した。前走の香港カップは2番手で運び、直線入り口で先頭に立って押し切りを図ったが、ラスト100メートル付近で後続勢に捕まって4着に敗れた。今回は約6か月の休み明けになるが、本レースを目標に5月上旬から熱心な乗り込みを消化している。2019年の読売マイラーズC以来勝ち星から遠ざかっているが、デビューから無傷の4連勝を飾り、日本ダービー(6着)では1番人気に支持された逸材。復活が期待される。

ケイデンスコール

牡5歳

調教師:安田隆行(栗東)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:インダクティ
  • 母の父:ハーツクライ
ここに注目!

2019年のNHKマイルCで2着に好走。その後は8戦続けて5着以下に敗れていたが、5歳初戦となった3走前の京都金杯で12番人気の低評価を覆して快勝した。前走の読売マイラーズCで重賞3勝目を挙げ、勝った勢いに乗ってGⅠタイトル獲得を狙う。

今年初戦の京都金杯は、内枠を生かして道中は4番手付近のインを追走。直線で狙った進路が狭くなり、外へ切り替えるロスはあったが、鮮やかに抜け出して新潟2歳S以来となる3勝目をマークした。前々走の中山記念は、中団のインを進み、3コーナー過ぎから進出を開始。ゴール前はヒシイグアス(1着)との追い比べでわずかに競り負けたが、1分44秒9の速い時計をマークしてクビ差の2着に入った。前走の読売マイラーズCは、中団やや後方を追走。直線は外から力でねじ伏せるように突き抜け、1分31秒4の好タイムで快勝した。GⅠの今回はさらにハイレベルなメンバーがそろったが、左回りの1600メートルはベストの舞台で、今の充実ぶりなら遜色のない競馬ができそうだ。

ダノンキングリー

牡5歳

調教師:萩原清(美浦)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:マイグッドネス
  • 母の父:Storm Cat
ここに注目!

3歳時に皐月賞3着、日本ダービー2着とクラシックを沸かせた実力馬で、これまで重賞3勝をマーク。前走の天皇賞(秋)12着以来約7か月の休み明けになるが、乗り込み量は豊富で、ひと追いごとに調教の動きも良化している。力の出せる態勢が整っていそうだ。

昨年の中山記念は、内枠を生かして3番手のインを追走。直線のラスト200メートル付近で先頭に躍り出ると、後続を楽に振り切り、ラッキーライラック(2着)などGⅠ馬5頭を抑えて重賞3勝目をマークした。続く大阪杯は、好スタートから押し出されるようにハナへ。直線は牝馬2頭(1着ラッキーライラック、2着クロノジェネシス)の決め手に屈したが、しぶとく粘ってクビ+クビ差の3着に入った。前々走の安田記念は直線で伸びを欠いて7着、前走の天皇賞(秋)は12着に敗れたが、それまでの実績を踏まえれば、能力を出し切っていないことは明らか。本来のパフォーマンスを発揮できれば、このメンバーに入っても引けは取らない。

(京増 真臣)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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