今週の注目レース

新潟大賞典(GⅢ)

新潟競馬場 2000メートル(芝・外)ハンデ 4歳以上オープン

出走馬情報

ボッケリーニ

牡5歳

調教師:池江泰寿(栗東)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:ポップコーンジャズ
  • 母の父:ダンスインザダーク
ここに注目!

近3走連続で、メンバー中最速の推定上がり3ハロンタイムをマーク。そのうち2戦が重賞なら、GⅢでは上位の存在と言えるだろう。さらに上の舞台を目指すためにも、きっちりと収得賞金を加算したいところ。今回もしっかりと末脚を伸ばしてくるはずだ。

オープンクラスに昇級後は4戦全てで連対を確保。堅実な走りを続けている。前走の小倉大賞典は、道中を中団で運び、4コーナーで馬群の外を回して直線へ。ゴールまでしぶとく脚を伸ばし、勝ち馬テリトーリアルにハナ差の2着まで迫った。8枠15番と外めの枠だった点も、レースの結果に少なからず影響を与えた印象で、あらためて本馬の地力の高さを証明する1戦だったと言えるはずだ。昨年の中日新聞杯では、今回と同じ左回りコースで重賞初制覇を達成。近3走でも小倉、中京、京都と異なる競馬場で結果を残しているように、コースを問わないタイプだ。初めての新潟コースとはなるが、苦にすることはないだろう。

ポタジェ

牡4歳

調教師:友道康夫(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ジンジャーパンチ
  • 母の父:Awesome Again
ここに注目!

半姉ルージュバック(父マンハッタンカフェ)は、デビュー3連勝できさらぎ賞を制すと、4歳以降もエプソムC、毎日王冠、オールカマーと重賞を勝利。本馬はこれから重賞制覇を狙う存在だが、血統的な素質はかなり高いとみていいだろう。

初めての重賞挑戦となった前走の金鯱賞で3着に好走するなど、4歳春を迎えて今がまさに充実期と言える。レースは3、4番手で運び、手応えよく直線に向くと、じりじりと脚を伸ばして3着に入った。勝ち馬ギベオン、2着の三冠牝馬デアリングタクトとは0秒1差の競馬をしており、内容の濃い1戦。GⅠ馬4頭が集まったGⅡでの好走は、この馬の能力の高さを証明するには十分だったと言えるだろう。前走が重馬場だったことから、開催が進んだ今の新潟の馬場コンディションも苦にすることはなさそう。前めのポジションで運べて、終いの脚も安定しているタイプだけに、今回も大崩れなく上位争いに加わってくるはずだ。

サンレイポケット

牡6歳

調教師:高橋義忠(栗東)

  • 父:ジャングルポケット
  • 母:アドマイヤパンチ
  • 母の父:ワイルドラッシュ
ここに注目!

近7戦続けて左回りの競馬場で出走しており、左回りに特化したレース選択がされている。実際、右回りの1勝に対し、左回りで3勝と結果も残している。新潟コースも合っているはずで、今回もしっかりと力を発揮できそうだ。

前走の金鯱賞は6着とはいえ、逃げたギベオンがそのまま粘り切ったように、先行馬が残るなかでの敗戦だった。道中は後方からレースを進め、メンバー中2位タイの上がり3ハロン36秒1(以下推定)をマークして勝ち馬から0秒2差まで詰め寄っており、決して評価を落とすような内容ではなかったはずだ。前々走の白富士S(リステッド。東京・芝2000メートル)でも、メンバー中最速の上がり3ハロン33秒7をマークして、勝ち馬ポタジェにクビ差まで迫る2着。あと一歩のレースが続いているが、レースぶりは徐々に良化しているので、展開や流れひとつで勝ち負けに持ち込むことも可能だろう。道中のペースが上がって、この馬の末脚が生きる流れになれば、さらに前進があっていい。

ダノンマジェスティ

牡6歳

調教師:音無秀孝(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ドバイマジェスティ
  • 母の父:Essence of Dubai
ここに注目!

全兄は、毎日杯での重賞初制覇から皐月賞も制したアルアイン。兄は5歳時に大阪杯を制し、成長力も見せた。全弟のシャフリヤールも今年の毎日杯を勝っているように、母は繁殖牝馬として優秀な成績を残している。本馬は昇級初戦とはいえ、ポテンシャルでは見劣りしない。

メイクデビュー阪神(芝1800メートル)で3馬身1/2差の快勝を収め、続くきさらぎ賞では1番人気に支持されたほどの素質馬。気性的な難しさもあり、前述のきさらぎ賞は9着に敗れたものの、3歳夏からの長期休養を経て昨秋に復帰した後は安定した走りを見せている。復帰戦だった3勝クラス・岸和田S(阪神・芝2000メートル)では、積極的にハナを奪うと直線でも粘りを見せ、クビ差の2着。勝ったポタジェはのちにリステッドを勝ち、金鯱賞でも3着だったように、この馬を物差しにすれば、約3年ぶりの重賞挑戦でも能力は足りるとみていいだろう。近走は先行力も見せており、レースぶりも安定。昇級の壁はないはずだ。

ヒュミドール

せん5歳

調教師:小手川準(美浦)

  • 父:オルフェーヴル
  • 母:アヴェクトワ
  • 母の父:チチカステナンゴ
ここに注目!

近3走は続けて2500メートル以上のレースを使われており、2000メートルへの距離短縮を克服できるかがポイント。ただ、ダートでは1900メートル、1700メートルで1勝ずつ、芝でも1800メートルで勝ち星を挙げているように、実績からはこなせるはずだ。

近3戦連続で重賞に出走し、全てで5着以内と、充実ぶりがうかがえる結果を残している。前走の日経賞は道中を後方で運びながら、直線で末脚を伸ばして4着を確保。勝ったウインマリリンはオークス2着の実績馬で、2着カレンブーケドールもGⅠで2着が3度あり、3着ワールドプレミアは一昨年の菊花賞と先週の天皇賞(春)を制している。GⅠでも好走歴のある上位3頭を考えれば、4着は決して悲観する内容ではなかっただろう。祖母は2006年の桜花賞を勝ったキストゥヘヴン。その祖母は5歳時、6歳時も重賞1勝ずつ挙げており、成長力も見せた。本馬は今年で5歳だが、まだまだ伸びしろがありそうだ。

サトノソルタス

牡6歳

調教師:堀宣行(美浦)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:アイランドファッション
  • 母の父:Petionville
ここに注目!

母は現役時代にアメリカのG1で3勝を挙げ、祖母のDanzigs Fashionもリステッド勝ち馬という優秀な母系の出身。きょうだいには重賞勝ち馬こそいないものの、重賞で2着2度の半姉パシフィックギャル(父ゼンノロブロイ)など、産駒にはしっかりと高い能力が伝えられている。

メイクデビュー東京(芝1800メートル)でデビュー勝ちを飾ると、続く共同通信杯でも0秒1差の2着と、いきなり重賞で好走を見せた。昨年の金鯱賞では、GⅡの好メンバーを相手に2着に好走。GⅢなら地力は上の存在と言っても差し支えないだろう。初めての新潟コースとなるが、同じ左回りで直線の長い東京、中京で好結果を残しているように、こなせるだけの下地はあるとみていいはず。今年で6歳を迎えたが、長期休養明け2戦目となった前走の日経新春杯では5着を確保しており、年齢的な衰えも感じられない。中間はリフレッシュ放牧を挟み、4月29日の1週前追い切りでは、美浦南Wコースで、5ハロン66秒4(ラスト1ハロン12秒3)をマーク。順調に調整をこなしている。

トーセンスーリヤ

牡6歳

調教師:小野次郎(美浦)

  • 父:ローエングリン
  • 母:トーセンガラシャ
  • 母の父:デュランダル
ここに注目!

昨年の新潟大賞典は3勝クラスを勝ったばかりでの重賞初挑戦だったが、2着アトミックフォースに1馬身1/2差をつける快勝で初タイトルをゲットした。当時は良馬場だっただけに、今年も週末の天気はポイントとなりそうだ。

前走の福島民報杯(リステッド。新潟・芝2000メートル)は、昨年の新潟大賞典を制して以来の同舞台だったが、8着でレースを終えた。スタートからポジションを取り、道中は3番手付近で運んでそのまま直線へ向いたが、早めに鞍上の手が動き、伸びあぐねる形となった。ただ、初めての不良馬場ということで、慣れない馬場で力を発揮できなかった可能性もあり、この1戦で大きく評価を下げる必要はないだろう。前々走の中山記念では、勝ち馬から0秒6差の5着を確保。このレースからも、年齢的な衰えはさほど感じられない。昨年は宝塚記念で初めてGⅠにも挑戦。7着だったとはいえ、自身にとっても大きな経験となったはずで、糧にしたいところだ。

バイオスパーク

牡6歳

調教師:浜田多実雄(栗東)

  • 父:オルフェーヴル
  • 母:ナナヨーティアラ
  • 母の父:マイネルラヴ
ここに注目!

これまで挙げた全5勝のうち4勝を2000メートルで挙げており、ベストの距離と言っていい。前走から200メートルの距離延長は歓迎材料だろう。勝ち星のない左回りの克服は鍵だが、新潟・芝の外回りコースでは2戦して2着2回と相性は悪くない。

近2走は結果を出せていないが、前走の小倉大賞典は、普段よりポジションが後ろになりながらも、勝ち馬とは0秒8差(11着)と大きくは離されなかった。前々走の中山金杯も、結果の出ていない直線に急坂のあるコースだっただけに、10着とはいえ敗因は明確だ。今回は直線に急坂がない新潟コースなので、着順を上げる可能性は十分。前めの位置で運ぶほうが持ち味が生きるだけに、道中のポジション取りも重要となりそうだ。前走からやや間隔は空いたが、4月28日の1週前追い切りでは、栗東CWコースで一杯に追われて6ハロン82秒5(ラスト1ハロン12秒7)をマーク。好調教を見せており、巻き返しに注目だ。

(山口 大輝)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております(データ分析は特別登録発表前に執筆されたものです)。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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